目次
バスケ少女の『Seventeen』デビュー
平成10〜
静岡県清水市(現・静岡市清水区)に生まれる
姉は女優の広瀬アリス。小学生の頃にバスケットボールを習い始め、中学校でもバスケ部で活躍した。将来はバスケの監督になりたかったという。
「ミスセブンティーン2012」に選ばれ芸能界へ
姉が専属モデルを務める『Seventeen』のイベントに母と来場した際、事務所の社長に声をかけられた。その1年後にオーディションを打診され、断り切れずに受ける。応募総数6515名から読者投票で選ばれた4人の1人で、当時は中学2年生。芸能活動は「バスケに影響しない程度でやろう」という約束だったが、初めて決まったCMの仕事が一番大きな試合と重なり、試合には出られなかった。
本人断りきれなくて『はい』って言って…。言っちゃったことに号泣してました 出典
『幽かな彼女』で女優デビュー
フジテレビ・関西テレビの4月期ドラマで、柚木明日香を演じる。9月には映画『謝罪の王様』でスクリーンデビューした。
本人最初は演技の仕事は絶対にやりたくなかった。でも初めてドラマをやらせてもらってから演技というものにすごく惹かれて、楽しいなと思い始めたんです 出典
『ゼクシィ』のCMで15歳の花嫁を演じる
7代目CMガールとして、プロポーズされて涙を流す姿が話題になった。同じ年には「第93回全国高校サッカー選手権大会」の10代目応援マネージャーに就任。11月1日発売の『Seventeen』12月号で、初めて単独で表紙を飾った。
カンヌから最優秀助演女優賞へ
平成27〜
『学校のカイダン』で連続ドラマ初主演
日本テレビの土曜ドラマで春菜ツバメ役。同じ月に発売された『Seventeen』3月号では、姉のアリスと同誌史上初の姉妹表紙を飾った。
『海街diary』でカンヌのレッドカーペットへ
是枝裕和監督が吉田秋生のコミックを映画化した作品で、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆と4姉妹を演じ、四女を担う。第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、公式上映前のレッドカーペットを是枝監督らと歩いた。7月には細田守監督の『バケモノの子』で初めて声優を務めた。『海街diary』の演技で、日本アカデミー賞新人俳優賞、キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞など、数多くの映画賞で新人賞を受けている。
本人今、正直オドオドしています 出典
『ちはやふる -上の句-』で映画単独初主演
競技かるたに打ち込む綾瀬千早役。撮影前の前年3月中旬から実在のかるた会に週2、3回通い、撮影が始まってもA級選手との個人レッスンを続けた。上の句・下の句の2部作は3月と4月に続けて公開。翌年1月、第40回日本アカデミー賞で、この作品の優秀主演女優賞と『怒り』の優秀助演女優賞を同時に受けた。2018年の『ちはやふる -結び-』まで千早を演じ、2025年の連続ドラマ『ちはやふる-めぐり-』でも、かるた部の顧問になった千早として出演している。
本人10年後、またこうして千早を演じるとは流石に思ってなかったです(笑) 出典
高校卒業後は進学せず、女優業に専念すると語る
春に高校卒業を控え、CMの発表会で明かした。8月にはアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で初めて主演声優を務め、劇中で歌った松田聖子の『瑠璃色の地球』でCDデビューする。
『三度目の殺人』でヴェネツィア国際映画祭へ
是枝裕和監督作で、福山雅治、役所広司と共演し、山中咲江を演じる。第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、公式上映に出席した。
坂元裕二脚本の『anone』で連続ドラマ主演
日本テレビの水曜ドラマで辻沢ハリカ役。3年ぶりの連続ドラマ主演で、10代最後の主演連続ドラマになった。撮影現場で共演した猫に「あの」と名付け、その後も一緒に暮らしている。
第41回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞
『三度目の殺人』の山中咲江役で受賞した。最優秀助演男優賞は同作の役所広司。8月には読者イベント「Seventeen夏の学園祭2018」で卒業式に臨み、10月1日発売の11月号を最後に、約6年間務めた『Seventeen』の専属モデルを卒業した。
『第69回NHK紅白歌合戦』で紅組司会
初めての司会で、白組司会は嵐の櫻井翔。発表の時点で、翌年4月から放送される連続テレビ小説『なつぞら』のヒロインも決まっていた。
本人紅白という大きな舞台のこんな大役を私に与えてくださった皆様に、まずは、一番驚いています。 出典
朝ドラヒロインと初舞台
令和元〜
連続テレビ小説100作目『なつぞら』のヒロイン
「演技力とリアリティーをもって演じきれる女優は今、広瀬すずさんしかいない」との指名で、制作とともにヒロインが発表された。戦争で両親を失い、北海道・十勝の開拓者一家に育てられた奥原なつを、9月まで演じた。上京後、草創期の日本アニメの世界でアニメーターを目指す役。この役で第28回橋田賞新人賞を受け、12月にはgooの「2019年検索ランキング」芸能人カテゴリで1位になった。
野田秀樹作・演出『Q:A Night At The Kabuki』で初舞台
