★ STAR TIMELINE

みきたに ひろし

三木谷 浩史

神戸で生まれた元銀行員が、たった6人で始めたオンラインモールを楽天グループという日本最大級のインターネット企業へと育て上げた実業家。

昭和40年 兵庫県神戸市生まれ ・ 1965–

代表作を見る ↓
最新
2026(令和8)

楽天モバイルが固定資産税を含む第1四半期として初の黒字化

5月14日発表の第1四半期決算で、楽天モバイル単体のEBITDAが10億円を計上。第1四半期は毎年多額の固定資産税がまとめて計上されるため例年最も収支が悪化しやすく、この負担を含めてもなお黒字を確保したのは携帯電話事業参入以来初めて(前年の2025年度第1四半期は固定資産税を除いたベースでの黒字にとどまっていた)。2025年度通期(2月発表)に続き、税負担が最も重いはずの四半期でも黒字体質が定着しつつあることを示した。楽天グループ全体でも、MNO本格参入後初めて第1四半期として営業黒字を達成した(グループとしてはなお四半期純損失が続く)。契約数は3月末時点で1036万回線に達した。

1965(昭和40) 兵庫県神戸市に生まれる1977(昭和52) 岡山白陵中学校に入学するも中学2年で退学、地元中学へ転校1988(昭和63) 一橋大学商学部を卒業、日本興業銀行に入行1991(平成3) 銀行の後輩と結婚、同期で初のハーバード留学へ1993(平成5) ハーバード大学でMBAを取得し帰国1995(平成7) 阪神・淡路大震災を機に興銀を退職、起業へ興銀退職・起業1997(平成9) 株式会社エム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立楽天市場開設2000(平成12) 株式を店頭公開(後の東証JASDAQ)2003(平成15) Jリーグ・ヴィッセル神戸を買収2004(平成16) プロ野球に新規参入、東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーにプロ野球参入2005(平成17) TBS株式の買い増しを進め、「TBS問題」に発展2008(平成20) イーバンク銀行(現・楽天銀行)の会長に就任2009(平成21) TBS株の全株売却を決定、TBSは持株会社体制へ移行2010(平成22) 社内の英語公用語化を宣言英語公用語化宣言2011(平成23) TBSとの資本関係を解消2011(平成23) カナダの電子書籍事業者Koboを買収2014(平成26) 無料通話アプリ「Viber」を9億ドルで買収2014(平成26) フランス政府からレジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章2017(平成29) 携帯電話事業(MNO)への新規参入を表明携帯電話事業参入表明2018(平成30) 楽天モバイルネットワーク代表取締役会長に就任2019(令和1) 楽天モバイルネットワークが商号変更2019(令和1) 自社回線(MNO)によるサービスを先行開始2020(令和2) 楽天モバイルが本格サービスを開始楽天モバイル開始2021(令和3) 日本郵政グループと資本業務提携、基地局整備の資金を確保日本郵政と資本提携2021(令和3) 「楽天株式会社」から「楽天グループ株式会社」へ商号変更2021(令和3) 経営哲学を語ったインタビューが話題に2022(令和4) 楽天モバイルのCEOを退任し代表取締役会長に専念2024(令和6) 楽天モバイルが単月でのEBITDA黒字化を達成2026(令和8) 楽天モバイルが2025年度通期でEBITDA黒字化を達成2026(令和8) 楽天モバイルが固定資産税を含む第1四半期として初の黒字化四半期初の黒字昭和平成令和
誕生 1965現在
兵庫県神戸市生まれ。一橋大学商学部を卒業後、日本興業銀行に入行し、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得したエリート銀行員だったが、1995年の阪神・淡路大震災で親戚を亡くしたことを機に人生観を転換、銀行を辞めて起業の道を選んだ。1997年、わずか6人・13店舗でオンラインショッピングモール「楽天市場」を開設すると、これを日本最大級のECサイトへと育て上げ、以後は金融・カード・旅行・野球団・サッカークラブと事業を次々に拡大した。2017年末には大手3社が寡占する携帯電話事業(楽天モバイル)への参入を表明、2018年から新たな第4のキャリアとして本格的に事業を進め、巨額の先行投資で長年赤字が続いたが、2025年度にはついに単体でのEBITDA黒字化を達成した。銀行員から一代でグループを築き上げた、日本を代表するインターネット起業家である。

