★ STAR TIMELINE

しんかい まこと

新海 誠

ゲーム会社を辞めて独りで25分の『ほしのこえ』を作り、『君の名は。』から3作続けて興行収入100億円を超えた。

昭和48年生まれ ・ 長野県南佐久郡小海町出身 ・ 1973– ・ 満53歳

職業アニメーション監督・脚本家・小説家 / 所属コミックス・ウェーブ・フィルム / 本名新津 誠(にいつ まこと) / 学歴中央大学文学部卒業 / 主な受賞日本アカデミー賞 最優秀脚本賞(2017年『君の名は。』)

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近況
2026(令和8)満53歳

現在 ―― 『すずめの戸締まり』以来の新作長編を制作中

ソニー傘下のクランチロールが次回作の世界配給権(インドを除くアジアは対象外)を得たとする海外報道を受け、制作会社のコミックス・ウェーブ・フィルムが新作の制作中を公表した。新海もXで「抜群に面白い映画を目指し、スタッフ一同邁進しています」と投稿している。タイトルや公開時期は明らかにされていない。

1973(昭和48) 長野県南佐久郡小海町に生まれる1991(平成3) 野沢北高校を卒業して上京1995(平成7) 日本ファルコムでアルバイトを始める1996(平成8) 中央大学を卒業し、日本ファルコムに入社2000(平成12) 『彼女と彼女の猫』でCGアニメコンテストのグランプリ2002(平成14) 独りで作った『ほしのこえ』が公開ほしのこえ2004(平成16) 初の長編『雲のむこう、約束の場所』2007(平成19) 『秒速5センチメートル』が公開秒速5センチメートル2008(平成20) 中東でのワークショップを経てロンドンへ2011(平成23) 『星を追う子ども』が公開2012(平成24) 中東でのワークショップで内閣府から感謝状2013(平成25) 『言の葉の庭』が公開2014(平成26) Z会のCM『クロスロード』で田中将賀と組む2016(平成28) 『君の名は。』が公開君の名は。2017(平成29) 日本アカデミー賞で最優秀脚本賞2019(令和元) 『天気の子』が公開天気の子2019(令和元) 長女・新津ちせが初主演映画のイベントで父の涙を明かす2022(令和4) 震災を描いた『すずめの戸締まり』が公開すずめの戸締まり2023(令和5) ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映2024(令和6) 『すずめの戸締まり』がクランチロール・アニメアワードで最優秀長編アニメ賞2025(令和7) 日本ファルコム創業者のお別れの会で弔辞2025(令和7) 実写版『秒速5センチメートル』が公開2026(令和8) 年頭に新作映画の発表を予告2026(令和8) アニメ版『秒速5センチメートル』を桜前線に合わせて再上映2026(令和8) KYOTO地球環境の殿堂入りが決まる2026(令和8) 現在 ―― 『すずめの戸締まり』以来の新作長編を制作中昭和平成令和
誕生 1973現在
ゲーム会社に勤めながら自宅のパソコンでアニメを作り始め、監督・脚本・作画から編集までをほぼ独りで手がけた25分の『ほしのこえ』で、2002年に世に出た。初期の代表作とされる『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』は、いずれも主人公2人の心の距離と、その近づく・遠ざかる速さをテーマにしている。40代に入ると『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』の長編3作が、続けて興行収入100億円を超えた。本人はこの10年、ずっと震災のことを考えながら映画を作ってきた気がすると語り、3作目の『すずめの戸締まり』では東日本大震災を題材にした。2026年現在は、それ以来となる新作の長編を制作している。

同世代2002年、同い年の松嶋 菜々子は、大河ドラマ『利家とまつ』でまつを演じる →

作品『すずめの戸締まり』は、ほか4人の年表にも出てくる →

つながり新海 誠のつながりを図で見る →

歩み

小海町の空から、ゲーム会社へ

昭和48〜

昭和
1973昭和482月9日
満0歳

長野県南佐久郡小海町に生まれる

本名・新津誠。実家は1909年創業の建設会社・新津組で、3代目の父が社長を務め、当初は家業を継がせるつもりだったという。本好きの母の書棚の影響で、子どもの頃からSFや宇宙関係のものを好んだ。中学1、2年の頃、2時間以上かけて電車で上田まで出かけ、初めて自分のお金で観た映画が『天空の城ラピュタ』だった。

