目次
茅ヶ崎で育ち、モデルオーディションへ
昭和63〜
神奈川県茅ヶ崎市に生まれる
姉と妹に挟まれて育つ。名前の「桃李」は、両親が『史記』と中国の故事から「自分らしさを大切に」「誰からも慕われる人に」と願いを込めて付けた。
松浪中学校でバスケットボール部に所属
クラスで目立つ存在ではなく、どちらかといえば消極的な性格だったという。中学生の頃から伸び始めた長身を生かしてバスケットボール部に所属した。高校時代からはスーパーの青果コーナーや定食屋、居酒屋でアルバイトをしている。
モデルオーディションでグランプリを取り、芸能界へ
大学2年の時、友人の勧めで雑誌『FINEBOYS』の「チャレンジFBモデル2008オーディション」に応募してグランプリを受け、同誌の専属モデルになる。同時にトップコートの養成所「Artist★Artist」に第8期生として入った。当時のモデルの仕事を、本人は「アルバイト感覚」だったと振り返る。
本人それまでは芸能界に興味は無く、将来はサラリーマンになって、普通の家庭を築いていくと思っていた 出典
シンケンレッドを演じ、映画への興味が芽生える
平成21〜
『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンレッド役で俳優デビュー
事務所に勧められてオーディションを受け、演技経験のないまま志葉丈瑠/シンケンレッド役に合格した。2010年2月までの1年間、主演を務める。撮影が終われば大学に戻るつもりだったが、通う頻度が減って休学するうちに芝居の楽しさを知り、親の反対を受けながらも大学を中退した。何か一つのことを長く続ける覚悟を持ったのはこの時が初めてだったと話している。
『僕たちは世界を変えることができない。』でカンボジアへ
シンケンジャーの後、深作健太監督に呼ばれて出演した。撮影地のカンボジアが人生初の海外で、向井理、柄本佑、窪田正孝と4人で現地を巡る場面では、決まったセリフが無く、思ったことを口に出すよう求められた。11月公開の『アントキノイノチ』とあわせて、第33回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞に選ばれた。
本人あの作品がなければ、こんなに映画に対して興味が湧くこともなかったかもしれない。僕にとっては、全ての始まりだったかもしれないですね。 出典
『怪盗ロワイヤル』で連続ドラマに初めて単独主演
10月からはTBSの『怪盗ロワイヤル』で神村零を演じ、連続ドラマで初めて単独主演する。この年の1月には舞台『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』でラインハルトを演じ、初舞台で主演を務めた。
連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で安岡信郎を演じる
1月、『僕たちは世界を変えることができない。』『アントキノイノチ』で第85回キネマ旬報ベスト・テンの新人男優賞を受け、雑誌『オリ★スタ』の「ネクストブレイクランキング 2012」で俳優部門の1位に選ばれる。4月からの『梅ちゃん先生』で連続テレビ小説に初めて出演し、10代から50代くらいまでを、劇中で結婚して子どもが生まれる人生ごと1年以上かけて撮影した。
本人『人生を生きるとは、こういう事か!』と教えてもらった気がします。 出典
『ツナグ』で映画に初めて単独主演
死者と生者の再会を一度だけ仲介する“ツナグ”を担う高校生、渋谷歩美を演じ、樹木希林と共演した。12月28日には同作と『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』で第25回日刊スポーツ映画大賞の石原裕次郎新人賞を受け、授賞式では樹木から「若いうちに賞をとるものではない」と言われたと明かした。
蜷川幸雄演出の『ヘンリー四世』と、日本映画批評家大賞の主演男優賞
この年、第36回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受ける。4月からは蜷川幸雄演出の『ヘンリー四世』でハル王子を演じ、舞台俳優としての基礎を叩き込まれたと話している。同作の千秋楽と重なった5月2日、『ツナグ』で受けた第22回日本映画批評家大賞の主演男優賞の授賞式に駆けつけ、蜷川から「賞が重荷になるのも、励みになるのもおまえ次第だぞ」と言われたと明かした。
