★ STAR TIMELINE

やまぎし しのぶ

山岸 忍

一代で東証1部に上げたプレサンスコーポレーションを、逮捕と248日の勾留のさなかに手放した。無罪が確定すると検事の刑事裁判を求め、いまはTUKUYOMI HOLDINGSを率いる。

昭和38年生まれ ・ 滋賀県出身 ・ 1963– ・ 満63歳

肩書きTUKUYOMI HOLDINGS 代表取締役 / 学歴同志社大学法学部 卒業 / 創業プレサンスコーポレーション(1997年、前身の日経プレステージ) / 著書『負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部』

著書・関連書籍を見る ↓
最新
2026(令和8)満63歳

TUKUYOMI HOLDINGSを率い、検事の裁判を見届ける

自ら立ち上げた不動産会社TUKUYOMI HOLDINGSの代表取締役を務め、比叡山で天台宗を開いた最澄の言葉「一隅を照らす」を企業理念に掲げる。付審判の公判は10月に被告人質問へ進み、検事は取り調べについて「言葉は不穏当だったかなと思う」と述べる一方、無罪を主張した。

1963(昭和38) 滋賀県に生まれる1985(昭和60) 大京観光に入社1992(平成4) 創生の専務取締役に1997(平成9) 日経プレステージを設立創業1998(平成10) 不動産の賃貸仲介を始める2002(平成14) 社名をプレサンスコーポレーションに2007(平成19) 東証2部に上場上場2010(平成22) 近畿圏のマンション供給戸数で首位に2013(平成25) 東証1部に指定替え2015(平成27) 明浄学院の土地の商談を退ける2016(平成28) 18億円を個人で貸し付ける2019(令和元) 業務上横領の容疑で逮捕される逮捕2020(令和2) オープンハウスに持ち株を譲る2021(令和3) 初公判で無罪を主張2021(令和3) 大阪地裁で無罪判決無罪2022(令和4) 検事を告発し、国を訴える2022(令和4) 告発した検事2人が不起訴に2023(令和5) 付審判の請求が地裁で退けられる2023(令和5) 著書『負けへんで!』を刊行2024(令和6) 大阪高裁が検事の付審判を決定2024(令和6) 最高裁が取り調べ映像の提出を認める2025(令和7) 国家賠償の訴えが一審で退けられる2025(令和7) 主任検事への告発が不起訴に2026(令和8) 検事の刑事裁判が始まり、傍聴する2026(令和8) 著書が文庫に、映画は11月13日公開2026(令和8) 国家賠償訴訟の控訴審が始まる2026(令和8) TUKUYOMI HOLDINGSを率い、検事の裁判を見届ける昭和平成令和
誕生 1963現在
滋賀県で生まれ育ち、同志社大学法学部を出て大京観光に入った。1997年に投資用マンション販売の日経プレステージを設立し、のちのプレサンスコーポレーションは2013年に東証1部へ指定替えとなる。2019年12月、学校法人明浄学院の土地代金を巡る業務上横領の容疑で大阪地検特捜部に逮捕され、拘置所の中から社長の辞任届を出した。勾留は248日に及び、その間に創業した会社の株を手放している。2021年に無罪が確定すると、取り調べをした検事を告発し、国に損害賠償を求めて提訴した。大阪高裁は2024年、部下を取り調べた検事を刑事裁判にかける付審判を決め、2026年7月にその公判が始まった。

同世代1997年、同い年の松重 豊は、大河ドラマ『毛利元就』と『踊る大捜査線』に出演 →

つながり山岸 忍のつながりを図で見る →

歩み

滋賀から大京観光へ

昭和38〜

昭和
1963昭和381月2日
満0歳誕生

滋賀県に生まれる

滋賀県で生まれ育ち、同志社高等学校を経て同志社大学法学部に進む。

1985昭和604月
満22歳

大京観光に入社

大学を卒業し、大手マンションデベロッパーの大京観光(現・大京)に入る。

平成 1989
1992平成44月
満29歳

創生の専務取締役に

大京観光を離れ、株式会社創生の専務取締役に就く。自分の会社を設立するのはこの5年後。

日経プレステージの創業、東証1部へ

平成9〜

1997平成910月
満34歳創業

日経プレステージを設立

大阪市中央区東高麗橋に株式会社日経プレステージを設立し、代表取締役社長に就く。投資用マンションの販売会社として出発した、のちのプレサンスコーポレーションである。大京で身につけた営業力を武器に業績を伸ばした。

1998平成104月
満35歳

不動産の賃貸仲介を始める

設立の翌年、マンションの販売に加えて不動産の賃貸仲介業を始める。

2002平成144月
満39歳

社名をプレサンスコーポレーションに

日経プレステージから株式会社プレサンスコーポレーションへ商号を変える。前年の2001年7月には、本社を同じ大阪市中央区の農人橋へ移していた。

2007平成1912月
満44歳

東証2部に上場

設立から10年で、東京証券取引所の市場第二部に株式を上場する。ワンルームを中心とする投資用マンションに加え、家族向けの分譲マンションも手がけていく。

2010平成22
満47歳

近畿圏のマンション供給戸数で首位に

新築分譲マンションの供給戸数で、この年から近畿圏の首位が続く。東海・中京圏でも首位に立ち、同業他社からは「名古屋のワンルームマンション市場はプレサンスが開拓した」とも言われた。

