目次
三姉妹の末っ子、15歳で『スター誕生!』に合格
昭和41〜
神奈川県厚木市に生まれる
3人姉妹の末っ子。ファッション好きの母に、着せ替え人形のようにさまざまな服を着せられて育つ。姉たちからは、女の子らしいピンクではない色の服を勧められたこともあった。
『スター誕生!』に合格
日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』に出場し、石野真子の『彼が初恋』を歌って合格した。15歳で、石野が所属していたバーニングプロダクション、レコード会社のビクター音楽産業と契約。厚木市立睦合中学校を卒業し、神奈川県立津久井高校は中退している。
デビュー、そして自分で切った髪
昭和57〜
『私の16才』で歌手デビュー
アイドル歌手としてデビューし、キャッチフレーズは「微笑少女。君の笑顔が好きだ」。同期には堀ちえみ、早見優、中森明菜、シブがき隊らがおり、「花の82年組」と呼ばれた。当初は髪型も衣装も松田聖子に倣ったもので、4枚目のシングル『春風の誘惑』で10位に入るのがやっとだった。
自分で髪を短く切り、『まっ赤な女の子』を出す
17歳のとき、自分の判断で髪をショートカットにした。その髪で出した5枚目のシングル『まっ赤な女の子』はオリコン8位に入り、初めて主演したフジテレビ系の単発ドラマ『あんみつ姫』の主題歌にもなる。『あんみつ姫』はその後、全3回のシリーズになった。
映画『十階のモスキート』に出演
崔洋一の監督デビュー作で、主演は内田裕也。小泉にとって初めての演技で、これが女優としてのデビュー作になった。同じ年、演出家・久世光彦のドラマ『あとは寝るだけ』に出演し、17歳から演技や文章を教わる。
— 『渚のはいから人魚』で初のオリコン1位
9枚目のシングル『渚のはいから人魚』で初めてオリコン週間チャートの首位に立ち、売り上げは33万枚を超えた。少女たちの間では、その髪型をまねた「キョンキョンカット」が流行する(キョンキョンは本人の愛称)。年末には『第35回NHK紅白歌合戦』に初めて出場し、第39回まで5年続けて出た。1位を取ったあとは後藤次利や銀色夏生らと組み、歌謡曲やアイドルソングの枠を超えたポップスを作っていく。
『なんてったってアイドル』で「私はアイドル」と歌う
17枚目のシングルで、作詞は秋元康。自らアイドルを名乗る歌手がほとんどいなかった中で、そう歌い上げた歌詞が話題になり、約30万枚を売った。この年は、主演した連続ドラマ『少女に何が起こったか』も毎回20%を超える視聴率を取っている。
— 主演映画『快盗ルビイ』で映画への意識が変わる
イラストレーターの和田誠が監督した映画で、主人公の加藤留美を演じた。それまでは撮影の合間に歌番組の中継車が来るような日々で、映画も「アイドルの延長」としか考えていなかったが、この作品で意識が変わったという。第43回毎日映画コンクールの女優主演賞などを受けた。
本人映画というのは、すてきなうそをいくらついてもいいんだなと思いました 出典
セルフプロデュース、ミリオン、そして舞台へ
平成元〜
『愛しあってるかい!』に主演、『学園天国』がヒット
この年の5月に出したアルバム『KOIZUMI IN THE HOUSE』では、近田春夫のプロデュースでハウスミュージックを取り入れた。楽曲や衣装の構想を自分から出すセルフプロデュースを始めたのもこの頃。10月からのフジテレビ系『愛しあってるかい!』は平均視聴率22.6%で、主題歌としてフィンガー5の曲をカバーした『学園天国』は33.5万枚を売った。
— 自ら作詞した『あなたに会えてよかった』がミリオンセラーに
32枚目のシングルで、作詞は本人、作曲・編曲は小林武史。田村正和と共演した主演ドラマ『パパとなっちゃん』の主題歌になり、累計出荷158万枚と自身最大のヒットになった。『第33回日本レコード大賞』では作詞賞を受けている。この曲を境に、時代の先端を行くアイドルから、普遍的なポップスやより深いメッセージを歌う方向へ変わっていった。
俳優の永瀬正敏と結婚
1993年の女性誌での対談で知り合った。「夫婦の日」といわれる2月22日に婚姻届を出し、そのまま結婚発表の会見を開く。挙式も披露宴もせず、会見場の画廊では2人の写真展を開いた。
