★ STAR TIMELINE

あべ ひろし

阿部 寛

189センチの色男顔とモデル時代の写真を自らネタにして『TRICK』の三枚目を演じ切り、下積みから這い上がった俳優。『テルマエ・ロマエ』のローマ人技師から『VIVANT』の謎めいた男まで、二枚目と三枚目を自在に往き来する。

昭和39年 神奈川県横浜市神奈川区生まれ ・ 1964–

所属オフィスA(旧・茂田オフィス) ・ 身長189cm ・ 活動開始1985年 ・ 学歴中央大学理工学部卒業

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2026(令和8)

60代に入っても出演作が続く

7月には、自身が演じる野崎守の相棒“ドラム”を主人公にしたスピンオフ『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』がU-NEXTで配信開始。森田剛主演映画『見上げてごらん』(2026年10月30日公開予定)、薬師丸ひろ子と共演する『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』(2026年12月25日公開予定)と、公開待ちの出演作が続く。

1964(昭和39) 神奈川県横浜市に生まれる1985(昭和60) 「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」で優勝、モデルデビュー1987(昭和62) 南野陽子主演映画『はいからさんが通る』で俳優デビュー俳優デビュー1988(昭和63) 『恋をしましょう』(日本テレビ)でテレビドラマデビュー1991(平成3) 『世にも奇妙な物語』「ま・ば・た・き」でドラマ初主演1992(平成4) 借金と仕事激減の底から、端役でも出演を志願する1993(平成5) 舞台『熱海殺人事件モンテカルロ・イルージョン』で主演1994(平成6) B級映画やテレビスペシャルで主演を重ねる1995(平成7) 大河ドラマ『八代将軍吉宗』で老中・松平乗邑役1998(平成10) 書籍『アベちゃんの悲劇』刊行2000(平成12) ドラマ『TRICK』で仲間由紀恵と共演、コミカルな三枚目役で再び注目される『TRICK』で再注目2002(平成14) 後に妻となる女性と出会う2005(平成17) ドラマ『ドラゴン桜』で主演・桜木建二役、映画『姑獲鳥の夏』にも出演2006(平成18) 『結婚できない男』が人気に、アニメ映画で声優も務める2007(平成19) 映画『バブルへGO!!』舞台挨拶で、バブル時代の借金完済を告白2007(平成19) 結婚を記者会見で発表2011(平成23) 第1子(長女)誕生2011(平成23) 大河『天地人』、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』で秋山好古を演じる2012(平成24) 映画『麒麟の翼』公開、新垣結衣と6年ぶりの共演2012(平成24) 映画『テルマエ・ロマエ』が大ヒット、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞『テルマエ・ロマエ』2012(平成24) 第2子(次女)誕生2014(平成26) 『ふしぎな岬の物語』『柘榴坂の仇討』で日本アカデミー賞の2部門で優秀賞を受賞2015(平成27) TBSドラマ『下町ロケット』で佃製作所の社長・佃航平を演じる2016(平成28) 是枝裕和監督作『海よりもまだ深く』に出演2018(平成30) 『下町ロケット』続編(ゴースト編・ヤタガラス編)放送2021(令和3) ドラマ『ドラゴン桜』第2作で再び桜木建二役、映画『護られなかった者たちへ』にも出演2022(令和4) ニューヨーク・アジアン映画祭で「スター・アジア賞」を日本人初受賞2022(令和4) Disney+配信ドラマ『すべて忘れてしまうから』で主演2022(令和4) 第35回日刊スポーツ映画大賞で主演男優賞2023(令和5) 所属事務所が茂田オフィスからオフィスAへ移行2023(令和5) 大河ドラマ『どうする家康』、日曜劇場『VIVANT』に出演『VIVANT』2025(令和7) TBS日曜劇場『キャスター』で主演、Netflix『イクサガミ』にも出演2025(令和7) 実父が98歳で死去2025(令和7) 映画『俺ではない炎上』で、SNSで犯人に仕立て上げられる男を主演『俺ではない炎上』2026(令和8) 60代に入っても出演作が続く昭和平成令和
誕生 1964現在
189センチの長身とニヒルな風貌を持て余していた元カリスマモデルは、ドラマ『TRICK』でコミカルな三枚目役を演じ切ったことで一気に注目を集め、以来シリアスな重厚さとコメディの軽妙さを自在に往復する稀有な俳優になった。『テルマエ・ロマエ』のローマ人技師から『下町ロケット』の町工場社長、『VIVANT』の謎めいた男まで、扮する役の振れ幅そのものが持ち味であり続けている。