歩み

神戸での生い立ちと銀行員時代

昭和40〜

昭和
1965昭和403月11日
満0歳

兵庫県神戸市に生まれる

父・良一は経済学者で、後に神戸大学名誉教授を務めた。7歳のとき父がイェール大学研究員に就任し、家族で渡米。2年余りをアメリカで過ごした後に帰国した。

1977昭和52
満12歳

岡山白陵中学校に入学するも中学2年で退学、地元中学へ転校

実家を離れて岡山県の岡山白陵中学校に進学し寮生活を送ったが、スパルタ教育のためノイローゼにかかり、中学2年生の6月に退学。実家近くの明石市立朝霧中学校へ転校し、1980年に同校を卒業して兵庫県立明石高等学校に入学した。

世間母・節子はNHK『ファミリーヒストリー』で幼少期の三木谷を「やんちゃ坊主でした。先生の言うことは聞かないし、宿題はしていかないし。怒られてもケロっとしていました」と振り返っている。

1988昭和63
満23歳

一橋大学商学部を卒業、日本興業銀行に入行

金融論を専門とする花輪俊哉教授のゼミに所属し、卒業論文は「企業の資金調達と資本の最適構成」。卒業後は日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行し、名古屋支店を経て本店外国為替部に配属された。

平成 1989
1991平成3
満26歳

銀行の後輩と結婚、同期で初のハーバード留学へ

銀行の1年後輩と結婚。同期で初めてハーバード大学への留学生に選ばれ、渡米生活の中で起業家になる夢を抱くようになった。

1993平成5
満28歳

ハーバード大学でMBAを取得し帰国

興銀の企業金融開発部で国際的なM&Aの斡旋を担当し、孫正義(ソフトバンク)や増田宗昭(TSUTAYA)らを顧客とした。

1995平成711月
満30歳転機

— 阪神・淡路大震災を機に興銀を退職、起業へ

同年1月の阪神・淡路大震災で神戸の親戚(叔父・叔母)2人を亡くし、人生観が大きく変わったことが起業を決意する一因となった。11月に日本興業銀行を退職し、新卒の本城愼之介と2人でコンサルティング会社クリムゾングループを設立。銀行という安定を捨てて自ら会社を興す道を選んだ、経営者としての最大の転機となった。

本人「『大義名分』ありきで事業を推進していくのが、自分のスタイルなのかもしれません」と、後年のインタビューで自身の起業家としてのスタイルを語っている。

楽天市場の創業とEC拡大

平成9〜

1997平成92月
満31歳創業

— 株式会社エム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立

クリムゾングループで得た6000万円を元手に、2月7日、東京都港区愛宕でエム・ディー・エムを設立。同年5月1日には出店料完全成功報酬制のオンラインショッピングモール「楽天市場」を13店舗でオープンし、1998年1月には91店舗にまで拡大した。これが後に日本最大級のECサイト・楽天グループへと成長する起点になった。

2000平成124月
満35歳

株式を店頭公開(後の東証JASDAQ)

創業からわずか3年で日本証券業協会へ株式を店頭登録し、急成長するインターネット企業として注目を集めた。楽天はその後2013年12月に東証JASDAQから東京証券取引所市場第一部へ市場変更しており、現在は東証プライム市場に上場している。

2003平成15
満38歳

Jリーグ・ヴィッセル神戸を買収

「神戸に社会貢献したい」との思いから、当時発足以来赤字が続いていたヴィッセル神戸をクリムゾングループを通じて買収し、プロスポーツチームのオーナーとなった。同年、証券会社(現・楽天証券)の会長にも就任した。