方向転換の舞台『娼年』、そして『孤狼の血』
平成26〜
大河ドラマ『軍師官兵衛』で黒田長政を演じる
黒田官兵衛(岡田准一)と妻・光の息子で、福岡藩初代藩主となる黒田長政を演じ、大河ドラマに初めて出演した。この年は舞台『真田十勇士』『HISTORY BOYS』にも出演している。
『日本のいちばん長い日』で若い将校・畑中健二を演じる
1月公開の主演作『マエストロ!』では、撮影の約1年前からヴァイオリンを練習した。8月公開の『日本のいちばん長い日』では、終戦に反対してクーデターを企てる若い将校・畑中健二を演じる。初めての戦争作品で、陸軍大臣・阿南を役所広司が演じた。
本人70年前に起きた出来事を、僕は何も知らないし、知ろうともしなかった。本当に悔しくて、情けなくて……。 出典
『ゆとりですがなにか』で山路一豊を演じる
1月公開の映画『パディントン』で主人公パディントンの日本語吹き替えを担当し、洋画の吹き替えに初めて挑んだ。4月からは日本テレビの『ゆとりですがなにか』で山路一豊を演じる。山路役は2023年の映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』まで続けた。
舞台『娼年』で森中領を演じる
三浦大輔が手がけた舞台『娼年』で、女性客を相手にする娼夫となる大学生・森中領を演じる。本人はこの舞台をいちばん分かりやすい転機に挙げており、三浦が監督した映画版でも主演し、白石和彌監督の『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)、『孤狼の血』(2018年)へと出演が続いた。
本人30代を迎える前に、いろんな役をやっておきたいと考えたんです。 出典
朝ドラ『わろてんか』で北村藤吉を演じる
葵わかなが演じるヒロイン・てんの夫で、笑いをこよなく愛する北村藤吉を演じた。2012年の『梅ちゃん先生』以来、約5年ぶり2度目の連続テレビ小説出演。
『孤狼の血』で捜査二課の新人・日岡秀一を演じる
4月に映画版『娼年』が公開された後、5月公開の白石和彌監督『孤狼の血』で、やくざとの癒着が噂される刑事・大上章吾(役所広司)とバディを組む捜査二課の新人を演じた。11月、この年の『孤狼の血』『娼年』『不能犯』と前年の『彼女がその名を知らない鳥たち』でTAMA映画賞の最優秀男優賞に選ばれる。
日曜劇場『この世界の片隅に』で北條周作を演じる
こうの史代の漫画を連続ドラマ化したTBSの日曜劇場で、3000人のオーディションから選ばれた松本穂香が演じるすずの夫・北條周作を演じ、W主演を務めた。
『孤狼の血』で日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞
第42回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受けた。同作では第61回ブルーリボン賞や第92回キネマ旬報ベスト・テンでも助演男優賞を受けている。この年は大河ドラマ『いだてん』に岩田幸彰役で出演し、5月には本格的な時代劇で初めて主演した『居眠り磐音』が公開された。
2年連続の最優秀賞、結婚と『VIVANT』
令和2〜
『新聞記者』で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞
2019年6月公開の『新聞記者』で、シム・ウンギョンとダブル主演し、組織と正義の間でもがくエリート官僚・杉原拓海を演じた。第43回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受け、前年の最優秀助演男優賞に続いて2年続けて最優秀賞を受けた。同作は『ツナグ』『孤狼の血』と並び、本人のプロフィールに挙げられる代表作になった。
本人僕自身もものすごくハードルの高い役だと思っていたんですが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることで最後まで駆け抜けることができました 出典
戸田恵梨香と結婚
俳優の戸田恵梨香との結婚を、それぞれの所属事務所を通じて発表した。2人は2015年の映画『エイプリルフールズ』で共演している。発表のコメントでは「これまで以上の責任と覚悟を持ち、何事にも真摯に向き合っていきたい」とつづった。