本人田舎で他に眺めるものもないので、毎日のように1,2時間空を眺めては、水彩で空の絵を描いていました。ですから、自分の映画の空の原風景は信州です。 出典

平成 1989
1991平成3
満18歳

野沢北高校を卒業して上京

1991年、片道40分かけて小海線で通った長野県野沢北高等学校を卒業して上京し、埼玉県の武蔵浦和駅近くに住んだ。

1995平成7
満22歳

日本ファルコムでアルバイトを始める

中央大学に在学中、立川市のゲーム会社・日本ファルコムでアルバイトを始めた。大学では童話サークルで絵本を作り、宮沢賢治を研究対象にしたが、あまり興味は持てなかったという。

1996平成8
満23歳

中央大学を卒業し、日本ファルコムに入社

中央大学文学部国文学専攻を卒業。家業を継ぐ修業として、父の紹介で都内の住宅メーカーに勤める予定だったが断り、アルバイト先だったゲーム会社・日本ファルコムに正式に入社した。希望したゲーム開発部門には配属されず、創業者・加藤正幸会長の直轄チームでパッケージ制作を担当し、『イースIIエターナル』などのオープニングムービーも手がけた。

本人大学はモラトリアム的な気分で文学部に行きました。大学生活を送る中で自分が将来やりたいことが見えてくるかと探し続けたけれど、何も見つからず、焦りもありました。 出典

2000平成12
満27歳

『彼女と彼女の猫』でCGアニメコンテストのグランプリ

会社員時代は、夜中に帰宅してから午前3時頃までアニメを作り、6時に起きて出社する生活だった。半年をかけて作った5分のモノクロ作品『彼女と彼女の猫』が、第12回CGアニメコンテストでグランプリを獲得。この受賞で自信を得て、次の『ほしのこえ』に取りかかった。

独りで作った『ほしのこえ』から『秒速5センチメートル』へ

平成14〜

2002平成142月2日
満28歳商業デビュー

独りで作った『ほしのこえ』が公開

制作に集中するため会社を辞め、約8ヵ月間部屋にこもって絵だけでも1000枚近くを描き、自宅のパソコンで25分のアニメを完成させた。下北沢のミニシアター・トリウッドの全50席で初公開され、終映後には満員の客席から拍手が起きたという。単館上映ながらネットの口コミで話題を呼び、DVDは6万本以上を売り上げ、新世紀東京国際アニメフェア21公募部門の優秀賞などを受けた。

本人あの残響が耳から消えないことが、今も作品を作り続けている理由です 出典

2004平成1611月20日
満31歳

初の長編『雲のむこう、約束の場所』

91分の初の長編。前作と違って独りですべてを手がけず、インディーズながらスタッフを集めて、商業アニメと同じ形で作った。本作からは、コミックス・ウェーブ・フィルムの制作となった。宮崎駿監督の『ハウルの動く城』や押井守監督の『イノセンス』などを抑え、翌2005年に第59回毎日映画コンクールのアニメーション映画賞を受けた。

2007平成193月3日
満34歳

『秒速5センチメートル』が公開

3話構成の63分の作品で、SFを取り入れた過去2作とは対照的に「閉じた人間関係」をテーマにし、日常の風景を描いた。単館上映ながら半年に及ぶロングランとなり、アジアパシフィック映画賞の最優秀アニメ賞を受ける。一方で「ひたすら悲しかった」「ショックで座席を立てなかった」という感想が多く、その反省から第3話のラストを補う初めての小説を同年11月に刊行した。

