目次
五島の少女、ニコラへ
平成7〜
長崎県五島市(旧・福江市)の福江島に生まれる
三姉妹の末っ子。「春奈」の名は祖父の名前の一文字から取られ、「奈」は姉が付けた。子どもが好きで、モデルになる前は保育士になりたかったという。
『ニコラ』のモデルオーディションでグランプリ、専属モデルに
中学1年生のとき、ローティーン向けファッション誌『nicola』の第11回モデルオーディションでグランプリを獲得した。研音の子供部門「けんおん。」に所属し、9月1日発売の『ニコラ』2007年10月号でモデルとしてデビュー。2011年に卒業するまで同誌の専属モデルを務めた。
oricon.co.jp×3
ja.wikipedia.org×2
初のテレビ番組出演、島と東京を行き来する日々
10月から翌年3月まで、子ども向けバラエティ番組『ファイテンション☆テレビ』のガールズコーナーにレギュラー出演し、これが初めてのテレビ番組となった。福江島から東京への直行便は無く、中学1年から3年まで仕事のたびに行き来した。
本人島から東京に通っていたときはお金もなかったので、帰りは博多から9時間かけて船に乗っていました。 出典
十代の主演
平成21〜
13代目リハウスガールに選ばれ、上京
3月30日、宮沢りえや蒼井優らを輩出してきた三井のリハウスのCMで、13代目リハウスガールに選ばれたと発表された。春から中学3年生になる14歳で、自身初のCM出演だった。同じ3月に研音の子供部門から研音へ移り、この年、故郷の長崎を離れて上京した。
— 月9『東京DOGS』で女優デビュー
10月から放送されたフジテレビの月9ドラマ『東京DOGS』に高倉カリン役で出演し、女優としてデビューした。後年のインタビュー記事は、この出演で「一躍注目の的に」なったと記している。翌2010年は1月からフジテレビ『泣かないと決めた日』、3月13日にBSフジの『初恋クロニクル』でドラマ初主演、4月からはTBS『ヤンキー君とメガネちゃん』と、出演作が続いた。
au LISMOのCMに出演、『日経トレンディ』の“今年の顔”に
7月30日から9月にかけて放送されたau LISMOのCMに出演し、このCMは雑誌『CM NOW』で2010年のCM大賞に選ばれた。11月2日には、雑誌『日経トレンディ』が選ぶ“今年の顔”に選ばれている。
『ニコラ』を卒業、『桜蘭高校ホスト部』で連続ドラマ初主演
この年『ニコラ』を卒業し、「今後は俳優業に専念する」と宣言した。7月からはTBSの深夜ドラマ枠で放送された『桜蘭高校ホスト部』で連続ドラマに初主演し、性別を偽ってホスト部に入部させられる庶民の生徒・藤岡ハルヒを演じた。翌2012年3月17日公開の映画版で、映画初主演も果たしている。
高校を卒業、『夫のカノジョ』でゴールデン帯の連ドラ初主演
この年に高校を卒業した。大学進学に憧れた時期もあったが、学業と仕事のどちらかがおろそかになるのを嫌い、女優業に専念すると決めた。10月からはTBS『夫のカノジョ』でゴールデン帯の連続ドラマに初主演した。
本人すごくうれしかったんですけど、責任感とプレッシャーで、大変だなとも思った。やり遂げられなかったら、どうしようっていう不安が増していきましたね 出典
『金田一少年の事件簿N』で七瀬美雪役、初舞台で主演
『金田一少年の事件簿』が7月から『金田一少年の事件簿N(neo)』として13年ぶりに連続ドラマ化され、ヒロインの七瀬美雪役を務めた。10月には青山円形劇場の『生きてるものはいないのか』で初舞台を踏み、主演を務めた。この頃、19歳で父を亡くしている。
本人私が19歳のとき父は他界したけど今日まで毎日毎日顔が浮かびいつも想ってます 出典
ヒロインを重ねて
平成27〜
『探偵の探偵』で北川景子とコンビを組む
7月からフジテレビ『探偵の探偵』で、主演の北川景子と初共演した。就職活動に失敗して調査会社に入り、悪徳探偵業者を追う「対探偵課」に配属される峰森琴葉を演じた。これに先立つ1月には、フリーマガジン『R25』の「新成人が好きな同世代アイドル」で1位になっている。
2度目の舞台主演、夢は「朝ドラヒロイン」と語る