『孤狼の血 LEVEL2』で日岡秀一役で主演
4月にはNHKの『今ここにある危機とぼくの好感度について』とテレビ朝日の『あのときキスしておけば』で、2本の連続ドラマに主演した。8月公開の続編では、前作で役所広司が担った立場に立って日岡秀一役で主演し、役所が先を読んで細かく計算していたことを改めて知ったと話している。この年公開の『あの頃。』『空白』とあわせて、第43回ヨコハマ映画祭の主演男優賞を受けた。
『流浪の月』で佐伯文を演じる
1月、『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞に選ばれる。李相日監督の『流浪の月』では広瀬すずとW主演し、少女を誘拐したとされた大学生・佐伯文を演じた。役のために減量し、撮影中も食事制限を続け、撮影で使うアパートに寝泊まりもした。本人は自分のキャリアで「最もハードルの高い役」だったと話す。12月公開の『ラーゲリより愛を込めて』では松田研三を演じた。
本人俳優デビューから13年間で培ってきたこと、学んできたこと、自分の内なる声にいたるまで初めて全てを出し切ることが出来たと思えた作品になりました。 出典
第1子の誕生を発表
戸田恵梨香との間に第1子が誕生したことを、自身のツイッターで発表し、「この上ない喜びです」とつづった。出産日時や性別は公表していない。
日曜劇場『VIVANT』で黒須駿を演じる
6月にはNetflixのドラマ『離婚しようよ』で主演した。7月期のTBS日曜劇場『VIVANT』では、8月6日放送の第4話から最終話まで、堺雅人が演じる主人公・乃木憂助の相棒、黒須駿を演じた。
WOWOWの『月刊 松坂桃李』で3作品に主演
9月公開の『スオミの話をしよう』で十勝左衛門を演じた後、10月20日にWOWOWで『月刊 松坂桃李』が始まる。本人の妄想を原案に、松居大悟、沖田修一、齊藤工がそれぞれ監督した3作品を放送する番組。探偵の龍哉、マンガ家を目指す大学生の吉男、AIのHo-1を演じた。
日曜劇場と大河ドラマの主演
令和7〜
日曜劇場『御上先生』で主演
文部科学省のエリート官僚・御上孝が私立高校へ出向して教師になるオリジナルの学園ドラマで、日曜劇場で初めて単独主演した。同じ1月には、天然痘と闘った江戸末期の町医者・笠原良策を演じた主演映画『雪の花 -ともに在りて-』も公開されている。『御上先生』で第123回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演男優賞を受け、10月には東京ドラマアウォード2025の主演男優賞も受けた。
2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主演に決まる
明治新政府と敵対した幕臣の側から幕末を描く大河ドラマ第66作で、主人公の小栗忠順(おぐり ただまさ)を演じる。小栗は“勝海舟のライバル”と言われ、明治新政府に「逆賊」とされた人物。脚本は安達奈緒子が担う。『軍師官兵衛』『いだてん』に出演してきた大河ドラマで、初めて主演を務める。
本人この仕事を始めて16年。後輩・同期からもらった刺激、先輩からの教えや学び、言葉、多くの作品に携わらせていただいた経験や知識など、すべての引き出しをこの作品に注ぎ込みたいと思っています 出典
『父と僕の終わらない歌』『フロントライン』『ひゃくえむ。』が公開
5月公開の『父と僕の終わらない歌』では、寺尾聰が演じるアルツハイマーの父の息子を演じた。6月公開の『フロントライン』は新型コロナウイルスを題材にした事実にもとづく物語で、厚生労働省から派遣された役人・立松信貴を演じる。9月公開の劇場アニメ『ひゃくえむ。』では染谷将太とダブル主演し、主人公トガシの声を担当した。
『VIVANT』第2シーズンに出演し、2027年の大河主演を控える
5月公開の湊かなえ原作『未来』で、主人公の教え子・章子の父である佐伯良太を演じた。7月26日にTBSで始まった『VIVANT』第2シーズンでは、黒須駿を続けて演じる。12月25日公開の映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』では、放送作家から作詞を始める永六輔を演じる。主演する大河ドラマ『逆賊の幕臣』は、小栗忠順の生誕200年にあたる2027年に放送される予定。