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英語劇との出会いと文学座研究所
昭和43〜
神奈川県横浜市に生まれる
本名は芸名と同じ漢字で、読みは「うちの まさあき」。中学・高校は男子校で、世田谷学園高等学校を経て早稲田大学政治経済学部に進む。
留年の年に願書を渡され、文学座研究所に入る
大学では英語会(ESS)に入り、初めての英語劇で芝居の面白さを知った。ニール・サイモンの作品で主役も務めたが、手探りの日々に疲れ、2・3年生の頃は舞台監督など裏方に回る。卒業間際に単位が足りず留年が決まり、先輩に「どうせ一年遊んでるんなら、芝居の勉強でもしたらどうだ」と文学座の願書を渡された。研究所の同期には寺島しのぶがいる。
本人役者を自分の道にしようと思ったのは、文学座へ入ってからですね。 出典
NHKのドラマ『街角』でテレビデビュー
研修科に進み、ドラマの端役などで経験を積んだ。同じ年に『女たちの十二夜』で初舞台を踏んでいる。
『ふたりっ子』で知られ、『風林火山』に主演
平成8〜
朝ドラ『ふたりっ子』の棋士役で広く知られる
NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で天才棋士の森山史郎を演じ、広く知られるようになった。同じ年、パソコン通信で出会う男女の恋を描いた映画『(ハル)』で、主人公の速見昇を演じる。
文学座の座員になり、民放ドラマでも賞を受ける
研究所1年、研修生2年、準座員2年を経て座員になった。研究所の頃に昼夜合わせて60人いた中で、座員になったのは3人だったという。テレビでは『ミセスシンデレラ』の堀井光でザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞を受け、『ラブジェネレーション』では主人公の兄で正義感の強い片桐荘一郎を演じた。また、『(ハル)』で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受けた。
第6回(1998年)読売演劇大賞の最優秀男優賞を受ける
『カストリ・エレジー』『野望と夏草』での演技が対象で、前年12月に新国立劇場で上演された『野望と夏草』では平清盛を演じた。映画では『黒い家』で主人公の若槻慎二を演じている。
『エリザベート』で初めてミュージカルに出演
それまで出演はストレートプレイが中心だったが、トート役で初めてミュージカルに出て演技の幅を広げた。元宝塚トップスターの一路真輝と共演した。トートは2001年、2004年、2005年にも演じている。
『蝉しぐれ』で主人公の牧文四郎を演じる
NHK金曜時代劇で主人公を演じた。翌2004年、この作品で放送文化基金賞の出演者賞と、モンテカルロ・テレビ祭の主演男優賞を受けている。
『エースをねらえ!』の宗方仁役で、役作りを仕上げた状態で顔合わせに現れる
テレビ朝日のドラマで、高校生役の藤堂貴之に配役された吉沢悠は、実年齢に近い宗方仁を演じたかったが、内野を見て「宗方仁を演じたいと思う気持ちを口に出せなかった」と語っている。
主演した大河ドラマ『風林火山』を撮り終える
9月26日に撮影を終え、会見では涙を流しながら「この作品を誇りに思う」と語った。同じ日、全49回の予定だった放送を50回に増やすことが発表された。放送中に回数を増やすのは異例だった。
本人常に真剣勝負で、長距離マラソンのようにやってきた。 出典
『JIN-仁-』の龍馬、そして独立
平成21〜
『臨場』に主演し、死者の声を拾う検視官・倉石義男役
横山秀夫原作のテレビ朝日のドラマに主演し、死者の声を拾う検視官を演じた。2010年に『続章』、2012年に映画『臨場 劇場版』が作られている。
『JIN-仁-』で坂本龍馬を演じる
大沢たかお主演のTBSのドラマで、「いつかはやりたかった」という龍馬を演じた。撮影前には何度か高知を訪れ、現地の人と飲み明かしながら土佐弁を身につけた。高知での放送は視聴率が30%を超えた。この役でザテレビジョンドラマアカデミー賞と日刊スポーツ・ドラマグランプリの助演男優賞を受け、2011年の『完結編』でも龍馬を演じる。
本人立ち居振る舞いもさることながら、一番大事にしたのは龍馬の人間性。『額縁のない男』というか、既成の概念にとらわれない自由な発想や感性を持った人物だったと思うので、どこにも収まりきらない感じを意識して、型にはまらず伸びやかに、魅力的な龍馬になるように演じました 出典
一路真輝との離婚を発表
8月18日、離婚届を提出したと連名のFAXで発表した。前年9月には写真誌が私生活を巡る報道をし、内野は謝罪のコメントを出していた。
約20年在籍した文学座からの独立を発表
