目次
新宿でのスカウトからパリ・コレクションへ
昭和43〜
東京都に、3人兄弟の末子として生まれる
幼い頃の夢は電車の運転士だった。高校時代はバンドを組んでベースを担当し、専修大学附属高等学校から専修大学経済学部に進む。
大学在学中に新宿でスカウトされ、モデルになる
専修大学に在学していた1987年、新宿でオスカープロモーションのマネージャーにスカウトされたのをきっかけに、19歳でモデルとして活動を始めた。
Ford Models Japanに移り、『MEN'S NON-NO』などに出る
移籍先のFord Models Japanで、『MEN'S NON-NO』をはじめとするファッション誌のほか、パリ・コレクションにも出た。
鶴田真由と共演した日本石油のCMが話題に
日本石油(現・ENEOS)のハイオクガソリンのテレビCMで、鶴田真由と共演した。当時はモデルの仕事に誇りを持っていて、俳優業にはまったく興味がなかったという。
月9でデビューし、『世界の中心で、愛をさけぶ』に主演
平成6〜
月9『君といた夏』でドラマデビュー
俳優に転じる前の1年間は放浪していたといい、モデル時代の事務所に「何もしていないのなら俳優をやってみないか」と言われたのがきっかけだった。フジテレビの月9『君といた夏』で相沢涼一を演じてドラマデビューすると、10月からの『若者のすべて』で山崎慎介を演じるなど、4クール続けて連続ドラマに出演した。この年はNHK大河ドラマ『花の乱』で足利義材も演じている。
日本テレビ『星の金貨』で永井秀一を演じる
12月公開の映画『ゲレンデがとけるほど恋したい。』では、時雨賢役で主演している。永井秀一の役は、1996年10月からの『続・星の金貨』、1997年4月の『星の金貨・完結編』でも演じた。
『劇的紀行 深夜特急』で沢木耕太郎を演じる
名古屋テレビ制作の『劇的紀行 深夜特急』で、沢木耕太郎役を務めた。ドキュメンタリーとドラマとの複合を実験的に行った番組で、12月の「熱風アジア編」、1997年7月の「西へ!ユーラシア編」、1998年1月の「飛光よ!ヨーロッパ編」の3本が放送された。
蜷川幸雄演出の『ロミオとジュリエット』でロミオに
1994年から出演した『夏の夜の夢』に続いて蜷川幸雄の演出を受け、彩の国さいたま芸術劇場から名古屋、大阪、富山を回った。7月には自身が作曲した1stシングル『Rain』を出している。
シンガー・ソングライターの広瀬香美と結婚
1995年の映画『ゲレンデがとけるほど恋したい。』で、主演と主題歌担当として知り合った広瀬香美と結婚した。23日に入籍し、30日に都内で会見を開く。ワイドショーなどとは無縁だった大沢は、会見で「こういうの初めてなんで、緊張します」と照れていた。
TBS『美しい人』で田村正和と再共演
1995年の『カミさんの悪口2』では、田村正和に酔ってからむ役がうまくできず何度もやり直したが、田村は何も言わずに付き合ってくれた。そこで主役を担う人のたたずまいを学んだという。『美しい人』では村雨次郎を演じ、打ち上げで田村に「彼の成長に本当にびっくりした」と名指しで称えられた。この役で第23回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞を受けた。
活動の拠点を映画へ移す
2000年以降、それまでのテレビ中心から映画へ拠点を移し、年に何本もの作品に出るようになる。2001年は4月からのTBS『昔の男』で池田嵐を、10月公開の『リリイ・シュシュのすべて』で高尾旅人を演じた。
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で柴咲コウとW主演
片山恭一の小説を映画化した作品で、34歳の松本朔太郎を演じ、柴咲コウとW主演を務めた。朔太郎の青年期は森山未來が演じている。映画はこの年の邦画1位となる85億円の興行収入を記録し、原作も映画との相乗効果で300万部を超えた。「セカチュー」はその年の流行語に入賞し、一大ブームとなった。
『解夏』で優秀主演男優賞、ハリウッド映画にも出る
2004年1月公開の主演映画『解夏』で、第28回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受けた。スティーヴン・セガール主演の『イントゥ・ザ・サン』では黒田を演じ、ハリウッドデビューを果たす。
『地下鉄に乗って』で二役を演じる
小沼佐吉とアムールの二役を演じた。同作と11月公開の『7月24日通りのクリスマス』で、第19回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の助演男優賞を受ける。『地下鉄に乗って』では第30回日本アカデミー賞の優秀助演男優賞も受けた。
ミュージカル『ファントム』に出演、映画を初めてプロデュース
1月からのミュージカル『ファントム』で題名役のファントムを演じ、2010年の再演でも同じ役を務めた。11月公開の映画『ラブファイト』では、出演とあわせて初めて映画のプロデュースを手がけた。
『JIN-仁-』、カンヌ、そして休業
平成21〜
『JIN-仁-』で南方仁を演じる
この年の4月からはTOKYO FM『JET STREAM』のパーソナリティー(第五代機長)も務め、2020年3月まで続けた。TBS『JIN-仁-』で主人公の南方仁を演じ、2001年の『昔の男』以来8年ぶりに連続ドラマに出た。翌2010年に第18回橋田賞を受け、同年の東京ドラマアウォードでは作品が連続ドラマ部門のグランプリに選ばれ、大沢の主演男優賞などとあわせて4冠となった。2011年4月からは続編の『JIN-仁- 完結編』が放送される。