『紙のドレスを燃やす夜』で初舞台
30歳前後から、歌よりも俳優の仕事に軸足を移していく。シングルを出す間隔が開き始める一方、この年の『紙のドレスを燃やす夜』を初舞台に、以後は舞台にも続けて立つようになった。マネージャーと組んで、脇役も含めて色々な役を引き受けていく。
本人そんな状況になったときに、一回土台を女優に移すという気持ちでやってみよう、と。 出典
相米慎二の『風花』から、朝ドラの母親役まで
平成13〜
— 相米慎二監督の『風花』に主演
鳴海章の小説を原作に北海道を旅するロードムービーで、浅野忠信とともに主演した。同じ年の9月に亡くなった相米慎二の遺作になる。本人はこの作品を30代の転機に挙げている。第26回報知映画賞の主演女優賞を受け、翌2002年の日本アカデミー賞では優秀主演女優賞に選ばれた。
本人わたしは人とは、会うべきときに会う気がするんです。相米監督に10代で会ってしまったら、自分がやっているアイドルという存在についても考えすぎてしまったかもしれない 出典
永瀬正敏と離婚
結婚からちょうど9年目の記念日に離婚した。2人は2002年に、日本テレビ系のドラマ『私立探偵 濱マイク』で共演していた。
4年ぶりの主演映画『空中庭園』
角田光代の小説を豊田利晃監督が映画化した作品で、何事も包み隠さない家族の主婦・絵里子を演じた。この役で、2005年度のブルーリボン賞の主演女優賞を受けた。
本人男がカッコいい映画はたくさんあるのに、女がカッコいい映画が少ないな、作りたいなって思ってたんです。 出典
— 『トウキョウソナタ』などでキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞
黒沢清監督の『トウキョウソナタ』で、会社を解雇されたことを言えない夫の妻・恵を演じた。同作はカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で審査員賞を受けている。この作品と『グーグーだって猫である』で、第82回キネマ旬報ベスト・テンの主演女優賞を受賞。表彰式では、同じ1982年デビューの本木雅弘が主演男優賞で並んだ。本人は『快盗ルビイ』『風花』と並ぶ転機の作品に、この映画を挙げている。
中井貴一とW主演の『最後から二番目の恋』
鎌倉を舞台に、小泉が演じるテレビ局のプロデューサー・吉野千明と、中井貴一が演じる市役所職員の恋を描くフジテレビ系のドラマ。同じ年の11月にスペシャル版、2014年に第2期の『続・最後から二番目の恋』が放送された。
— 『あまちゃん』で主人公の母・天野春子を演じる
宮藤官九郎がオリジナル脚本を書いたNHK連続テレビ小説で、能年玲奈(のち「のん」に改名)が演じる天野アキの母・春子を演じた。朝ドラへの出演は初めてで、宮藤とは2003年のドラマ『マンハッタンラブストーリー』で組んでいた。春子が若い頃に歌った劇中歌『潮騒のメモリー』は7月にCDになり、オリコン最高2位、25週チャートインのヒットになる。
本人NHKが宮藤さんで朝ドラをやるというのは、双方ともにチャレンジな事で、これはすごく"攻める"ことになるな、という感じがした。そういう場で私は、意外と力が発揮できるんです。いつも何かと戦いたくて仕事をしているので 出典
明後日を立ち上げ、還暦の武道館へ
平成27〜
制作会社「明後日」を設立
舞台・映像・音楽・出版などを手がける制作会社「明後日」を立ち上げた。社名は「明日去りて後の日」に由来する。同じ年には、2005年から10年間務めた読売新聞の書評委員の仕事をまとめた『小泉今日子書評集』が出た。
『黄色いマンション 黒い猫』で講談社エッセイ賞
かつて住んでいた原宿の街の移り変わりと自身の半生を重ねた自伝的エッセイで、第33回講談社エッセイ賞を受けた。昔飼っていた猫・小雨との日々もつづっている。9月の贈呈式では「これからも気を抜かずにきちんと生きなきゃと思いました」と話した。
36年所属したバーニングプロダクションから独立
