横須賀の少年
平成5〜
横浜F・マリノスの入団テストに不合格、横須賀シーガルズへ
中学校入学前に横浜F・マリノスジュニアユースの入団テストを受けたが不合格となり、中学時代は地元の横須賀シーガルズジュニアユースでプレーした。
神奈川県立逗葉高校へ進学
家庭の方針で公立高校に進学することを決めており、母親の母校でもある逗葉高校を選んだ。同級生には横浜F・マリノスユースに所属し在学中にプロデビューした小野裕二がいた。サッカー部では目立った成績を残せなかった。
本人強い高校の、寮とか、上下関係とかが嫌だなと思って。それで家から通えるところにしたんです。公立のほうがお金もかかんないし 出典
神奈川大学へ進学、1年時から関東大学リーグに出場
複数の大学から推薦入学のオファーがあり、実家から通える神奈川大学を選んだ。この時点でプロになりたいという気持ちは「それほど強くはなかった」という。1年時に関東大学リーグの流通経済大戦に途中出場し、その足の速さをヴァンフォーレ甲府のスカウト森淳が目に留めた。
本人1年から試合に出られて、『あ、これ、オレでもできるな』って 出典
大学3年で関東2部リーグの得点王とベストイレブン
関東大学サッカー2部リーグで20試合に出場して17得点を挙げ、得点王とベストイレブンを受賞。翌2014年は同リーグで10得点・12アシストを記録してアシスト王に輝き、2年連続でベストイレブンに選出された。この活躍でヴァンフォーレ甲府とモンテディオ山形の2クラブから獲得オファーを受けた。
ヴァンフォーレ甲府への加入が内定
9月16日、甲府が来季からの新加入内定を発表。予算規模の小さい甲府は、将来性を感じる隠れた逸材を探す中で、伊東を追い続けていた。同年末には特別指定選手として甲府のトレーニングに帯同した。
本人小さい頃からの夢であったプロサッカー選手になることが出来たことを嬉しく思います。 出典
日本代表
平成27〜
J1デビュー、5月にプロ初ゴール
3月14日のJ1リーグ1stステージ第2節・名古屋グランパス戦でプロデビュー。5月2日の鹿島アントラーズ戦で初めて先発に起用され、後半2分にプロ初得点を記録した。この年は主にフォワードとしてリーグ戦30試合に出場し、4得点を挙げた。
柏レイソルへ完全移籍
1月8日、J1・柏レイソルへの完全移籍が発表された。シーズン前のキャンプで監督のミルトン・メンデスにサイドバックへコンバートされたが、下平隆宏への監督交代以後は攻撃的なポジションで起用され、リーグ戦合計7得点を記録した。6月にはキリンチャレンジカップの南アフリカ戦に出場したが、リオデジャネイロ五輪のメンバーからは落選した。
— 約70メートルの独走ゴール、年末に日本代表デビュー
8月13日の清水エスパルス戦で、自陣からドリブルで約70メートルの距離を独走してゴールを決めた。この年はリーグ戦全試合に出場して6得点を挙げ、Jリーグ優秀選手賞を受賞。11月29日にはEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ2017に挑む日本代表に初招集され、12月9日の北朝鮮戦で国際Aマッチに初出場した。公立高と大学を経た24歳が、この年に初めて日本代表の一員となった。
日本代表初ゴール、翌月に2試合連続ゴール
9月11日、キリンチャレンジカップのコスタリカ戦で日本代表初ゴール。10月12日のパナマ戦でも得点し、代表2試合連続ゴールを記録した。柏ではこの年もリーグ戦全34試合に出場したが、チームはリーグ戦17位でJ2降格となった。
ベルギー、フランスへ
令和1〜
— ベルギー・KRCゲンクへ期限付き移籍、加入半年でリーグ優勝
2月1日のAFCアジアカップ決勝・カタール戦に途中出場し、日本は1-3で敗れて準優勝。その2月、J2に降格した柏からジュピラー・プロ・リーグのKRCゲンクへ期限付き移籍した。2月21日のUEFAヨーロッパリーグ・スラヴィア・プラハ戦で移籍後初出場、3月17日のズルテ・ワレヘム戦で移籍後初得点を含む1ゴール1アシスト。14試合3ゴール2アシストで、クラブの8シーズンぶりのリーグ優勝に貢献した。
ゲンクへ完全移籍、3年契約
3月30日、ゲンクへの完全移籍が発表された。契約期間は3年。それに先立つ2019年9月18日にはUEFAチャンピオンズリーグのレッドブル・ザルツブルク戦で先発しCLデビュー、10月10日にはW杯アジア2次予選のモンゴル戦で3アシストを記録していた。2019-20シーズンは公式戦37試合で6ゴール9アシスト。
ベルギーカップ決勝で先制ゴール、リーグのベストイレブンに
4月25日のベルギーカップ決勝で先制ゴールを決め、クラブの8シーズンぶりの優勝に貢献した。2020-21シーズンは公式戦42試合で12ゴール16アシストを記録し、ジュピラー・プロ・リーグのベストイレブンに選ばれた。代表では3月30日のモンゴル戦で2ゴール3アシストと、5得点に絡んだ。
W杯最終予選で先発をつかみ、4試合連続ゴール
森保一監督の就任当初は堂安律の控えに回ることが多かったが、アジア最終予選で先発をつかんだ。11月11日のベトナム戦で決勝ゴールを決めると、2022年2月1日のサウジアラビア戦まで、歴代最多タイとなる最終予選4試合連続ゴールを記録。最終予選では4ゴール2アシストとPK獲得1回で計7ゴールに関与し、日本のW杯出場に貢献した。
