目次
母の勧めで始めた仕事、5歳の『Mother』
平成16〜
兵庫県西宮市に生まれる
3〜4歳のころから、両親の読み聞かせを含めて本に親しんできた。テレビでは共通語で話すことが多いが、家にいると関西弁が出るという。
朝日放送テレビのショートムービーで子役デビュー
母に「面白そうだから、オーディション受けてみない?」と言われたのがきっかけで、3歳だった2007年から芸能活動を始めていた。この日放送された『ABC 家族レッスン ショートムービー2“だいぼーけんまま”』で子役としてデビューし、8月にはWOWOWのドラマ『結党!老人党』で香田由芽を演じた。
— 『Mother』で母親から虐待を受ける少女を演じる
日本テレビの連続ドラマで、道木怜南を演じた。オーディションの書類審査は7歳以上が条件で、5歳の芦田は応募を見送っていたが、事務所が「駄目もと」で推薦して受けると、急きょ呼ばれた脚本家との協議で出演が決まり、役の設定や話し方が芦田に合わせて変えられた。最終話の6月23日は6歳の誕生日だった。この役で第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の新人賞などを受けた。6月5日公開の映画『告白』では、森口愛美を演じている。9月には約300人が応募した大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』のオーディションを経て、茶々の幼少期役に選ばれた。
『マルモのおきて』と紅白、そしてハリウッドへ
平成23〜
大河ドラマに初出演、『さよならぼくたちのようちえん』で初主演
1月9日の第1回などで、宮沢りえが演じる茶々の幼少期を演じた。3月30日放送の日本テレビ『さよならぼくたちのようちえん』では山崎カンナ役で主演し、日本のテレビドラマ史上最年少での初主演となった。9月には『江』に、主人公・江の長女、千の幼少期役でも登場している。
本人初めての時代劇でお着物を着たり、セリフの言い方がいつもと違うのがとっても楽しいです 出典
— 『マルモのおきて』でゴールデン帯の連続ドラマ史上最年少の主演
4月24日に始まったフジテレビの連続ドラマで、阿部サダヲが演じる高木護と暮らす双子の姉弟の一人、笹倉薫を演じる。弟役の鈴木福とともに、ゴールデン帯の連続ドラマ史上最年少での主演となった。初回11.6%だった視聴率は回を追うごとに上がり、最終回は23.9%を記録。2人が役名のユニットで歌った主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』はシングルが50万枚を超え、この名義で12月31日の第62回NHK紅白歌合戦に出場した。7歳193日での出演は、それまでの最年少出場の記録を更新した。
『うさぎドロップ』『阪急電車』でブルーリボン賞新人賞
前年に公開された映画『うさぎドロップ』『阪急電車 片道15分の奇跡』での演技で、第54回ブルーリボン賞の新人賞を史上最年少で受けた。『うさぎドロップ』では鹿賀りんを演じ、『阪急電車』では宮本信子と祖母と孫の役で共演している。3日後には『マル・マル・モリ・モリ!』で、第26回日本ゴールドディスク大賞のベスト5ニュー・アーティストなども受けた。
『パシフィック・リム』でハリウッド作品に出演
ギレルモ・デル・トロ監督の映画で、菊地凛子が演じる森マコの幼少期を演じた。8月9日の日本公開に先立つ7月28日のジャパン・プレミアには、デル・トロ監督、菊地とともに出席。日本語吹替版でも、マコの幼少期の声を自身で担当している。
『明日、ママがいない』で連続ドラマに初めて単独主演
児童養護施設を舞台にした日本テレビの連続ドラマで、ポストと呼ばれる少女を演じた。6月公開の映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』でも単独主演し、関西弁で演じている。
学業を軸に、朝ドラの語りと主演映画
平成29〜
中学受験で私立中学に複数合格し、慶應義塾中等部へ