ロンドン滞在と『星を追う子ども』

平成20〜

2008平成201月
満34歳

中東でのワークショップを経てロンドンへ

長編と中編を作っても、これが自分に最も向いているという確信は持てずにいた。国際交流基金の依頼で、1月中旬からヨルダン、カタール、シリアで現地のクリエイター向けにデジタルアニメのワークショップを開き、その後ロンドンの語学学校に入る。本人によれば1年半滞在し、その間に次回作の脚本を書き上げた。

本人すごく自由であると同時に足元に何もない不安もあって、何かをつかまざるを得ない心境の中で、物語を書きたいという気持ちの輪郭がはっきりしてきました。 出典

2011平成235月7日
満38歳

『星を追う子ども』が公開

35歳で「何者でもない自分」を意識する中、ロンドン滞在中に脚本を書き始めたこの冒険ファンタジーから、アニメ監督としてやっていくとはっきり決めたと本人は振り返っている。新海作品で初めて製作委員会方式をとり、公開館数も広げた。韓国では100館以上で公開されたが、国内の興行は振るわず、劇場公開作で唯一の赤字作品となる。ファンの賛否も分かれ、新海は熱を出して寝込むほどの衝撃を受け、ただ絵や話を作るだけでなく、プロデュースの大切さを痛感したという。

2012平成24
満39歳

中東でのワークショップで内閣府から感謝状

2008年に中東で開いたワークショップにより、「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」プロジェクトに選ばれ、内閣府国家戦略室の担当大臣・古川元久から感謝状を贈られた。

2013平成255月31日
満40歳

『言の葉の庭』が公開

靴職人を目指す高校生と年上の女性が、雨の日だけ会うようになる46分の中編。上映館でDVDとブルーレイを同時に売る特殊な形で、全国23館で封切られ、新海は上映終了までの3週間で全23館の舞台挨拶に立つ予定を組んだ。興行収入は最終的に1億5000万円に達し、次の『君の名は。』の制作につながった。

2014平成26
満41歳

Z会のCM『クロスロード』で田中将賀と組む

Z会のアニメCM『クロスロード』を作画監督の田中将賀と組んで制作した。

『君の名は。』に始まる、震災を考え続けた三作

平成28〜

2016平成288月26日
満43歳君の名は。

『君の名は。』が公開

東京の男子高校生と山間の町の女子高校生の体が入れ替わる物語で、本作から東宝配給となった。キャラクターデザインに田中将賀、主題歌・挿入歌にRADWIMPSを起用。公開28日間で興行収入100億円を超え、日本のアニメ監督では宮崎駿に続く2人目となり、最終興収は250.3億円に達した。自ら書いた『小説 君の名は。』も100.9万部を突破。米誌『バラエティ』は同年、新海を「注目すべきアニメーター10人」の1人に挙げた。

2017平成293月3日
満44歳受賞

日本アカデミー賞で最優秀脚本賞

第40回日本アカデミー賞の授賞式で、『君の名は。』が最優秀脚本賞に選ばれた。アニメ映画がこの部門の最優秀賞を受けるのは初めてで、作品は4部門の優秀賞と話題賞を受け、アニメとして初めて監督賞と脚本賞に名を連ねていた。壇上では、映像や音楽をほめられることが多く、脚本に触れられることは比較的少ない映画だったと語った。

本人やはり映画の根本は脚本であると信じておりますので、そこを見ていただけたということが本当に何よりもとてもうれしく思います。 出典

令和 2019
2019令和元7月19日
満46歳

『天気の子』が公開

『君の名は。』から3年ぶりの長編で、前作に続いて田中将賀と組んだ。公開34日で興行収入100億円を突破した。日本人監督による2作連続の100億円超えは、実写を含めても宮崎駿しか達成していなかった。8月26日には、アニメとして『もののけ姫』以来となる米アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表に決まり、翌2020年の第43回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受けた。自ら書いた『小説 天気の子』も65万部を突破し、年間ベストセラー文庫本の1位となった。

2019令和元8月
満46歳私生活

長女・新津ちせが初主演映画のイベントで父の涙を明かす

妻で女優の三坂知絵子との間の長女・新津ちせが『駅までの道をおしえて』で実写映画初主演を務めた。8月22日のヒット祈願イベントで、ちせは「お父さんも(幼少期に)犬を飼っていたことがあって、それを思い出して泣いちゃったって言っていました」と明かした。