6月、俳優座劇場の舞台『Magician達のリファンタジ〜』で、2年ぶり2度目の舞台主演を務めた。公演前のインタビューでは、芸能活動10年目の今の夢に朝ドラのヒロインを挙げている。7月からはNHK BSプレミアム『受験のシンデレラ』に出演した。
本人やっぱり、やってみたいです。長期間にわたって、朝から夜中までずっと撮影があるって話を聞くので、ものすごく鍛えられるんじゃないかなって思います。ぜひ、鍛えてもらいたいですね 出典
山﨑賢人とW主演の映画『一週間フレンズ。』
2月18日公開の映画『一週間フレンズ。』で山﨑賢人とW主演した。7月からは日本テレビ『愛してたって、秘密はある。』でヒロイン。翌2018年7月にはテレビ朝日『ヒモメン』に出演した。
高橋一生とW主演の映画『九月の恋と出会うまで』
3月1日公開の映画『九月の恋と出会うまで』で、高橋一生とW主演した。隣の部屋に住む小説家志望の男・平野と、壁から聞こえる「1年後の未来」の声をきっかけに惹かれ合うOL・北村志織を演じた。
帰蝶、そして紬
令和元〜
— 大河ドラマ『麒麟がくる』帰蝶役の代役に起用される
2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で帰蝶(濃姫)を演じる予定だった出演者が逮捕されて降板し、11月21日、NHKは代役に川口を起用すると発表した。理由は「確かな演技力があり、戦国武将の娘としての気高さと強さを表現していただけると考えた」。時代劇も大河も初めてで、12月3日に撮影を始め、初回から10話分を撮り直した。2022年のCM起用社数で初めて1位になった際、報道はこの大河や『silent』での好演を挙げ、「近年の活躍が今回のCM女王につながったとみられる」と書いた。
公式YouTubeチャンネル「はーちゃんねる」を開設
1月31日、公式YouTubeチャンネル「はーちゃんねる」を生配信で始め、2日後には五島列島への帰省を撮った動画を公開した。開設1か月で登録者は70万人を超えた。これに先立つ1月には、菱沼羽津希を演じたスペシャルドラマ『教場』と、『麒麟がくる』が放送された。4月からは日本テレビ『Going!Sports&News』の10周年スペシャルキャスターを2年間務めた。
TBS火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』に主演
4月からTBSの火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』に主演した。同枠への出演は初めてで、少し背伸びしつつも頑張り屋の真柴くるみを演じ、ひとつ屋根の下で暮らすことになる“ミニマリスト男”の藤野駿を横浜流星が演じた。
第72回NHK紅白歌合戦の司会を務める
10月29日、NHKは第72回紅白歌合戦の司会を大泉洋、和久田麻由子アナウンサーと川口の3人が務めると発表した。この年から役割を分けず「司会」に統一し、番組の進行とともに全ての歌手を応援する役割になった。大泉は2回目、川口は初めての起用で、大みそかの放送で進行役を務めた。
『ちむどんどん』で朝ドラ初出演、ヒロインの姉・良子役
4月からの連続テレビ小説『ちむどんどん』に、朝ドラ初出演。本土復帰50年の沖縄を舞台にした4兄妹の物語で、ヒロイン・暢子(黒島結菜)の姉で努力家の優等生・比嘉良子を演じた。これに先立つ2月には、エランドール賞の新人賞を受賞している。翌2023年3月には、五島列島も舞台になった『舞いあがれ!』の第115回と第125回に、船を引き継ぐ若者・野口若葉役で登場した。
— 『silent』に主演、TVerの見逃し配信記録を塗り替える
10月からのフジテレビ木曜劇場『silent』で、同局系の連続ドラマに初めて主演した。生方美久のオリジナル脚本で、耳が聞こえなくなった元恋人・想(目黒蓮)と再会し、寄り添いながら前に進む青羽紬を演じた。TVerでは第1話443万、第2話489万、第4話582万再生と、配信後1週間の見逃し再生数の記録を3度更新した。翌2023年2月の第114回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演女優賞を受け、作品は計5部門で受賞した。
