生い立ちと女優デビュー
昭和48〜
大分県大分市に生まれる
のちに書家となる母・深津諭美子のもとで育った。
「ミス原宿グランプリ」で優勝し芸能界へ
東京・原宿で行われたコンテストで優勝したことがきっかけで、13歳で芸能界入りする。
— 映画『1999年の夏休み』で銀幕デビュー
金子修介監督作に「水原里絵」名義で出演し、女優としてのキャリアをスタートさせた。この作品を機に、以後30年以上にわたる俳優活動が本格的に始まる。
JR東海「クリスマス・エクスプレス」CMで広く認知される
「HOME-TOWN EXPRESS・クリスマスバージョン」CMに15歳で起用され、全国区の知名度を得た。同年10月には深津絵里・高原里絵の名義でシングル2枚を同日発売し、歌手デビューも果たしている。
TBS「パラダイスにっぽん」で初主演ドラマ
戸高正啓演出のもと、TBS「新鋭ディレクターシリーズ'90」の一本として放送された単発ドラマで初めて主演を務めた。
恩田すみれ、演技派への道
平成3〜
映画『真夏の地球』などに出演
10代のうちから映画・ドラマに継続的に出演し、着実に経験を積んでいく。
映画『バースデイプレゼント』に出演
東宝作品に出演するなど、映画女優としての活動の幅を広げていった。
— 映画『(ハル)』で単独初主演
森田芳光監督作でパソコン通信を通じて心を通わせる女性・ほし(藤間美津江)を演じ、単独初主演を務めた。この演技が高く評価され、演技派女優としての評価を確立する転機となった。
— 『踊る大捜査線』で恩田すみれ役に
フジテレビ系連続ドラマに刑事・恩田すみれ役でレギュラー出演。ドラマは社会現象的な大ヒットとなり、深津の名を全国区にした。同年、前年公開の『(ハル)』の演技で第20回日本アカデミー賞優秀主演女優賞にも選出されている。
映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』が大ヒット
テレビシリーズの劇場版として公開され、興行的にも大成功を収めた。
第22回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞
前年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE』での演技が評価され、優秀助演女優賞に選出された。
『阿修羅のごとく』『踊る大捜査線 THE MOVIE2』が同年公開
向田邦子原作の演技派作品『阿修羅のごとく』と、シリーズ続編の大ヒット作『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』に相次いで出演。幅広い役柄をこなす実力を示した。
第27回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞
『阿修羅のごとく』での演技により最優秀助演女優賞を受賞。同時に『踊る大捜査線 THE MOVIE2』でも優秀助演女優賞に選出され、演技派としての評価を不動のものにした。
月9から演技派の頂点へ
平成17〜
月9ドラマ『スローダンス』で妻夫木聡とW主演
恋愛に不器用なヒロイン・牧野衣咲を演じ、フジテレビの看板枠で主演を務めた。
ドラマ『西遊記』で三蔵法師役
香取慎吾主演のフジテレビ系ドラマで、女性でありながら三蔵法師を演じるという異色のキャスティングが話題となった。
映画『博士の愛した数式』で主演
小川洋子の同名小説を原作とする作品でヒロインを演じた。翌2007年には日本映画批評家大賞主演女優賞を受賞した。
ドラマ『CHANGE』でヒロイン役
木村拓哉演じる総理大臣を支える秘書官・美山理香を演じ、フジテレビ系月9で高視聴率を記録した話題作に出演した。
「THE世界遺産」のナレーションを担当
TBS系ドキュメンタリー番組のナレーターを2014年3月まで務めた。
— 映画『悪人』でモントリオール世界映画祭女優賞
吉田修一の同名小説を原作とする作品で孤独な女性・光代を演じ、モントリオール世界映画祭で女優賞を受賞。翌2011年には第34回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞にも輝き、演技派としての評価が頂点に達した。
『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』でシリーズ完結
15年間続いたシリーズの完結編に出演し、恩田すみれ役を締めくくった。
書家の母・深津諭美子を肺がんで亡くす
中学生の頃に芸能界入りを反対しつつも、最後には「絶対に天狗にならないのなら」と応援してくれた母だった。66歳での死去に深津は大きな衝撃を受け、以降しばらくは出演本数を大きく減らし寡作の時期が続いた。
本人自炊派です。母から教わった和食などをいまでも作っていますよ。
『岸辺の旅』『寄生獣 完結編』でキネマ旬報主演女優賞
黒沢清監督の『岸辺の旅』と大ヒットシリーズ『寄生獣 完結編』での2015年の演技を合わせて評価され、第89回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞(1月7日発表)、第30回高崎映画祭主演女優賞(3月27日授賞)を受賞した。
新境地への挑戦
平成29〜
映画『サバイバルファミリー』で母親役
電気が消えた世界を生き抜く家族を描いた矢口史靖監督作で、小日向文世演じる父親を支える母・光恵を演じた。
— NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で2代目ヒロインに
3人のヒロインが100年をリレーする異色の朝ドラで、雉真るい役を演じた。13年ぶりとなる連続ドラマ出演で、母の死から七回忌を迎えたことが、この大役を引き受ける一つの区切りになったという。放送は幅広い世代から称賛され、40代後半での朝ドラ主演は新たな代表作となった。
本人とんでもないものを引き受けてしまったと、今さらドキドキする毎日です。
劇場アニメ『すずめの戸締まり』で劇場アニメ声優に初挑戦
新海誠監督の大ヒット作で岩戸環役を演じ、劇場アニメでの声優は初挑戦となった(テレビアニメでは1990年『電光石火バットマン』でバットマイト役の声優経験がある)。
スクリーン復帰、そして現在
令和7〜
映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』で8年ぶりスクリーン復帰
オダギリジョーが脚本・監督・編集・出演を務めた作品に出演。2017年の『サバイバルファミリー』以来となる劇場映画への出演で、脚本・監督のオダギリジョーは深津の役柄について「特に深津さんは冒頭から凄い。それを映画館で観て驚いていただきたい」と述べた。
舞台『華氏マイナス320°』で第一線を走り続ける
野田秀樹が作・演出を手がけるNODA・MAP第28回公演に阿部サダヲ、広瀬すず、野田秀樹らと共演。東京・北九州・ロンドンでの公演を経て、7月から大阪公演を行っており、女優として精力的な活動を続けている。