2022令和411月11日
満49歳

震災を描いた『すずめの戸締まり』が公開

東日本大震災を題材に、災いをもたらす扉を閉める旅をする少女・鈴芽を描いた。新海は、40代の10年間はずっと震災のことを考えながら映画を作ってきた気がすると語り、『君の名は。』の彗星も地震のメタファーとして描いていたという。公開45日目で興行収入100億円を超え、3作連続で国内動員1000万人を突破し、国内興収は149億円を超えた。

本人僕の娘は震災の前年に生まれていて、彼女にとってあの震災はもう“教科書の中の出来事”なんですよね。 出典

2023令和52月23日
満50歳映画祭

ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映

1月23日、『すずめの戸締まり』のコンペティション部門への正式出品が発表された。日本のアニメが同部門に選ばれるのは『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり。2月23日の上映は790席が完売し、大きな拍手で迎えられた。同年、新海は作品により第73回芸術選奨文部科学大臣賞を受け、作品は第81回ゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞にもノミネートされた。

2024令和6
満51歳受賞

『すずめの戸締まり』がクランチロール・アニメアワードで最優秀長編アニメ賞

第8回クランチロール・アニメアワードで、『すずめの戸締まり』が最優秀長編アニメ賞を受けた。

原点の実写化、そして新作へ

令和7〜

2025令和73月14日
満52歳

日本ファルコム創業者のお別れの会で弔辞

前年12月に亡くなった日本ファルコム創業者・加藤正幸のお別れの会で弔辞を読んだ。自分の作品を作りたいという退社の申し出は最後まで認めてもらえず、ほとんど喧嘩別れだったこと、会長に知られないよう本名の新津から新海へ名前を変えたことを明かし、会長の「俺たちはアマチュアだから面白いものができるんだぜ」という言葉が今も寄りどころだと語った。

本人25年前に言えなかった言葉が弔辞になるなんて、とても、とてもとても寂しいです。 出典

2025令和710月10日
満52歳

実写版『秒速5センチメートル』が公開

2007年の自作アニメを、奥山由之監督、松村北斗主演で実写化した作品で、新海作品の実写化は初めて。実写化が決まった際には「いまの自分には決して作れないでしょうし、再現も出来ません」とコメントしていた。9月17日の完成披露試写会にサプライズで登場し、試写で涙が出たと明かす。公開10日間で動員71万人、興行収入10億円を突破した。

2026令和81月
満52歳

年頭に新作映画の発表を予告

元日にXで「長く準備をし続けてきた新作映画をようやく具体的にお知らせできる年になりそうです」と投稿し、次回作の準備が続いていることを明かした。

2026令和83月20日
満53歳

アニメ版『秒速5センチメートル』を桜前線に合わせて再上映

前年の実写版のヒットを記念して、2007年のアニメ版が全国で再上映された。3月20日から西日本〜南関東、27日から北関東〜北海道と、桜前線を追うように各2週間限定で上映された。

2026令和84月8日
満53歳

KYOTO地球環境の殿堂入りが決まる

地球環境保全に貢献した人をたたえる京都の顕彰で、異常気象を描いた『天気の子』と東日本大震災を扱った『すずめの戸締まり』が評価された。運営協議会は「作品に通底する緻密な風景描写は、環境の変化に対する気付きを促す」と評した。表彰式は11月21日、国立京都国際会館で行われる。

2026令和88月12日
満53歳近況

現在 ―― 『すずめの戸締まり』以来の新作長編を制作中

ソニー傘下のクランチロールが次回作の世界配給権(インドを除くアジアは対象外)を得たとする海外報道を受け、制作会社のコミックス・ウェーブ・フィルムが新作の制作中を公表した。新海もXで「抜群に面白い映画を目指し、スタッフ一同邁進しています」と投稿している。タイトルや公開時期は明らかにされていない。

主な監督作品

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