フランス・スタッド・ランスへ完全移籍
ゲンクでの最後のシーズンとなった2021-22は公式戦49試合で8ゴール21アシスト。リーグ戦16アシストでアシスト王となり、年間最優秀ゴール賞との2冠を達成した。7月29日、フランス1部のスタッド・ランスへの完全移籍が発表され、8月28日のオリンピック・リヨン戦で移籍後初ゴールを決めた。
— カタールW杯で全試合に出場、ベスト16
11月1日、カタールW杯に臨む日本代表に選出された。29歳で迎えた初のW杯で全試合に出場し、3戦目のスペイン戦ではプレスから堂安律の同点ゴールをアシスト。自身の得点は生まれなかったが、チームのベスト16に貢献した。
離脱と復帰
令和5〜
ランス2年目、代表でも継続して招集
この年もキリンチャレンジカップなど日本代表に招集され続けた。JPFAアワードでは、2022年から2024年まで3回ベストイレブンに選ばれている。
アジアカップを途中離脱
1月31日に『週刊新潮』の報道があり、同日のアジアカップ決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦には出場せず、翌2月1日の全体練習にも参加しなかった。JFAは2月1日に離脱を発表したが、2月2日未明にこれを訂正して離脱しないとし、協議を重ねた末に同日午後、離脱が再び発表された。所属のランスでは2月11日から試合に復帰したが、代表では同年3月と6月のメンバーに招集されなかった。
— 日本代表に7か月ぶり復帰、復帰戦の中国戦でゴール
8月29日、W杯アジア最終予選に臨む招集メンバーが発表され、代表復帰が決まった。9月5日の中国戦では後半32分、右サイドの久保建英から中央でパスを受けて左足でシュート、相手に当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。7か月ぶりの代表復帰戦での得点だった。
本人本当にうれしい。チームに貢献したい 出典
チャンス創出率で欧州5大リーグのトップに
12月3日、『The Athletic』が発表した2024-25シーズンのチーム内チャンス創出割合の個人ランキングで、ランスのチームチャンスの33.9%を創り出した伊東が5大リーグのトップだった。
ゲンク帰還とW杯最年長ゴール
令和7〜
ランスが入れ替え戦に敗れ2部降格
2024-25シーズンは34試合中33試合に出場して4ゴール5アシスト、チャンスクリエイト数83回はリーグ1位だった。しかしチームはリーグ16位に終わり、5月30日の昇降格プレーオフ2ndレグでメスに1-3で敗れ、2戦合計2-4でリーグ・ドゥ(2部)への降格が決まった。
古巣ゲンクへ復帰、背番号10を背負う
8月9日、ゲンクがランスからの獲得を発表。契約は2028年夏までの3年間で、ベルギー紙は移籍金280万ユーロと報じた。背番号は「10」。8月28日のUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ2ndレグ、レフ・ポズナン戦で31分に復帰後初ゴールを決め、チームは2戦合計6-3でEL出場権を獲得した。
本人まるで故郷に帰ってきたような気分です 出典
代表のブラジル戦で負傷、12月に復帰
10月14日のキリンチャレンジカップ2025・ブラジル戦で負傷し、12月に復帰した。復帰後のリーグ戦は3ゴールにとどまり、本人はこのシーズンを「期待外れ」と振り返った。
得点試合14戦全勝、日本代表の単独最多に
3月28日の国際親善試合・スコットランド戦で、後半39分にキックフェイントでマークを外して右足でゴール。国際Aマッチで自身が得点した試合は14戦全勝となり、「全勝神話」は岡崎慎司の13試合を抜いて日本代表の単独最多となった。
— W杯自身初ゴール、日本代表史上最年長の得点記録
5月15日に2026年W杯の日本代表に選出され、2大会連続の出場。6月21日、グループステージ第2節のチュニジア戦で後半24分、田中碧の縦パスを上田綺世がフリックしたところに抜け出し、冷静に流し込んだ。W杯出場6試合目での自身初ゴールで、日本は4-0とW杯での最多得点差勝利。33歳での得点は、2018年ロシア大会のセネガル戦で本田圭佑が記録した32歳を抜く日本代表の最年長記録となった。
本人碧から綺世に良いパスが入った時にフリックが来るかなと思ったら、本当に来たので、良い抜け出しから、冷静に決められて良かったと思います 出典
決勝トーナメント1回戦でブラジルに逆転負け
6月30日、決勝トーナメント1回戦でブラジルに1-2で逆転負け。前半に先制したが、後半の立ち上がりに失点して流れを渡した。今大会はラウンド32での敗退で、2022年大会から2大会連続で決勝トーナメント1回戦で姿を消した。
本人ここで勝つために4年間やってきましたし、ここを超えてもう1個行くのを最低限目指していたんですけども、それを達成できなくて本当に残念だなと思います 出典
ゲンクの右ウイングで今季2アシスト、W杯後初の代表にも選出
9月13日のベルギーリーグ第6節・ヘント戦でCKから同点ゴールをアシストし、今季2アシスト目。9月17日にはW杯後初となる日本代表メンバーに選ばれ、9月24日のウルグアイ戦、28日のベネズエラ戦、10月1日のエクアドル戦に臨む。