2013平成2510月
満50歳

東証1部に指定替え

東京証券取引所の市場第一部へ指定替えとなる。この年1〜12月の近畿圏の分譲マンション供給戸数は4年連続の首位で、全国では2,328戸を供給して7位だった。

明浄学院の土地取引と逮捕

平成27〜

2015平成27
満52歳

明浄学院の土地の商談を退ける

社の土地の仕入れ担当幹部が、大阪市内の女子高校「明浄学院」の土地を巡る商談を持ち込む。学校関係者として面談に来た人物に好ましくない風評があると分かり、山岸は商談を却下した。数か月後の12月、別の仕入れ担当幹部から同じ商談が再び提案される。その幹部はやがて、「明浄学院の件を動かすため」として、社長個人のお金を貸すよう求めてきた。

2016平成28
満53歳

18億円を個人で貸し付ける

春、部下と取引先の社長から「学校法人に18億円貸して欲しい」と頼まれ、ポケットマネーから無担保で用立てる。山岸は学校法人への貸付だと説明を受けていたが、実際には、のちに学院の理事長となる人物への貸付だった。お金は1年数か月後に取引先の会社を通して戻ってきた。

令和 2019
2019令和元12月16日
満56歳逮捕

業務上横領の容疑で逮捕される

2019年3月期の売上高は1605億円に達していた。不動産経済研究所の集計では2019年に3825戸で10年連続の首位となり、2位に1.5倍以上の差をつけた。その年の12月16日、学校法人明浄学院の土地売却代金の横領に関わったとして、大阪地検特捜部に業務上横領の容疑で逮捕される。検察は、のちに理事長となった人物が学院の土地を売った手付金21億円を山岸への18億円の返済に充てたことを横領とし、山岸がその計画を知っていて貸したとみた。株価は急落し、金融機関は資金を止めた。山岸は拘置所の中から辞任届を出し、23日に会社が社長辞任を発表する。25日に起訴された。取り調べでは、黙秘を勧める弁護士に従わず、自分の認識を全て話した。

本人黙秘する意味が、分からなかったんですよね。無知だったというのが一番ですわ。(検察が)こんな悪いやつらということを知っていたら、黙秘していました。私はその当時、検察官を正義の味方と信じ込んでいましたんで。 出典

2020令和24月
満57歳

オープンハウスに持ち株を譲る

拘置所の面会室でライバル企業のトップと会い、会社の売却を進める。4月6日、戸建て大手のオープンハウスが、山岸と資産管理会社から株式の31.6%を取得して筆頭株主になると発表した。個人の資産分だけで75億6168万円の売却損を被ったという。学院の土地は2017年7月に不動産業者ピアグレースへ売る契約が結ばれ、その手付金21億円はプレサンスが用意したものだった。この年の4月、その売買契約は21億円の清算で解除され、山岸は道義的責任として、学院が仲介業者サン企画に預けた21億円の返還請求権を、学院から21億円で買い取った。株式の取得は5月に終わった。保釈が認められたのは、248日の勾留の後だった。

本人私は仕事が本当に大好きです。そして、私が作った会社ですから、自分の子供のように会社のことが大好きです。それを一瞬にして取り上げられたのが一番つらかったです 出典

無罪判決、検察を訴える側に

令和3〜

2021令和35月24日
満58歳

初公判で無罪を主張

9人の弁護団を組み、大阪地裁の初公判で「共謀した事実は一切ない」と述べる。弁護団は、取り調べの録音・録画を膨大な手間をかけて解析した。7月8日、大阪地裁は、検事に刑が重くなると言われた取引先の社長の供述調書を「検察官に迎合した可能性が否定できない」として、証拠に採用しないと決めた。

出典yomitai.jpbooks.bunshun.jp
ja.wikipedia.org×2

Wikipedia の出典

明浄学院事件山岸忍
2021令和310月28日
満58歳無罪

大阪地裁で無罪判決

大阪地裁は、横領の共謀を認めず無罪を言い渡す。懲役3年の求刑に対し、「着服計画を認識していたとするには合理的な疑いが残る」と判断した。部下の供述についても、法廷で再生された取り調べを「必要以上に強く責任を感じさせるもので、供述を変える強い動機を生じさせかねない」として信用性を否定している。大阪地検は11月11日に控訴を断念し、無罪が確定する。この判決の後、山岸は取り調べをした検事を告発し、国を訴える側に回った。