12月18日、公式サイトで劇団からの独立を発表した。個人事務所を設立し、スターダストプロモーションと業務提携する。文学座では看板俳優として舞台に立ちながら、テレビや映画、ミュージカルにも出てきた。退団は2012年1月31日。
『とんび』で不器用な父親・市川安男を演じる
重松清原作のTBS日曜劇場で、妻を失い男手ひとつで息子を育てる父親を演じた。連続ドラマへの出演は『JIN-仁- 完結編』以来。息子の旭を演じた佐藤健とは初共演だった。TBSでの主演はこれが初めてで、『JIN』のスタッフが再び集まった。
芸名の読みを「せいよう」に変える
漢字はそのままで、読みを本名の「まさあき」から変えた。理由は「『まさあき』と読めない人が多くて」だという。この年は舞台『TRUE WEST〜本物の西部〜』で音尾琢真とダブル主演した。
大河ドラマ『真田丸』で徳川家康を演じる
三谷幸喜が脚本を書いた大河ドラマで、主人公の真田信繁と敵対する家康を演じた。この年は主演映画『海難1890』で、日本アカデミー賞の優秀主演男優賞に選ばれている。
東京芸術劇場で『ハムレット』に主演
演出のジョン・ケアードとは『レ・ミゼラブル』『ベガーズ・オペラ』などで組んできた。ケアードは内野に、ハムレットは「いつか演じるべき役」だと強く勧めていたという。
『ブラックペアン』で「神の手」を持つ心臓外科医・佐伯清剛役
二宮和也主演のTBSのドラマで、「神の手」を持つ日本屈指の心臓外科医・佐伯清剛を演じた。2024年7月からの『シーズン2』にも続投し、病院長になった佐伯を演じている。
『きのう何食べた?』から『リア王』へ
令和元〜
『きのう何食べた?』で美容師のケンジを演じる
テレビ東京のドラマ24で西島秀俊とダブル主演し、西島が演じる弁護士のシロさんと2人で暮らす恋人の矢吹賢二を演じた。言葉づかいや振る舞いの匙加減に最も神経を使ったという。ザテレビジョンドラマアカデミー賞では「硬派なイメージを覆した」と評され、初めて主演男優賞を受けた。2023年には『season2』が放送されている。
本人一番繊細に考えなければいけないのが"オネエ度"ですね 出典
舞台『最貧前線』などで芸術選奨文部科学大臣賞
3月4日、2019年度の受賞者として発表された。前年には、こまつ座の『化粧二題』で初めての一人芝居に挑み、宮崎駿の『雑想ノート』の一編が初めて舞台になった『最貧前線』では、太平洋戦争末期に監視艇として送り出される漁船の船長を演じていた。
紫綬褒章を受章
11月2日付で発表された秋の褒章で受章した。知らせを聞いた時は「からかわれているのではないか」と一瞬耳を疑ったという。この年は朝ドラ『おかえりモネ』でヒロインの父・永浦耕治を演じ、11月3日には『劇場版 きのう何食べた?』が公開された。
本人観ている方々の心をその作品の中に気持ちよく誘い、その世界でたくさん遊んでいただきたい、そのために役者である自分は生々しく真実を込めて生き尽くすこと。それが僕の一番単純な信念です。 出典
舞台『M.バタフライ』で外交官ルネ・ガリマールを演じる
新国立劇場 小劇場などで上演された舞台に主演し、主人公のフランス人外交官ルネ・ガリマールを演じた。
『八犬伝』で葛飾北斎、『アングリースクワッド』では税務署員
役所広司が滝沢馬琴を演じた映画『八犬伝』で、馬琴の親友の絵師・葛飾北斎を演じた。11月公開の上田慎一郎監督『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』では、未納の10億円を徴収することになる税務署の公務員・熊沢二郎を演じている。
『ゴールドサンセット』でリア王を演じる老人役に主演
WOWOWの連続ドラマWで、シニア劇団でシェイクスピアの『リア王』を演じる阿久津勇を演じた。脚本と演出は『風林火山』の脚本を書いた大森寿美男。この年はNetflixシリーズ『阿修羅のごとく』で料亭の主人・貞治も演じ、『八犬伝』で日本アカデミー賞の優秀助演男優賞に選ばれた。
『PJ 〜航空救難団〜』で主任教官を演じる
テレビ朝日系の木曜21時のドラマに主演し、救難員を目指す訓練生を鍛える救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司を演じた。
現在:『リア王 -King Lear-』に主演
9月21日から東京芸術劇場プレイハウスで上演し、その後は新潟、愛知、兵庫、岡山、福岡を回る。演出は森新太郎。『ゴールドサンセット』の老人役で『リア王』を演じて以来、この役に思いを寄せてきたという。この年は7月17日配信のPrime Videoドラマ『犯罪者』で産廃業者の社長・真崎省吾を演じ、11月13日公開の映画『負けへんで』では無実の罪を着せられる社長・藤堂を演じる。
本人何よりリアという作品を、今、初老の段階に入っている自分なら、どう演じるのかを観てみたいという感覚があります 出典