本人10代の頃から主演や助演という立場でドラマに参加してきて、これまでのどの作品にもすごく愛情があります。でも、今回は頑張って取り組んだドラマがこうして評価され、本当にシンプルにうれしいなと思います。 出典
テレビCM起用社数で初の1位に
2月15日、ビデオリサーチが2022年のタレント別テレビCM起用社数(関東地区)の最終版を発表し、21社で初の1位となった。前年11月までの速報版では18社で2位タイだったが、その後さらに3社増え、速報版1位の本田翼を逆転した。同年12月には、ニホンモニターの2023年ランキングでも21社で1位になっている。
『ハヤブサ消防団』でヒロイン、『マイ・エレメント』で声優に初挑戦
7月からテレビ朝日『ハヤブサ消防団』でヒロインを演じた。池井戸潤作品への参加は初めてで、主演の中村倫也とは『ヤンキー君とメガネちゃん』以来13年ぶりの共演。8月4日公開のディズニー&ピクサー『マイ・エレメント』日本語版では、火のエレメント・エンバーの声を担当した。
本人私も田舎町の出身ですが、田舎特有の人づきあいや事件が起きたときのハラハラ感が濃く描かれていて、『こういうこと、あるある!』と感じます 出典
主演と家族
令和6〜
『9ボーダー』に主演、29歳の次女を演じる
4月からTBS『9ボーダー』に主演し、19歳・29歳・39歳の3姉妹を軸にした物語で、自身と同じ29歳の次女・大庭七苗を演じた。同じ年には、2月公開の映画『身代わり忠臣蔵』で吉良邸の侍女・桔梗、12月公開の『聖☆おにいさん THE MOVIE』で女子ーズのレッドも演じている。
『アンサンブル』で弁護士役、高校の後輩・松村北斗と共演
1月から日本テレビ『アンサンブル』に主演し、弁護士・小山瀬奈を演じた。理想主義の新人弁護士役の松村北斗とは初共演だったが、松村から、同じ高校で同じホームルームを受けた後輩だと明かされた。
『スキャンダルイブ』で週刊誌記者役、CM起用社数は4年連続1位
11月19日からABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』で週刊誌記者を演じた。これに先立つ8日放送の『世にも奇妙な物語35周年SP』では、同シリーズに初めて主演した。2024年分は、ビデオリサーチが2月20日に発表した確定版で、同社集計の2023年の25社を上回る29社となり、22年から3年連続の1位だった。11月28日に同社が発表した2025年の速報では、25社でCM起用社数の1位となり、「22年から4年連続」と報じられた。
映画『教場』2部作に菱沼羽津希役で再び出演
『教場』シリーズ初の映画は2部作となり、前編『教場 Reunion』が1月1日にNetflixで独占配信、後編『教場 Requiem』が2月20日に劇場公開された。2020年のドラマ『教場』で演じた菱沼羽津希として再び出演した。
サッカー日本代表・板倉滉との結婚と第1子の妊娠を発表
8月2日、自身のInstagramで、サッカー日本代表のDF板倉滉との結婚を2人の連名で発表し、「お腹には私たちの赤ちゃんもいます」と第1子の妊娠も明かした。板倉は2025年にオランダのアヤックスへ移籍し、2022年と2026年のワールドカップのメンバーに選ばれている。発表文は「共に支え合い、笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思います」と結ばれた。
現在:7年ぶりの主演映画『ママがもうこの世界にいなくても』が公開
主演映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が10月2日に全国で公開され、前日の公開前夜舞台挨拶に出席した。ステージ4の大腸がんを患いながら出産を決めた遠藤和さんの手記が原作で、監督は山戸結希、夫役は高杉真宙。2019年の『九月の恋と出会うまで』以来7年ぶりの映画主演で、2025年8〜9月の撮影では、がんが進行する姿を表すために10キロ減量した。
本人こんなにもリアルを切り取ってくださっている気持ちになれたのは初めてで、お芝居をしているというより、気づいたらドキュメンタリーを撮られているような、そんな気持ちに毎日なった気がします 出典