前年の夏から芸能活動を抑え、小学校を休まずに通いながら、休日には1日12時間の勉強をこなした。都内の私立中学に複数合格し、役者の活動に理解のある慶應義塾中等部に進む。以後は学校生活と学業を生活の軸にして、撮影現場や自分の体に無理のかからないペースで仕事を続けた。
朝ドラ『まんぷく』の語りを史上最年少で担当
8月27日にNHKが発表した。全編を通して語る朝ドラの語りとしては、2003年度後期『てるてる家族』の石原さとみの16歳を下回り、14歳での起用は史上最年少となった。制作統括の真鍋斎は「一人の少女が、おばあちゃんから聞いた話を友達に話して聞かせている」ような語りを考えたと起用の理由を説明している。放送は10月1日から翌年3月30日まで。
初の著書『まなの本棚』を出版
小学館から出した初めての単行本で、年間100冊以上を読むという芦田が、ジャンルの枠を超えた約100冊を取り上げ、読書術や本への思いを語った。発売記念の会見では、低学年のころの児童書や絵本を含めれば1000冊以上を読んできたと話す一方、本を読んだおかげで芝居に役立ったことはないとも述べている。
本人本を好きで読んでいく中で、私の根底になった言いますか、土台を作ってくれたとは思います 出典
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』のレギュラー放送が始まる
2月と6月の特番を経て、テレビ朝日で土曜夕方のレギュラー放送が始まった。大人顔負けの知識を持つ子どもの“博士ちゃん”から、サンドウィッチマンと芦田が学んでいくバラエティー番組。11月9日には「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」に和装で登壇し、祝詞を述べた。
映画『星の子』で主演、林ちひろを演じる
今村夏子の同名小説を大森立嗣監督が映画化した作品で、主人公の林ちひろを演じた。役のイメージに近づくため、撮影前に自分から申し出て髪を短く切っている。12月からは大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀の娘・たまを演じ、『江〜姫たちの戦国〜』以来の大河出演となった。
本人知らなかった側面が見えたときに、それもその人なんだって受け止めて決断できる揺るがない自分がいる。それが信じるっていうことなんだと思いました 出典
劇場アニメ『岬のマヨイガ』で主人公・ユイの声を担当
17歳の主人公・ユイの声を演じ、主演した。芦田自身もこの年に17歳になっている。
『メタモルフォーゼの縁側』で宮本信子と10年ぶりに共演
鶴谷香央理の漫画を映画化した作品で、BL漫画を読むのが毎日の楽しみという17歳の女子高生・佐山うららを演じて主演した。BLを通じて75歳の市野井雪と友情を育む物語で、雪役の宮本信子とは、祖母と孫を演じた『阪急電車 片道15分の奇跡』以来、10年ぶり2度目の共演。脚本は岡田惠和が手がけた。
大学生として、『はたらく細胞』から紅白の司会まで
令和5〜
慶應義塾大学法学部政治学科に進む
高校在学中の2月2日にエランドール賞の新人賞を受けて授賞式に登壇し、3月に慶應義塾女子高等学校を卒業、4月に慶應義塾大学法学部政治学科へ進学した。
『最高の教師』で鵜久森叶を演じ、ドラマアカデミー賞助演女優賞
日本テレビの連続ドラマで、クラス全員から標的にされる優等生・鵜久森叶を演じた。いじめの被害を涙ながらに訴える場面などに「主役級の活躍だった」との声が多く上がり、7〜9月期の作品を対象にした第117回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で助演女優賞を受けた。
本人原点に戻ってお芝居をする楽しさを再認識させてくれた作品でした 出典
第5回野間出版文化賞に選ばれる
出版にまつわる優れた表現活動を行った個人・団体を表彰する賞で、読書推進活動への影響が評価された。同じ回には黒柳徹子と藤井聡太も選ばれている。
日曜劇場『さよならマエストロ』で西島秀俊と親子役