2004平成1611月
満39歳球団経営

— プロ野球に新規参入、東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーに

ライブドアとの競争の末、11月2日のプロ野球オーナー会議で新規参入が正式承認され、本拠地を仙台市とする東北楽天ゴールデンイーグルスの球団オーナーとなった。プロ野球とJリーグ両方のオーナーを務めたのは三木谷が初めてで、球団経営への参入は楽天とその名前を全国的に知らしめる契機となった(2008年1月に一旦オーナー職を退き球団代表取締役会長に、2012年8月に代表取締役会長兼オーナーへ再び就任している)。

金融・グローバル展開への多角化

平成17〜

2005平成1710月
満40歳

TBS株式の買い増しを進め、「TBS問題」に発展

楽天は東京放送(TBS)の株式買い増しを進め、10月13日から26日にかけて19.09%を保有したと発表。経営統合と三木谷自身のTBS役員就任を求めた。

2008平成209月
満43歳

イーバンク銀行(現・楽天銀行)の会長に就任

9月29日、ネット専業銀行のイーバンク銀行の取締役会長に就任。この時点では楽天は同行の優先株式を保有するのみで、まだ子会社ではなかった。子会社化は2009年2月、優先株式を普通株式に転換したことで実現した。

2009平成213月31日
満44歳

TBS株の全株売却を決定、TBSは持株会社体制へ移行

3月31日、楽天取締役会がTBS株全株の売却を決定し、会社法上の株式買取請求権を行使。TBSは4月1日、認定放送持株会社「東京放送ホールディングス」へ移行し、楽天による買収ができない体制に切り替えて対抗した。

2010平成222月
満44歳経営改革

— 社内の英語公用語化を宣言

2年間の移行期間を経て2012年から実施すると宣言し、全社員にTOEIC800点の取得を求めるなど急進的な施策を進めた。海外企業の買収を進めグローバル化を加速させる中での経営判断で、社内公用語の全面英語化という他の公用語化企業と比べても最も急進的な試みは国内外で大きな話題を呼んだ。

2011平成235月
満46歳

TBSとの資本関係を解消

5月10日、TBSが楽天保有株約3,777万700株を全て買い取り、資本関係を解消。買取価格は最高裁が同年4月に楽天側の抗告を棄却したことで1株1,294円に確定し、2005年以来の「TBS問題」が決着した。

2011平成2311月
満46歳

カナダの電子書籍事業者Koboを買収

電子書籍事業者Kobo社の買収を発表し、翌年子会社化。国内外での事業拡大を進めた。

2014平成262月
満48歳

無料通話アプリ「Viber」を9億ドルで買収

登録ユーザーが世界で約2.8億人(月間ユーザーは1億人超)にのぼる通話アプリViberの運営会社Viber Media(キプロス)の買収契約締結を発表(総額9億ドル、株式譲渡は3月下旬予定)。3月に完全子会社化した。

2014平成262月17日
満48歳

フランス政府からレジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章

現地時間2月17日、フランス外務省でローラン・ファビウス外務大臣より受章。日本の実業家としての国際的な功績が評価された。

2017平成2912月
満52歳新規事業

— 携帯電話事業(MNO)への新規参入を表明

取締役会決議を経て、大手3社が寡占する携帯電話市場に自前の通信網を持つ第4のキャリアとして参入することを発表。基地局整備という巨額の先行投資を伴う挑戦であり、以後数年にわたり楽天グループ全体の業績を圧迫することになったが、後に日本で4社目の携帯電話事業者としての事業基盤を築く起点にもなった。