歩み

生い立ちとモデル時代

昭和39〜

昭和
1964昭和396月22日
満0歳

神奈川県横浜市に生まれる

3人兄弟の末っ子として生まれる。父は世界最大級のダンプカーの建造に携わった技術者。横浜市立三ツ沢小学校、横浜市立松本中学校、神奈川県立白山高等学校を経て、一浪の末に中央大学理工学部電気工学科へ進む。

1985昭和60
満21歳

「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」で優勝、モデルデビュー

中央大学理工学部に在学中、姉に勧められ優勝賞品の車ほしさに応募したのがきっかけだった。以降、雑誌『ノンノ』『メンズノンノ』のカリスマモデルとして活躍し、『メンズノンノ』表紙を43号連続で飾った。

1987昭和62
満23歳

南野陽子主演映画『はいからさんが通る』で俳優デビュー

モデルとしての活動と並行しての出演だったが、この出演を機に本格的に演技の道へ進むことになった。俳優・阿部寛としてのキャリアの出発点となった一作。

俳優としての下積み時代

昭和62〜

1988昭和633月27日
満23歳

『恋をしましょう』(日本テレビ)でテレビドラマデビュー

映画に続きテレビドラマにも進出。同年にはアイドルとしてアルバムをリリースするなど、俳優一本に絞らない活動を続けていた時期。

平成 1989
1991平成38月
満27歳

『世にも奇妙な物語』「ま・ば・た・き」でドラマ初主演

オムニバスドラマの一編で主演・向井達郎役を演じ、俳優としての初主演作となった。

1992平成4

借金と仕事激減の底から、端役でも出演を志願する

紋切り型の二枚目役に固定され、共演者をモデル時代のノリで誘ったこともスキャンダル報道されて、数年ほど仕事が少なくパチンコで食いつなぐこともあった。この頃買った投資用マンションもバブル崩壊で数億円の借金に変わる。低迷ぶりを取材されたのを機に一念発起し、1992年にはNHK『チロルの挽歌』へ端役でも出演を志願した。

1993平成5

舞台『熱海殺人事件モンテカルロ・イルージョン』で主演

モデル出身という肩書ゆえに二枚目役に限定され仕事が減っていた不遇の時期に、舞台『熱海殺人事件モンテカルロ・イルージョン』で主演を務め、俳優としての評価が上向く転機となった。

1994平成6

B級映画やテレビスペシャルで主演を重ねる

『凶銃ルガーP08』(1994年、主演)、『新宿ラブストーリー事件簿』シリーズ(1992年 – 1996年、主演)、『サンクチュアリ』(1995年、W主演)など、低予算のジャンル映画やテレビスペシャルでは主演を務める機会が多かったが、評価やヒットには結びつかず、目立った代表作のないまま経験を積んだ時期。

1995平成7

大河ドラマ『八代将軍吉宗』で老中・松平乗邑役

大河ドラマに出演し、老中・松平乗邑を演じたことが以降の時代劇出演増加のきっかけとなった。

1998平成1011月
満34歳

書籍『アベちゃんの悲劇』刊行

集英社から刊行。俳優として下積みの長かった時期にあたる。

『TRICK』で再ブレイク、実力派俳優へ

平成12〜

2000平成127月
満36歳

ドラマ『TRICK』で仲間由紀恵と共演、コミカルな三枚目役で再び注目される

自身のモデル時代の写真を自虐ネタに使うなど、徹底して三枚目を演じ切ったことが功を奏してシリーズは大ヒット。B級作品での主演を重ねながらも決定的なヒットに恵まれなかった時期を経て、初めて広く注目される俳優となる転機になった。