TBSの『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』で、西島秀俊が演じる天才指揮者・夏目俊平の娘、響を演じ、親子役で初めて共演した。ある事件をきっかけに父と決別し、市役所に勤める20歳の女性の役。7歳で出演した『南極大陸』以来の日曜劇場だった。
— 映画『はたらく細胞』で漆崎日胡を演じる
細胞を擬人化した清水茜の漫画の実写映画で、原作には描かれていない人間の世界を担い、阿部サダヲが演じる父と2人で暮らす女子高生・漆崎日胡を演じた。高校の生物の授業で免疫系を学んでいたため、脚本にはなじみのある細胞の名前が多く出てきたという。映画は公開から2か月で動員448万人、興行収入60億円を超えた。翌2025年1月に発表された第48回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞に選ばれ、6歳で受けた新人俳優賞以来、14年ぶりの同賞の受賞となった。
本人人間のパートが入ることで、自分の体の中もこうなっているのかもしれないと身近に感じていただけたらいいなと思いながら脚本を読ませていただきました。 出典
国連開発計画の国内親善大使に就任
国連開発計画(UNDP)が新設した国内親善大使に就き、主に気候変動や環境問題についての国内向けの啓発を担う。1998年から親善大使を務め、3月末で退任する紺野美沙子も会見に同席し、就任前の芦田から抱負をつづった手紙を受け取ったと明かした。
『24時間テレビ』のドラマで黒柳徹子を演じる
日本テレビ『24時間テレビ48』のドラマスペシャル『トットの欠落青春記』で主演した。黒柳の『トットの欠落帖』を原案に、戦争が終わった直後の1946年から、黒柳がNHKの専属女優になるまでの青春時代を描いた。
細田守監督『果てしなきスカーレット』で主人公の声を担当
父を目の前で殺され、復讐心に取りつかれていく中世の王女スカーレットを演じ、子ども時代と19歳の場面を演じ分けた。細田作品で初めて、映像より先に声を録るプレスコアリングで作られた作品で、9月4日には第82回ベネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門で公式上映され、芦田は海外の映画祭に初めて参加した。エンディングテーマ『果てしなき』も歌っている。
NHKの特集ドラマ『片想い』で主演
岡田惠和のオリジナル脚本で、岩手・盛岡の商店街で育ち、隣家の豆腐店の長男ケンケン(岡山天音)に片思いする菅原優衣を演じた。5月22日公開の映画『ミステリー・アリーナ』では、主演の唐沢寿明と初めて共演し、解答者の一人である閃きの天才少女・一子を演じた。
Prime Videoの実写ドラマ『薬屋のひとりごと』で猫猫役に
東宝との共同製作で、日向夏の小説を原作とする実写ドラマシリーズの主人公・猫猫を演じ、2028年に世界独占配信することが発表された。原作者の日向夏は、猫猫役が芦田に決まった時に「あっ、これは安心してお任せできる」と思ったとコメントした。
『南田南弁護士は天才肌』で連続ドラマに主演
韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本版リメイクで、カンテレ・フジテレビ系の月曜10時の枠で放送が始まった。東大法学部を首席で卒業しながら、自閉スペクトラム症への偏見の壁にはばまれて就職に苦戦する新人弁護士・南田南を演じる。もともとオリジナル版を好きで見ていた作品で、話が来た時は「まさか私にお話をいただけるなんて!」と驚いたという。
本人でも、南はその口調が心地いいから話しているだけであって、彼女の中には必ず感情があるはず。ただ脚本の文字面から得られる情報が少ないので、どうしてこれを言ったんだろうと深く考える必要がありました 出典
慶應義塾大学4年生として学業と俳優業を続ける
10月9日には、12月31日の第77回NHK紅白歌合戦の司会を、堺雅人、二宮和也、鈴木奈穂子アナウンサーとともに務めることが発表された。紅白の司会は初めてで、7歳だった2011年に歌手として出場し、2022年にはゲスト審査員を務めている。