携帯電話事業への参入と現在

平成30〜

2018平成301月
満52歳

楽天モバイルネットワーク代表取締役会長に就任

新規参入する携帯電話事業を担う子会社、楽天モバイルネットワークの代表取締役会長に就任した。

令和 2019
2019令和14月
満54歳

楽天モバイルネットワークが商号変更

運営会社が「楽天モバイルネットワーク株式会社」から「楽天モバイル株式会社」へ商号変更した。

2019令和110月
満54歳

自社回線(MNO)によるサービスを先行開始

「無料サポータープログラム」として、自社回線(MNO)での携帯電話サービスを先行開始。当初は東京23区・大阪・名古屋・神戸で5,000名限定だった。

2020令和24月
満55歳サービス開始

— 楽天モバイルが本格サービスを開始

1月には楽天モバイル代表取締役会長兼CEOに就任。4月8日、有料の本格商用サービス「Rakuten UN-LIMIT」の提供を開始し、前年10月から先行していた無料サポータープログラムから一般向け展開へ移行した。日本で4社目の携帯電話事業者となり、長く続いた大手3社の寡占体制に風穴を開ける挑戦として注目された。

2021令和33月12日
満56歳資本提携

— 日本郵政グループと資本業務提携、基地局整備の資金を確保

日本郵政・テンセント子会社(Image Frame Investment)・米ウォルマートなどを引受先とする第三者割当増資でおよそ2423億円を調達し、楽天モバイルの基地局整備に充てた。三木谷氏の親族(子)の資産管理会社(有限会社三木谷興産・有限会社スピリット)も引受先に名を連ねた。巨額の先行投資が続く携帯電話事業を支える資金基盤を確保する狙いがあり、以後も楽天グループはたびたび大型増資で事業を下支えすることになった。

2021令和34月1日
満56歳

「楽天株式会社」から「楽天グループ株式会社」へ商号変更

3月30日の定時株主総会での決議を経て、4月1日付で商号を「楽天株式会社」から「楽天グループ株式会社」へ変更した。

2021令和37月
満56歳

経営哲学を語ったインタビューが話題に

「王道でやる」という言葉を掲げ、事業の骨組みを強固にすることの重要性や、目標に対して妥協せずやり切る姿勢について語った。

本人「ベターやグッドじゃなくて、本当に自分の120%を出し切る必要がある。100%じゃ足りないんです」

2022令和43月30日
満57歳

楽天モバイルのCEOを退任し代表取締役会長に専念

2月25日発表、3月30日付で楽天モバイルのCEO職を退き、代表取締役会長に専念する体制へ移行。タレック・アミン副社長がCEOに、矢沢俊介副社長が社長に、それぞれ昇格した。

2024令和612月
満59歳

楽天モバイルが単月でのEBITDA黒字化を達成

参入から7年を経て、EBITDA(利払い・税金・減価償却前の利益で、企業が本業でどれだけ現金を稼げているかを示す指標)が月次ベースで初めて黒字に転換。長く赤字が続いた携帯電話事業に転機が見え始めた。

2026令和82月
満60歳

楽天モバイルが2025年度通期でEBITDA黒字化を達成

2月12日発表の決算で、楽天モバイルは携帯電話事業参入以来初めて通期でのEBITDA黒字化(129億円)を達成したと公表。契約数は2025年12月に1000万回線を突破していた。

2026令和85月
満61歳近況

— 楽天モバイルが固定資産税を含む第1四半期として初の黒字化

5月14日発表の第1四半期決算で、楽天モバイル単体のEBITDAが10億円を計上。第1四半期は毎年多額の固定資産税がまとめて計上されるため例年最も収支が悪化しやすく、この負担を含めてもなお黒字を確保したのは携帯電話事業参入以来初めて(前年の2025年度第1四半期は固定資産税を除いたベースでの黒字にとどまっていた)。2025年度通期(2月発表)に続き、税負担が最も重いはずの四半期でも黒字体質が定着しつつあることを示した。楽天グループ全体でも、MNO本格参入後初めて第1四半期として営業黒字を達成した(グループとしてはなお四半期純損失が続く)。契約数は3月末時点で1036万回線に達した。

▷ PR|楽天モバイルを見る

この人を知る代表作PR

他に「三木谷 浩史」の関連グッズを探したい人はこちら(Amazon)

※ 一部のリンクにアフィリエイトを含みます

Supported by Rakuten Developers

同じ分野の人物