同世代2013年、同い年の富樫 勇樹は、秋田ノーザンハピネッツでプロデビュー →
目次
伊丹から17歳で上京
平成5〜
高校在学中、フラームのオーディションに合格
中学3年の時、ドラマを見ながら「自分ならこう演じる」と自然に考えている自分に気づき、女優を志した。中学時代に事務所のオーディションに落ちたが、1年後に自ら電話し、兵庫県立伊丹西高校に在学中の12月にフラームのオーディションに合格した。その後、引っ込み思案な性格からオーディションの場で自分を出せず、制作陣の印象に残らないことが課題だった。当時のマネージャーに「このままだと役者を辞めたほうがいい」と言われたことを、「悔しくてたまらなかった」と振り返っている。
17歳で上京、『ハガネの女』でドラマ初出演
1月、サンケイスポーツの新春企画「新春ガールズ」が芸能界での初仕事になった。4月に親元を離れて上京し、5月にテレビ朝日『ハガネの女』の西堀マナ役でドラマに初出演。10月からはTBS『SPEC』で正汽雅を演じた。
『ギャルバサラ』で映画初主演
1月、東京ディズニーシーのCMで初めてCMに出演した。4月公開の『阪急電車 片道15分の奇跡』に門田悦子役で出演し、11月公開の『ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』で太田あさみを演じて、映画に初めて主演した。
「覚悟が足りないんじゃないの?」と言われる
上京2年目の19歳の時、20歳を前に写真家の大江麻貴と約1カ月の共同生活を送り、その終盤に「覚悟が足りないんじゃないの?」と言われた。図星を突かれたと思うと同時に、20歳の区切りに何かを変えなければと考えた。直後に撮影が始まった『あまちゃん』には、出番が少なくても誰も見たことのない姿を見せようと決めて臨んだ。
『あまちゃん』、そして主演映画が続く
平成25〜
— 『あまちゃん』で若き日の春子を演じる
4月1日に始まった連続テレビ小説『あまちゃん』で、小泉今日子が演じる主人公の母・春子の若い頃を演じた。ヒロインのオーディションを受けたことがきっかけで出演が決まり、監督が笑い方を小泉に似ていると思ったことから春子役に選ばれたという。同じ4月、出身地の伊丹市から伊丹市大使に任命されている。この年、ニホンモニターの「2013タレントCM起用社数ランキング」で圏外からトップ10に入り、翌年1月に発表された業界人1,000人へのアンケート「2014年にブレイクを期待するタレント」では女性部門の1位になった。
本人今回こそ!という気持ちが強かったんです。今でも『あまちゃん』の一員になっていることが信じられなくて、ポワポワしています 出典
『思い出のマーニー』で声優、『ジャンヌ・ダルク』で初舞台
1月期の『失恋ショコラティエ』で小動まつりを演じた。7月公開のスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』では、オーディションを経てダブルヒロインの1人・マーニー役に選ばれ、声優を務めた。10月には舞台『ジャンヌ・ダルク』で初舞台を踏んだ。この年、映画『ストロボ・エッジ』の役作りのため、デビュー以来一度も短くしたことのなかった髪を20cm切った。
『ストロボ・エッジ』『映画 ビリギャル』で主演
3月14日公開の『ストロボ・エッジ』、5月1日公開の『映画 ビリギャル』と主演映画が続いた。『ビリギャル』では、学年ビリから1年で偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格する金髪のギャル・工藤さやかを演じた。6月には日本テレビ『永遠のぼくら sea side blue』で地上波ドラマに、10月にはWOWOWの『海に降る』で連続ドラマに初めて主演した。
本人実は撮影の前日まで、泣きそうになるくらいさやかのことがわからなくて……。逃げ出したいと思うくらいわからなかったんです。 出典
日本アカデミー賞の優秀主演女優賞・新人俳優賞とブルーリボン賞
『映画 ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞に選ばれた。26日には第58回ブルーリボン賞で、『ビリギャル』『ストロボ・エッジ』の2作による主演女優賞が発表された。日刊スポーツによれば主要な映画賞の受賞は初めてで、本人は「夢が1つかなったと思った」と振り返った。同じ1月、フジテレビ月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で高良健吾とともに主演して杉原音を演じ、民放の連続ドラマに初めて主演した。
