目次
厳しい父と、車とレース
昭和39〜
神奈川県横浜市に生まれる
横浜市戸塚区の出身。小さい頃は内向的だった。父は厳格な教育者で、テレビは大河ドラマと『暴れん坊将軍』くらいしか見せてもらえない。一方の母は、娘の自立を応援する人だった。
18歳になると同時に運転免許を取る
16歳の夏に原付免許、18歳になると同時に普通免許を取り、母が18万円の中古車を買ってくれた。父は大学進学を望んだが、早く自立したいと神奈川県立野庭高校を出て就職を選ぶ。
会社を辞めてレースクイーンに
横浜市内の自動車関連会社に勤めた19歳でサーキットの走行会に誘われ、レースにのめり込んだ。20歳で母をがんで亡くし、21歳でJAFの国内A級ライセンスを取る。レースの出場は2回。費用を稼ぐため1987年に会社を辞め、キャビンレーシングのレースクイーンになった。チームからはけがを心配してレースをやめるよう言われ、平日は事務局で働く。1年半ほどで、友人の紹介でモデル事務所に移っている。
本人もうおばさんだなって思っていたので(笑)。 出典
太秦の御庭番から4代目“極妻”へ
昭和63〜
『暴れん坊将軍III』で女優デビュー
オーディションに受かったリクルート「とらばーゆ」のCMを、松平健とチーフプロデューサーが見て事務所に問い合わせた。親が観るのを許した『暴れん坊将軍』で、断る理由は無かったという。演技の経験が無いまま、御庭番・梢役で京都・太秦の撮影所に入る。何か一言言えば100返ってくる、厳しい現場だった。
『暴れん坊将軍』を卒業
1年半で番組を離れる。去り際に太秦のスタッフから「いつか女優として大成することが、『暴れん坊将軍』の皆にお返しすることやないか」と言われた。同じ関係者の縁で、『将軍家光忍び旅』のレギュラーにも起用されている。
『さまよえる脳髄』で映画初主演
萩庭貞明監督の映画『さまよえる脳髄』で、初めて映画の主演を務めた。ただ、この頃に回ってくるのは誰かの姉や妻といった普通の役が多かったと、本人は振り返っている。
post.tv-asahi.co.jp×2
『陽炎2』で任侠の賭博師に
樋口可南子が主演した第1作を受け継ぎ、松竹の『陽炎2』に主演。15歳で姉貴分に拾われ胴師に仕込まれた“不知火おりん”を演じる。『陽炎』シリーズは3作に出た。同じ年から、日本テレビ系の情報バラエティ番組『特命リサーチ200X』にも出演している。
本人そんな強い女性の役のオファーをいただいたというところで飛びつきまして。 出典
『極道の妻たち 赤い殺意』で4代目“極妻”に
岩下志麻、十朱幸代、三田佳子に続き、シリーズ4代目の主演を務める。『暴れん坊将軍』を1年半で辞めたことで、東映を裏切ったような形になったと感じていた本人には、信じられない話だった。設定は、かたせ梨乃演じる姐さんのもとで新米の極妻が育っていくもの。毎回、次があるかは決まっていなかったが、同じ年11月の『死んで貰います』をはじめ、主演はシリーズ5作に続く。デビューさせてくれた東映に返したいという思いで臨んでいたという。
本人私は絶対岩下(志麻)さんを超えることはできないんだから、自分らしくやるしかないって思いました。 出典
『長崎ぶらぶら節』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞
深町幸男監督の映画で、吉永小百合演じる丸山芸者・愛八と火花を散らす町芸者・米吉を演じる。翌2001年、第24回日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を受けた。同じ回で、吉永は最優秀主演女優賞を受けている。
本人吉永さんと一緒に受賞できて本当に良かったと思いました 出典
主演シリーズと明治座
平成13〜
『監察医・篠宮葉月 死体は語る』シリーズに主演
テレビ東京系のドラマで、監察医の篠宮葉月を演じる。2008年まで続き、2011年から再開されたシリーズになった。
NHK『御宿かわせみ』で主演
NHK総合の時代劇シリーズで、主人公のるいを演じる。シリーズは2005年まで続いた。同じ2003年には、テレビ朝日系『キソウの女』シリーズでも主演を始め、監察医役に続いて連作の主演が重なっていく。
『極道の妻たち 情炎』で5作目の主演
4代目として主演した『極妻』は、この『情炎』で5作目になった。同じ年には、テレビ朝日系『熟年離婚』で小林律子を演じている。40歳の頃には、父のパーキンソン病が分かった。
大河ドラマ『天地人』で仙桃院を演じる