1月31日付でデビュー以来の事務所を離れたと発表した。同じ日、週刊誌で報じられていた俳優・豊原功補との恋愛関係を、双方が公式サイトで認めている。6月には、独立前から決まっていた仕事を終えたあとは俳優業をしばらく休み、舞台の制作などプロデューサー業に力を入れると告知した。
本人50代になり残りの人生を意識した時にこのままでいいのかという疑問が心に生じました。より成熟したエンターテイメントの世界を見てみたい。 出典
上田ケンジとユニット「黒猫同盟」を結成
上田ケンジと組んだ音楽ユニットで、9月にアルバム『Un chat noir』を出した。音楽を通じて猫の保護活動を応援している。結成と同じ4月から2023年9月までの2年半、Spotifyで本にまつわるポッドキャスト『ホントのコイズミさん』も続けた。
デビュー40周年、全国ホールツアー『KKPP』
40周年を記念して、全国ホールツアー『KKPP(KYOKO KOIZUMI POP PARTY)』を開いた。この時から、上田ケンジやツアーマネージャーと「60歳まではとにかくツアーをやるぞ」と音楽活動を続けていく。11月には、Netflixのドラマ『First Love 初恋』で野口幾波子を演じた。
クラブツアー『KKCP 90's』を自ら演出
1990年代に出した曲を中心にしたクラブツアーで、全国11都市を回り、プロデュースと演出も自分で担った。この年は、舞台『ピエタ』でエミーリアを演じている。
小林聡美とW主演の『団地のふたり』
藤野千夜の小説が原作のNHK BSのドラマで、非常勤講師の仕事でストレスを抱える太田野枝を演じた。生まれ育った団地に戻ってきた55歳の幼なじみ、桜井奈津子(小林)との友情を描く。
『海の沈黙』などでブルーリボン賞助演女優賞
『i ai』『碁盤斬り』『海の沈黙』などの演技で、第67回ブルーリボン賞の助演女優賞に決まった。ブルーリボン賞は2005年度の主演女優賞以来2度目。『海の沈黙』では、同期デビューの本木雅弘が演じる津山竜次のかつての恋人、キャンドル作家の田村安奈を演じた。「自分は賞をいただけるような仕事ができたのだろうか」という思いから受賞を辞退したいような気持ちもあったが、同作で共演した中井貴一に「堂々ともらってこい」と背中を押されて受けた。
本人若い時は誰かの娘、妹というような役から、恋愛の中心にいる20代のお話、その後はお母さんや犯罪者になったりと(役の幅が)広がってきた。だから本当に出世魚みたいな感じです 出典
『続・続・最後から二番目の恋』で再び吉野千明に
中井貴一とW主演した『最後から二番目の恋』の続編で、フジテレビ系で放送された。初回のエンディングでは、2人がデュエットした『ダンスに間に合う』が流れた。10月からは舞台『私を探さないで』に出演している。
還暦の全国ツアー『KK60』で初の単独武道館公演
「60歳までは歌おうと思う。そこから先は白紙」と語ってきた節目のツアーを、1月に地元・神奈川の相模女子大学グリーンホールから始めた。3カ月半かけて全国を回る。60歳の誕生日の2月4日はNHKホールで歌う。4月には『ミュージックステーション』に出演し、『あなたに会えてよかった』とゴダイゴのカバー『ビューティフル・ネーム』を歌った。5月2日と3日は、初めて単独で日本武道館に立つ。若い頃は、大勢の人を楽しませる自信がなかったとして、武道館公演を「やりたくないです」と答えていた。ライブには、『あまちゃん』を子どもの頃に見てファンになった観客も来ている。
地元・厚木で撮影した映画『キリコのタクト〜YELL〜』
いきものがかりの『YELL』に着想を得た鈴木京香主演の映画で、全編を厚木市で撮影した。小泉は、鈴木が演じる音楽教師の教え子で音楽雑誌記者の北村翔(藤原大祐)の上司、横澤恵美を演じた。公開は10月2日で、小泉はその時期、ツアー後の休養に入っている。
現在:休養中の2026年
5月10日の沖縄公演でツアーを終え、2026年内は休養に充て、2027年から活動を再開するとしている。休養中は、行ったことのない国内の土地を旅して回りたいと話す。
本人どうしても日常的に仕事をしているとインプットよりアウトプットの方が多くて、それが苦しい時もあるんですね。なので完全にインプット期間。 出典