生い立ち ―― 歌い手への道
平成14〜
東京都に生まれる
本名や詳しい素性は公表しておらず、現在も歌唱時を含め顔を出さない活動スタイルを貫いている。
従兄弟の影響でボーカロイド曲に出会う
小学校低学年の頃、従兄弟をきっかけに動画投稿サイトでボーカロイド楽曲を聴くようになる。父がクイーンやマイケル・ジャクソンなど洋楽ロックを好んで聴いており、幼い頃からその音楽に親しんで育った。
顔を出さず歌う「歌い手」文化に惹かれる
小学5、6年生の頃、素顔を明かさずに歌唱動画を投稿する「歌い手」という存在にビビッときたことをきっかけに、自身も歌い手を志すようになったと後に語っている。
— 「Ado」名義でニコニコ動画にボカロカバーを投稿開始
ボーカロイド楽曲のカバー動画の投稿を始め、歌い手としての活動をスタート。この投稿がのちのメジャーデビューにつながる出発点となった。
メジャーデビューと「うっせぇわ」現象
令和2〜
— 「うっせぇわ」でメジャーデビュー
Virgin Records(ユニバーサル ミュージック)よりデビューシングル「うっせぇわ」を発表。鬱屈とした感情を叩きつける歌詞と圧倒的な歌唱力が話題となり、配信・ストリーミングで爆発的にヒット。高校生でありながら顔を出さないまま社会現象的な支持を集め、一躍時代の顔となった転機。
「うっせぇわ」が2021ユーキャン新語・流行語大賞トップ10入り
配信開始から1年以上を経てなお勢いは衰えず、再生・ストリーミング累計は数億回に達し、その年を象徴する言葉として流行語大賞のトップ10に選出された。
ONE PIECEと紅白 ―― 声だけで届いた景色
令和4〜
1stアルバム『狂言』をリリース
ボカロP出身のクリエイター陣が楽曲を提供した自身初のアルバムを発表。「うっせぇわ」を含む14曲を収録し、初のCD作品となった。
初のワンマンライブ「喜劇」をZepp DiverCityで開催
抽選倍率100倍超という反響の中、800人限定で初のライブを実現した。
映画『ONE PIECE FILM RED』でウタの歌声を担当
劇中の歌姫キャラクター・ウタの歌唱パートを務め、映画は興行収入197億円・観客動員1427万人(2023年1月の上映終了時点、その後の再上映分を含めず)に達する大ヒットとなった。声の出演のみながらウタとAdoは一体のものとして受け止められ、知名度をさらに広げる作品となった。
初の全国ツアー「蜃気楼」開始
同年8月のさいたまスーパーアリーナ公演が即完売となったことを受け、急遽開催が決定した初の全国ツアー。翌2023年1月まで全10公演を行った。
— 第73回NHK紅白歌合戦にウタとして史上初出場
アニメキャラクターとして史上初めて紅白歌合戦に出演し、生放送で「新時代」を披露。原作者・尾田栄一郎も祝福コメントを寄せた、ウタ=Adoの存在感を茶の間に広く知らしめた出来事。
世界へ
令和5〜
カバーアルバム『Ado's Utattemita Album』を発売、紅白に本人として初出場
ファン投票をもとに選んだ楽曲を収録したカバーアルバムを発表。同月末の第74回紅白歌合戦では、ウタとしてではなく本人名義で初めて出演し、姿をシルエットで見せながら「唱」を歌唱した。
— 初のワールドツアー「Wish」を開始
アジア・ヨーロッパ・北米の11の国と地域、全14都市を巡る自身初の世界ツアー。日本人アーティストとして海外公演を本格的に展開する転機となり、以降の大規模な世界ツアー路線の土台を築いた。
2ndアルバム『残夢』をリリース
「Show」「クラクラ」など先行シングルを多数収録した2作目のオリジナルアルバム。
現在地 ―― 日本人アーティスト最大規模へ
令和7〜
ベストアルバム『Ado's Best Adobum』発売、2度目の世界ツアー「Hibana」開始
4月9日、『狂言』『残夢』などから代表曲を集めたベストアルバムを発売。続く4月26・27日には、世界33都市・動員50万人超となる自身2度目のワールドツアー「Hibana」がさいたまスーパーアリーナから始動した(同ツアーは2025年8月に全34公演を完走)。日本人アーティストとして過去最大級の規模となった。
初のドームツアー「よだか」で東京ドーム・京セラドーム大阪に凱旋
世界ツアーを完走しての凱旋公演として、自身初となるドーム会場での全国ツアーを開催した。
自伝的小説『ビバリウム Adoと私』を刊行
作家・小松成美が3年にわたる取材をもとに書き下ろした自伝的小説を発表。幼少期からデビュー、世界ツアーに至る半生を、本人の証言をもとに描いた。
— 初の実写MV「ビバリウム」で素顔の一部(横顔・目元)を初公開
自伝的小説と連動した新曲「ビバリウム」のミュージックビデオを、自身初の実写作品として公開。歌唱時も含め顔を出さない活動を長く貫いてきた中で、映像作品として自ら出演し横顔や目元を見せたのはこれが初めてで、大きな反響を呼んだ。2022年にもライブでの目撃や、テレビ番組でのオンライン顔出し対談(放送では顔は映されなかった)が一部報じられたことはあったが、本人発信の映像作品として公開したのは本作が初めてとなる。
新曲「アイ・アイ・ア」を発表
ボカロPのきくおが作詞・作曲・編曲を手掛けた新曲を配信リリースし、「THE FIRST TAKE」で初披露した。
音楽番組「CDTV Live! Live!」でテレビ初の顔出し
地上波の音楽番組に出演し、シルエットを基調とした演出の中、カメラワークにより目元が映るテレビ初の“顔出し”となった。
現在:「Ado STADIUM LIVE 2026『Ao』」で日産スタジアムに登場
神奈川・日産スタジアムで自身初となる2日間・両日7万人、計14万人規模のスタジアム公演を開催。まふまふがサプライズゲストとして共演し、オーケストラを交えた演出も披露した。2月の自伝刊行を機に素顔の一部を公開していたが、この公演では再びアイマスクを着用し、完全な素顔は明かさないまま歌声で観客を魅了した。