源の愁里愛役で、東京芸術劇場、新歌舞伎座、北九州芸術劇場を回り、12月11日まで上演された。この舞台で第54回紀伊國屋演劇賞個人賞を受ける。2022年の再演では、サドラーズウェルズ劇場や国家戯劇院でも上演された。
本人初めての舞台で、まだ生の舞台の怖さを分からず、ただ自由に楽しく、感情の動くままに舞台に立っていました 出典
ルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任
1月、アパレルブランド「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーに就任した。3月には主演映画『一度死んでみた』が公開され、この作品で第44回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に選ばれている。12月、ニホンモニターの「2020年タレントCM起用社数ランキング」で、アサヒ飲料、資生堂など14社に起用され、今田美桜と並んで女性タレント部門の首位になる。
櫻井翔とW主演の『ネメシス』
日本テレビの日曜ドラマで、天才すぎる助手・美神アンナを演じる。櫻井演じるポンコツ探偵・風真尚希とのバディもので、この役で日刊スポーツ・ドラマグランプリの春ドラマ主演女優賞を受けた。11月には『情熱大陸』が2週連続で密着し、ひとりの人物を2週続けて取り上げるのは番組開始以来2例目だった。
松坂桃李とW主演の『流浪の月』
凪良ゆうの小説を李相日監督が映画化した作品で、9歳のときに誘拐事件の“被害女児”となった家内更紗を演じる。李監督とは『怒り』以来の組み合わせ。この演技で第14回TAMA映画賞最優秀女優賞を受け、第46回日本アカデミー賞でも優秀主演女優賞に選ばれた。
主演3作の一年、そして再びのカンヌ
令和5〜
『夕暮れに、手をつなぐ』でTBS連続ドラマ初主演
北川悦吏子脚本のラブストーリーで、九州の片田舎で育った浅葱空豆を演じる。相手役は同じ98年度生まれのKing&Prince永瀬廉。10月公開の岩井俊二監督作『キリエのうた』ではイッコ役を務め、第78回毎日映画コンクールの女優助演賞を受けた。
『クジャクのダンス、誰が見た?』で主演
TBSのドラマで松山ケンイチと共演し、元警察官の父を殺された大学生・山下心麦を演じる。この役で日刊スポーツ・ドラマグランプリ冬ドラマの主演女優賞を受けた。同じ月、Netflixの『阿修羅のごとく』では陣内咲子役で出演している。
主演映画『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』が続けて公開
2月の『ゆきてかへらぬ』は根岸吉太郎監督の約16年ぶりの長編新作で、文学者2人との三角関係に陥る実在の女優・長谷川泰子を演じた。4月の『片思い世界』は杉咲花、清原果耶とのトリプル主演。
『遠い山なみの光』で10年ぶりのカンヌへ
カズオ・イシグロのデビュー作を石川慶監督が日英合作で映画化した作品で、主人公の悦子を演じる。第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品され、『海街diary』以来10年ぶりにカンヌのレッドカーペットを歩いた。9月5日に公開され、この演技で第49回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に選ばれている。同じ9月には出演作『宝島』も公開された。
本人私自身もずっとモヤがかかっているような感覚で、どこへ向かって行けばいいんだろうと思っていました。 出典
第68回ブルーリボン賞で主演女優賞
前年の日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の主演女優賞に続き、『ゆきてかへらぬ』『遠い山なみの光』『片思い世界』の3作で、在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶブルーリボン賞の主演女優賞を受けた。大正、戦後の昭和、令和の3つの時代の女性を演じた年だった。
本人心が満たされた1年でした 出典
芸術選奨文部科学大臣新人賞(映画部門)を受賞
令和7年度(第76回)の受賞。文化庁の贈賞理由は、主演の『ゆきてかへらぬ』『遠い山なみの光』を含む出演作で「奔放な女優から貞淑な妻まで」異なる難役を演じた点を挙げている。
NODA・MAP『華氏マイナス320°』でメフィストを演じる
野田秀樹の新作で、阿部サダヲ、深津絵里らと共演し、人間の欲望と取引するメフィストを演じる。東京芸術劇場で開幕し、7月にはロンドンのサドラーズウェルズ劇場でも上演された。現地の劇評には「広瀬すずは複数の役柄を圧倒的な存在感で演じ、本作最大の見どころとなっている」(ブロードウェイ・ワールド)とある。
Netflixシリーズ『ガス人間』で動画配信者役
1960年の特撮映画『ガス人間第1号』を東宝とNetflixがリブートした全8話のシリーズで、林遣都と兄妹の配信者を演じる。配信開始から2週連続で国内Netflix週間TOP10(シリーズ)の1位になった。
cinematoday.jp×2
横浜流星とW主演の『汝、星のごとく』が公開
凪良ゆうの小説を藤井道人監督が映画化した作品で、刺繍を仕事にしたいと願う暁海を演じる。瀬戸内の島で出会った2人の15年にわたる恋を描く。凪良作品の映画に参加するのは『流浪の月』に続き2度目。
映画と配信ドラマで出演作が続く
一ノ瀬ワタルが主演し2027年1月に配信されるNetflixシリーズ『フジヤマBOY』ではヒロインのトップアイドル・浜宮真美を、2027年2月5日公開の映画『存在のすべてを』では土屋里穂を演じる。