本人なんでもっと丁寧に捜査してくれなかったんだろうと。証拠に基づいてやってくれなかったんだろう、と 出典

出典gendai.mediaktv.jp
ja.wikipedia.org×2

Wikipedia の出典

山岸忍明浄学院事件
2022令和43月29日
満59歳

検事を告発し、国を訴える

大阪地検特捜部の取り調べを巡り、検察官2人を最高検察庁に証人威迫の罪で刑事告発し、検察官適格審査会にも審査を申し立てる。同じ日、国に7億7千万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を起こした。公表したコメントでは、告発と提訴に至った理由を「もう二度と冤罪を生まないようにするため」と書いた。

本人間違っていたらいつでも方向転換できる、引き返せるというのは当たり前で、それがなぜできないのか、不思議でならない。 出典

2022令和46月21日
満59歳

告発した検事2人が不起訴に

大阪地検は検察官2人を嫌疑不十分で不起訴とする。山岸は検察審査会に審査を申し立てたが、審査会は9月30日付で不起訴相当と議決した。

2023令和53月31日
満60歳

付審判の請求が地裁で退けられる

検事を刑事裁判にかけるよう求めた付審判の請求を、大阪地裁が退ける。ただ地裁は、机をたたき約50分にわたり一方的に責め続けた取り調べを「精神的苦痛を与える行為で嫌疑が認められる」と指摘した。山岸は4月7日に抗告する。

2023令和54月12日
満60歳著書

著書『負けへんで!』を刊行

文藝春秋から『負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部』を出す。事件の発端から、元検事・元判事・刑事弁護や企業法務の専門家を集めた弁護団と無罪を勝ち取るまでを書いた手記で、「通らぬ保釈請求と持ち株売却」の章もある。

検事が被告人になった裁判と映画化

令和6〜

2024令和68月8日
満61歳付審判

大阪高裁が検事の付審判を決定

山岸の抗告を受け、大阪高裁は地裁の決定を取り消し、部下を取り調べた検事を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付すと決める。約50分にわたり一方的に責め立て、うち約15分は大声で怒鳴り続けたと認めた。最高裁によると、検察官への付審判請求が認められたのは初めて。9月26日には検察官役の指定弁護士2人が選ばれた。

2024令和610月16日
満61歳

最高裁が取り調べ映像の提出を認める

国家賠償請求訴訟で、最高裁第2小法廷は、取り調べの録音・録画の提出範囲を大幅に絞った大阪高裁の決定を破棄し、大阪地裁が命じた約17時間46分の提出を認める。取り調べの録音・録画の提出を最高裁が国に命じた初めての例だった。

2025令和73月21日
満62歳

国家賠償の訴えが一審で退けられる

大阪地裁は「逮捕・起訴は不合理だったとはいえない」として請求を退ける。取り調べについては「供述を無理強いしたと評価でき著しく不適切」としつつ、部下の供述を信用した検察の判断は不合理ではないとした。山岸側は31日に控訴する。

2025令和712月24日
満62歳

主任検事への告発が不起訴に

山岸が2024年10月に大阪高検へ告発状を出していた、当時の特捜部の主任検事を、検察が不起訴(嫌疑なし)とする。山岸は26日、裁判にかけるよう求める付審判を請求した。

2026令和87月10日
満63歳

検事の刑事裁判が始まり、傍聴する

付審判で起訴された検事の初公判が大阪地裁で開かれ、山岸は傍聴した後に記者会見する。公判では、関与を裏付ける証拠が無いまま、山岸が検事の間で「本当に悪いやつ」と呼ばれていたことも明らかになった。検察官役の指定弁護士は冒頭陳述で「裁判の判断いかんで、わが国の警察と検察を含めた取り調べの在り方が根底から変わることになる」と述べ、計1時間15分の取り調べ映像が証拠に採用された。

本人驚き、あきれた。誰も違法で、ひどい取り調べだと思っておらず、特捜部内では当たり前のことだと思われている 出典

2026令和89月2日
満63歳

著書が文庫に、映画は11月13日公開

『負けへんで』が文春文庫になる。同じ手記を原作とする映画『負けへんで』は、本木克英監督、内野聖陽の主演で2026年11月13日公開。内野が演じるのは、東証一部上場の不動産デベロッパーの社長・藤堂繁。

2026令和89月17日
満63歳

国家賠償訴訟の控訴審が始まる

国に約7億7千万円を求めた訴訟の控訴審が大阪高裁で始まる。

2026令和8
満63歳最新

TUKUYOMI HOLDINGSを率い、検事の裁判を見届ける

自ら立ち上げた不動産会社TUKUYOMI HOLDINGSの代表取締役を務め、比叡山で天台宗を開いた最澄の言葉「一隅を照らす」を企業理念に掲げる。付審判の公判は10月に被告人質問へ進み、検事は取り調べについて「言葉は不穏当だったかなと思う」と述べる一方、無罪を主張した。

著書・関連書籍

PR

※ 一部のリンクにアフィリエイトを含みます

Supported by Rakuten Developers