『おおかみこどもの雨と雪』でおおかみおとこの声を担当
細田守監督は、NHK BS1『証言ドキュメント 日本サッカーの50年』のナレーションを聞き、日本代表を応援しているような包容力を感じたことが起用のきっかけだったと語っている。10月公開の『終の信託』では塚原透を演じ、第22回日本映画批評家大賞の助演男優賞を受けた。
主演作『藁の楯』でカンヌ国際映画祭のコンペティションに参加
4月公開の三池崇史監督『藁の楯』で、凶悪犯の移送という任務に徹する警視庁警備部のSP、銘苅一基を演じた。同作は第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、5月20日の公式上映では三池監督、共演者の松嶋菜々子とレッドカーペットを歩いた。松嶋は会見で、カンヌに来たのは16年ぶりで、そのときも大沢と一緒の『深夜特急』の仕事だったと語っている。
自ら映画化を望んだ『風に立つライオン』に主演
さだまさしが1987年に発表した楽曲『風に立つライオン』は、ケニアで医療活動に従事した実在の日本人医師を歌った曲。大沢はかねてこの曲の映画化を熱望し、何年もかけてさだを口説き落とした。さだは主人公の航一郎に大沢をイメージして原作小説を書き、大沢は島田航一郎を演じてケニアでのロケに臨んだ。この年はNHK大河ドラマ『花燃ゆ』で楫取素彦も演じている。
約2年間、俳優業を休む
30歳を過ぎた頃から、ドラマの仕事は自分の求めるゴールとは違うかもしれないと違和感を覚えていたという。2016年から約2年間、特に宣言することなく休業し、一時は引退まで考えた。仕事を離れて渡米し、大学で語学を学ぶなどして過ごしている。休んだ理由は、のちに「頑張っても頑張ってもドキドキしなくなった」ことだと明かした。
本人中途半端にやるんだったら、やんないで穴の中でも入っている方がいい 出典
『キングダム』の王騎、そして『沈黙の艦隊』のプロデュース
令和元〜
復帰作『キングダム』で王騎を演じる
休業中に届いたオファーの一つが、原泰久の漫画を実写化する『キングダム』の大将軍・王騎役だった。プロデューサーに「一番ネットで叩かれる役だと思います」と言われて逆に奮起し、復帰を決めた。当時は続編の予定もなく王騎の出番は10分前後だったが、半年で体重を90キロまで増やして臨む。誰にも頼まれずに肉体改造を進め、衣装は4度作り直しになった。シリーズはその後4作まで続いた。
本人メーターを振り切ってる、一番挑戦している作品だけをやって、自分の俳優人生を終わろうと決めて戻ったんです 出典
『AI崩壊』に主演
入江悠監督が完全オリジナルの脚本で描く近未来サスペンスで、AIを暴走させたテロの容疑をかけられる天才AI科学者、桐生浩介を演じた。
本人こんなに難しい台本を、これほどお金を懸けて勝負するってところに、自分はロマンを感じて。自分も俳優生命をかけて、ぶつからないといけないと思って、参加した作品です 出典
『沈黙の艦隊』で主演し、プロデュースも担う
かわぐちかいじの漫画を実写化した『沈黙の艦隊』で、原子力潜水艦の艦長・海江田四郎を演じた。原作のファンだった大沢は、防衛省・海上自衛隊との協力体制の構築や、かわぐちへの企画のプレゼンも行い、『ラブファイト』に続いて再びプロデュースを担う。10月からは月9『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』で二宮和也、中谷美紀とトリプル主演している。映画は興行収入13.4億円(2023年12月10日時点)を記録し、2024年2月には未公開シーンを加えたドラマ版がPrime Videoで240以上の国や地域に配信された。Prime Videoが日本の劇場版映画を製作し、ドラマシリーズとして全世界に配信するのは初の試みだった。
王騎役で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞
2024年7月公開のシリーズ4作目『キングダム 大将軍の帰還』まで、王騎を演じるため約20キロ増量し、腹直筋断裂の重傷を負うまで鍛えて役を作った。同作で第67回ブルーリボン賞の助演男優賞を初めて受け、3月14日の第48回日本アカデミー賞授賞式では最優秀助演男優賞を受けた。最優秀助演男優賞は自身初となる。
本人引っ張るというより、変化についていこう、頑張ろうと思った。 出典
続編『沈黙の艦隊 北極海大海戦』が公開
主演とプロデューサーを兼ねるシリーズの続編映画で、9月26日に公開された。興行収入はのちに11億5,000万円を突破した。
『スマッシング・マシーン』でPRIDEの主催者を演じる
1月公開のアニメ映画『クスノキの番人』では佐治寿明の声を演じた。ドウェイン・ジョンソンが主演する映画で、総合格闘技の祭典PRIDEの主催者であり、現在はRIZIN FIGHTING FEDERATIONの代表を務める榊原信行を演じた。日本では5月15日に公開された。
現在:『沈黙の艦隊』第3作と、2027年の大河ドラマへ
3月19日には『沈黙の艦隊』の続編制作を発表し、原作の最後まで撮ることが決まり撮影が始まっていると明かす。第3作『沈黙の艦隊 目覚めよ、ニューヨーク』は、シリーズで初めてPrime Videoのみで展開するドラマとして、2027年夏から配信される。2027年放送の大河ドラマ『逆賊の幕臣』では、主演の松坂桃李のライバル・勝海舟を演じる。大河への出演は『花の乱』『花燃ゆ』に続いて3回目となる。
本人日本人や世界の希望になる事を願ってシリーズ完結まで頑張りますので、お力添えいただければと思います 出典