2002平成14

後に妻となる女性と出会う

友人との食事会で知り合い、2006年に阿部からメールを送ったことをきっかけに交際に発展した。

2005平成177月
満41歳

ドラマ『ドラゴン桜』で主演・桜木建二役、映画『姑獲鳥の夏』にも出演

『ドラゴン桜』での熱血教師役が高く評価され、第46回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞。同年出演した映画『姑獲鳥の夏』がきっかけで、原作者・京極夏彦の著作『百器徒然袋――雨』文庫版の解説も担当した。

2006平成189月19日
満42歳

『結婚できない男』が人気に、アニメ映画で声優も務める

7月4日から9月19日にかけて放送された『結婚できない男』での演技が「2006年上半期がんばった大賞」(FNSがんばった大賞)を受賞。同年3月公開のアニメ映画『真救世主伝説 北斗の拳』ではケンシロウ役の声優も務めた。

2007平成19
満42歳

映画『バブルへGO!!』舞台挨拶で、バブル時代の借金完済を告白

バブル期の不動産投資で背負った数億円の借金を「最近になり借金を返し終えた」と明かした。約20年をかけての完済だった。

2007平成1911月20日
満43歳

結婚を記者会見で発表

40歳を越えて独身を貫き目立った恋愛報道もなかったが、2002年頃に友人との食事会で知り合った当時28歳の一般女性との結婚を発表。会見では『結婚できない男』にちなみ「結婚できない男が、結婚します!」と述べた。2008年2月に入籍した。

2011平成236月23日
満47歳

第1子(長女)誕生

第1子となる長女が誕生した。

2011平成2312月
満47歳

大河『天地人』、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』で秋山好古を演じる

2009年の大河ドラマ『天地人』に続き、2009年から2011年にかけて3期にわたり放送された『坂の上の雲』で秋山好古を演じ、最終章が同年12月に放送された。翌2012年に第20回橋田賞を受賞した。

『テルマエ・ロマエ』以降、代表作が続く時期

平成24〜

2012平成241月28日
満47歳

映画『麒麟の翼』公開、新垣結衣と6年ぶりの共演

『麒麟の翼~劇場版・新参者~』が公開。6年ぶりの共演となった新垣結衣の芝居の上達ぶりを評した。

2012平成244月
満47歳

映画『テルマエ・ロマエ』が大ヒット、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞

古代ローマの浴場設計技師ルシウスを演じ、シリーズは興行的に大ヒット。翌2013年、第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞のほか、ヨコハマ映画祭・ブルーリボン賞でも主演男優賞を受賞し、俳優としてのキャリアの頂点のひとつとなった。

本人震災の直後に撮影が始まったので、とても複雑な気持ちだったのですが、現地のエキストラの方々が、温かい言葉を掛けてくれ、励まされました。 出典

2012平成2411月1日
満48歳

第2子(次女)誕生

2014平成26

『ふしぎな岬の物語』『柘榴坂の仇討』で日本アカデミー賞の2部門で優秀賞を受賞

この年公開された2作品が評価され、翌2015年の第38回日本アカデミー賞で『ふしぎな岬の物語』の優秀主演男優賞、『柘榴坂の仇討』の優秀助演男優賞をそれぞれ受賞した。

2015平成2710月
満51歳

TBSドラマ『下町ロケット』で佃製作所の社長・佃航平を演じる

町工場の技術者魂を描いた本作は高視聴率を記録し、翌2016年1月、第87回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞。