紅白歌合戦で紅組司会を務める
11月12日に第67回NHK紅白歌合戦の紅組司会への起用が発表され、12月31日の本番で務めた。翌年放送の朝ドラ『ひよっこ』のヒロインに決まっていた中での起用で、司会の仕事は初めて。白組司会は嵐の相葉雅紀だった。翌2017年の第68回でも紅組司会を務めた。
『ひよっこ』のヒロインとして
平成29〜
— 連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロイン
2016年6月にヒロインに決まった『ひよっこ』(4月3日〜9月30日放送)で、茨城県北西部の村に生まれ集団就職で上京する谷田部みね子を演じた。脚本の岡田惠和の強い要望もあり、オーディションを行わずに決まった起用で、役作りのため体重を5キロ増やした。放送後は第94回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演女優賞、2018年には第26回橋田賞の新人賞を受け、2019年3月には続編『ひよっこ2』が放送された。
本人朝ドラのヒロインのオーディションは過去にも何度か受けたことありましたし、合格した方だけが出られる作品と思っていたので。(指名されるなんて)自分の女優人生の中で想像もしていなかったこと。信じられなかったです 出典
『ナラタージュ』で釜山国際映画祭に初参加
10月7日公開の行定勲監督『ナラタージュ』で、ヒロインの工藤泉を演じた。同作が出品された第22回釜山国際映画祭に出席し、国際映画祭への初参加で、アジアで活躍するスターを表彰するAsia Star Awardを受けた。
『中学聖日記』で初の教師役
9月21日に主演映画『コーヒーが冷めないうちに』が公開された。10月からはTBS火曜ドラマ『中学聖日記』で、教え子に惹かれていく中学教師・末永聖を演じた。初めての教師役で、民放の連続ドラマでの単独主演も初めて。『ひよっこ』以来約1年ぶりのドラマ出演だった。
『そして、生きる』で坂口健太郎とダブル主演
WOWOWの連続ドラマWで生田瞳子を演じ、9月には連ドラを再編集した劇場版も公開された。同じ8月公開の『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』ではビアンカの声を担当した。
『姉ちゃんの恋人』で主演
8月、NHKの特集ドラマ『太陽の子』で朝倉世津を演じた。10月からは関西テレビ・フジテレビ『姉ちゃんの恋人』で主演し、安達桃子を演じた。
『花束みたいな恋をした』と『前科者』
令和3〜
『花束みたいな恋をした』で菅田将暉とダブル主演
1月29日公開の『花束みたいな恋をした』で八谷絹を演じた。坂元裕二のオリジナル脚本で、京王線の明大前駅で終電を逃して偶然出会った大学生の男女の5年間を描く。公開から3週連続で全国週末興行ランキングの首位に立った。
『るろうに剣心 最終章』で雪代巴を演じる
3月、2020年にWOWOWで放送された主演作『有村架純の撮休』と『劇場版 そして、生きる』が評価され、シカゴの映画祭Asian Pop-Up Cinemaで日本人初のBRIGHT STAR AWARDを受けた。4月に『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月に『The Beginning』が公開された。11月には、『花束みたいな恋をした』の大ヒットや土曜ドラマ『コントが始まる』での活躍が評価され、日経トレンディ「2021年 今年の顔」に選ばれた。
— 映画『前科者』で保護司を演じる
前年11月20日からWOWOWで放送された連続ドラマに続き、1月28日に映画『前科者』が公開された。コンビニでアルバイトをしながら、報酬の無い保護司として罪を犯した人の更生に向き合う阿川佳代を演じた。本人はのちに、27歳の冬に撮影したこの映画で岸善幸監督の現場を経験したことを「私の役者人生において本当に大きな転機」と語り、当時は心と身体を削って疲れが出ており、役者を続けていけるかという不安があったと振り返っている。この年の第47回報知映画賞では、この作品で主演女優賞に選ばれた。
本人どれだけお芝居で悩んで苦しんでも、結局自分を救ってくれるのはお芝居なんだっていうことに、岸監督の現場で気づかされました。 出典
日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞
1月18日に第45回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に選ばれ、3月11日の授賞式で『花束みたいな恋をした』による最優秀主演女優賞を受けた。日本アカデミー賞では第39回の優秀主演女優賞・新人俳優賞に続く受賞で、最優秀賞は初めて。前年度の受賞者・長澤まさみからブロンズを受け取った。
本人これからも、独りよがりな芝居をするのではなく、思いやりを持って芝居、(撮影)現場、人に対して誠実に向き合い続けていきたいなと思っております。そして、一緒に戦ってくれる仲間を大切に精進していきたいと思います 出典
『石子と羽男』で中村倫也とダブル主演
7月15日に始まったTBS『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』で石田硝子を演じ、第113回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演女優賞を受けた。
大河と配信、母親役への挑戦
令和5〜
大河ドラマ『どうする家康』で瀬名を演じる
前年12月2日公開の『月の満ち欠け』では正木瑠璃を演じ、1月に第46回日本アカデミー賞の優秀助演女優賞に選ばれた。1月8日に始まったNHK大河ドラマ『どうする家康』で、松本潤が演じる徳川家康の正室・瀬名(築山殿)を演じた。2021年11月29日に起用が発表されていた、初めての大河ドラマ出演。7月2日の第25回で、瀬名と息子・信康をめぐる「築山殿事件」が描かれ、12月17日の最終回にも登場した。
本人どれだけ自分のたたずまいで説得力を持たせられるか、重みを持たせられるか、ということに、わたしにはまだ足りないものがあると周りの役者さんを見ても感じましたし、本当に毎日勉強の連続でした。 出典
8年ぶりの月9『海のはじまり』に出演
2月、今城純が撮影した写真集『sou.』をマガジンハウスから発売した。7月からのフジテレビ月9『海のはじまり』では、目黒蓮が演じる主人公の恋人・百瀬弥生を演じた。月9への出演は、主演した2016年の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来で、当時もプロデューサーを務めた村瀬健は起用について「『いつ恋』の音ちゃんは有村さんじゃなければ成立しませんでした」と語った。
Netflix『さよならのつづき』で坂口健太郎とダブル主演
11月14日から配信された、岡田惠和脚本のNetflixシリーズ。傷ついた人を笑顔にするコーヒーを世界に広めようと奮闘する菅原さえ子を演じ、撮影の一部はニュージーランドで行われた。配信に先立ち第29回釜山国際映画祭のオンスクリーン部門に正式招待され、所属事務所によれば世界190ヶ国以上に配信された。
『花まんま』で鈴木亮平と兄妹役
1月、読売テレビ・日本テレビ系の『NNNドキュメント』「ここに、たしかに、死があった 大震災を知らないあなたへ」でナレーションを担当した。4月25日公開の『花まんま』では鈴木亮平と兄妹役で初共演し、結婚を控えた妹の加藤フミ子を演じた。9月12日公開の『ブラック・ショーマン』では福山雅治と初共演し、福山が演じる元マジシャンの姪・神尾真世を演じた。
日曜劇場『GIFT』で雑誌記者を演じる
堤真一が主演し、車いすラグビーの弱小チームを描くTBS日曜劇場『GIFT』(4月12日〜6月14日)に、ライフスタイル雑誌の記者・霧山人香役で出演した。映画『ストロボ・エッジ』などで共演してきた山田裕貴も同作に出演し、2人そろって日曜劇場への出演は初めてだった。2014年の『弱くても勝てます』で弱小野球部のマネージャーを演じた当時は自分の役を考えることで精いっぱいだったが、今は監督の求めることを察知できるようになったと話した。
主演映画『マジカル・シークレット・ツアー』公開
6月19日公開の主演映画で、2人の子どもを育てる小川和歌子を演じ、本格的な母親役に初めて挑んだ。2017年に中部国際空港で主婦たちが逮捕された実際の金密輸事件に着想を得たオリジナル作品で、黒木華、南沙良とは初共演。シンガポールでロケを行った。
本人私自身は子育ての経験がないので、母親としての佇まいにどうやって説得力を持たせるか、最初はすごく不安でした。 出典
現在:『さとこはいつも』でトリプル主演、舞台『キュー』へ
9月18日公開の沖田修一監督『さとこはいつも』で、石田ひかり、姫野花春とトリプル主演し、映画配給会社に勤める35歳の西田沙都子を演じた。作品は第31回釜山国際映画祭のコンペティション部門に選ばれ、閉幕時に姫野が最優秀俳優賞を受けた。11月からは白井晃演出の舞台『キュー』に出演し、戦時中を生きる女性など一人3役を務める。舞台への出演は2021年の『友達』以来となる。