NHK大河ドラマ『天地人』に、仙桃院役で出演した。前年からはTBS系『弁護士 一之瀬凛子』シリーズでも主演を務めている。
韓国KBSのドラマ『のり子、ソウルへ行く!』に主演
韓流好きの主婦・のり子を演じ、イ・ホンギと共演した。韓国語は話さない日本人役と聞いて引き受けたが、現地で渡された台本はすべて韓国語。帰ろうとまで思ったものの、撮影をやり遂げた。この年からはフジテレビ系『医療捜査官 財前一二三』にも主演。
本人もう悔しいという一心ですね 出典
明治座『女たちの忠臣蔵』で大石りくを演じる
1月の明治座、2月の新歌舞伎座で、主演として大石りくを演じた。この年から朝日放送の『逆転報道の女』シリーズでも主演が始まる。
劇場版ポケモンでミュウツーの声
『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』にゲスト声優として参加し、伝説のポケモン・ミュウツーの声を担当した。
明治座『春日局』で主演
1月2日から23日まで、明治座で春日局を演じる。4月からはBS-TBSの紀行番組『高島礼子・日本の古都』で旅人を務めている。
離婚と介護、そしてデビュー作のシリーズへ
平成28〜
離婚を発表
6月24日、夫の高知東生が薬物事件で逮捕された。主演ドラマ『女たちの特捜最前線』の撮影で京都に滞在していた高島は、30日に京都市内で会見して謝罪し、離婚の可能性に触れる。8月1日、所属事務所が報道各社に、離婚届を提出したと知らせた。結婚から17年だった。
映画『おみおくり』で納棺師を演じ主演
納棺師・永井結子の著書を原作にした伊藤秀裕監督の映画で、愛する人との悲しい過去を持つ納棺師・満島弥生を演じる。完成披露では「どう自分が見送られたいか、見送りたいかがポイント」と死生観を語った。
ミュージカル『東京ラブストーリー』に出演
この年の夏、NHK BSの時代劇『善人長屋』でお俊を演じた。11月には、東京建物 Brillia HALLほかで上演されたミュージカル版で、和賀夏樹を演じた。
父を亡くしていたことを明かす
3月25日発行の会員情報誌のインタビューで、13年間介護した父を亡くしていたことを明かした。芸能界入りに猛反対した父は、のちに応援する側に回り、療養中も車いすで舞台を観に来ていた。パーキンソン病で転院を繰り返し、ヘルパーや家政婦の手も借りながら、都内から横浜の実家に通う介護が続いていた。
本人父も私も精いっぱいやったので悔いはありません 出典
舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』で来生泪を演じる
明治座創業150周年のファイナル公演として、2月6日から3月3日まで上演。北条司の漫画『キャッツ・アイ』の背景を明治時代に置き換えた舞台で、藤原紀香、剛力彩芽と三姉妹を演じ、泪を受け持つ。公演は連日満席だった。10月からは、NHK『宙わたる教室』で石神怜生を演じている。
『新・暴れん坊将軍』でデビュー作のシリーズに戻る
2008年のスペシャル以来、17年ぶりに復活した松平健主演の『暴れん坊将軍』に、町火消し“め組”の棟梁・辰五郎の妻、おさい役で出演する。三池崇史監督、大森美香脚本のテレビ朝日ドラマプレミアム。1988年に御庭番・梢役でデビューしたシリーズに、ふたたび加わった。
石井ふく子白寿記念公演『かたき同志』でお鶴を演じる
橋田壽賀子作、石井ふく子演出の舞台を、9月21日まで新歌舞伎座で上演。藤山直美演じる飲み屋の女将・かめと、子どもの結婚を巡ってぶつかる呉服問屋の女主人・お鶴を演じる。2013年の上演で三田佳子が演じた役の二代目だった。
本人まさかの二代目を務めさせていただくことになり……どこまでできるのか、自分との挑戦です 出典
映画『八つ墓村』で双子の老婆・小竹と小梅を演じる
清水崇監督、尾上松也が金田一耕助を演じる新作映画で、田治見家の双子の老婆・小竹と小梅の二役を務める。9月18日に公開された。横溝正史の原作作品への出演は、これが初めてだった。
『メイジ・ザ・キャッツアイ』再演と初のエッセイ
7月からは日本テレビ系『もう1度夫婦になりますか?〜カモフラージュ夫婦〜』に出演した。約2年半ぶりの再演となる『メイジ・ザ・キャッツアイ』で、9月の博多座から10月の明治座、11月の新歌舞伎座を回り、再び泪を演じる。初のエッセイ『本日も、散歩日和』は小学館から2026年11月9日発売。散歩の楽しみや介護で得た教訓などをつづる。