2016平成285月
満51歳

是枝裕和監督作『海よりもまだ深く』に出演

小説家志望の探偵役で、是枝作品らしい家族の情景を静かに演じた。

2018平成3010月
満54歳

『下町ロケット』続編(ゴースト編・ヤタガラス編)放送

3年ぶりに佃航平役で復帰した。

大河・VIVANTなど新境地を広げる近年

令和2〜

令和 2019
2021令和34月
満56歳

ドラマ『ドラゴン桜』第2作で再び桜木建二役、映画『護られなかった者たちへ』にも出演

2005年版に続き再び桜木建二を演じ、第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞。同年秋公開の映画『護られなかった者たちへ』は佐藤健と共演し、翌2022年の第45回日本アカデミー賞優秀助演男優賞に輝いた。

2022令和47月23日
満58歳

ニューヨーク・アジアン映画祭で「スター・アジア賞」を日本人初受賞

『異動辞令は音楽隊!』のワールドプレミア上映に合わせて渡米。イ・ビョンホンやドニー・イェンらが受賞してきたアジア俳優への賞を日本人として初めて受賞し、国境を越えて活躍する国際性やジャンルの幅広さが評価された。

2022令和49月14日
満58歳

Disney+配信ドラマ『すべて忘れてしまうから』で主演

ミステリー作家“M”役で配信ドラマに主演した。

2022令和412月
満58歳

第35回日刊スポーツ映画大賞で主演男優賞

不器用な父親を演じた『とんび』と、警察音楽隊への異動を命じられた刑事を演じた『異動辞令は音楽隊!』の2作で主演男優賞を受賞した。

2023令和5

所属事務所が茂田オフィスからオフィスAへ移行

デビュー以来所属していた茂田オフィスが、茂田遙子社長の勇退に伴い閉鎖され、新設のオフィスAが所属を引き継いだ。

2023令和57月
満59歳

大河ドラマ『どうする家康』、日曜劇場『VIVANT』に出演

1月から5月にかけて大河ドラマ『どうする家康』で武田信玄を演じ、7月にはモンゴルを舞台にした謎めいたドラマ『VIVANT』が放送前から視聴率・SNSともに大きな話題を呼ぶ社会現象的なヒット作となり、還暦を前にした阿部の存在感を改めて広く印象づけた。同年3月にはアジア・フィルム・アワードで特別賞(Excellence in Asian Cinema Award)を受賞しており、『VIVANT』では第117回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞した。

世間2023年9月17日の最終話は世帯平均視聴率19.6%(瞬間最高20.8%)を記録し、番組最高の数字で有終の美を飾った。

2025令和7

TBS日曜劇場『キャスター』で主演、Netflix『イクサガミ』にも出演

『キャスター』での演技が第29回日刊スポーツ・ドラマグランプリ春ドラマ主演男優賞に選ばれた。11月配信のNetflix時代劇『イクサガミ』では岡部幻刀斎役を演じた。

2025令和77月
満61歳

実父が98歳で死去

97歳頃まで日課の散歩を共にしていた寡黙な技術者の父が、7月に98歳で他界した。訃報は9月にテレビ番組『徹子の部屋』などで報告された。

2025令和79月26日
満61歳

映画『俺ではない炎上』で、SNSで犯人に仕立て上げられる男を主演

身に覚えのない殺人事件の容疑者としてSNS上で追われ続ける大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介を演じた。原作は山田風太郎賞・山本周五郎賞候補となるなど高く評価された浅倉秋成の同名小説で、公開後はFilmarksに5,000件を超すレビューが寄せられるなど幅広い反響を呼び、60代に入った阿部の代表作の一つとなった。「この仕事には人を幸せにしたり、何かに気づかせる力がある」と、演じることを通じて観客にメッセージを届ける俳優という仕事の意味を改めて語っている。

本人この仕事には人を幸せにしたり、何かに気づかせる力がある 出典

2026令和8
満62歳近況

60代に入っても出演作が続く

7月には、自身が演じる野崎守の相棒“ドラム”を主人公にしたスピンオフ『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』がU-NEXTで配信開始。森田剛主演映画『見上げてごらん』(2026年10月30日公開予定)、薬師丸ひろ子と共演する『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』(2026年12月25日公開予定)と、公開待ちの出演作が続く。

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