生い立ち ―― 徳島・絵・バンド
平成3〜
徳島県徳島市津田町に生まれる
美術の教員免許を持つ母の影響で、幼い頃から絵を描くことに親しんで育つ。
人との関わりに難しさを抱えた少年時代
幼少期から人とのコミュニケーションが得意ではなく、自分を分かってくれる人が周りにいないと感じる日々を過ごしたと、後年みずから語っている。
バンド「late rabbit edda」でオリジナル曲の制作を始める
中学3年生の頃からMTRを使いオリジナル曲の制作を始め、並行してアマチュアバンド「late rabbit edda」のフロントマンとしても活動していた。
「閃光ライオット」に応募するも2次審査で落選
10代のアーティストの登竜門に挑むが、その壁に跳ね返される。高校卒業後は大阪の美術系専門学校へ進んだ。
ボカロP「ハチ」として
平成21〜
— 「ハチ」名義でニコニコ動画に投稿を開始
専門学校時代にボーカロイドと出会い、初音ミクらに歌わせた楽曲の投稿を始める。名義「ハチ」は、姉が好んだ漫画『NANA』にちなんだものだという。この投稿開始が、直後の「結ンデ開イテ羅刹ト骸」のミリオン再生や「マトリョシカ」の大ヒットへとつながり、ボカロシーンを代表する作り手としての地位を築く出発点となった。
「結ンデ開イテ羅刹ト骸」を投稿、3日で殿堂入り
投稿からわずか3日で殿堂入りし、のちにミリオンを達成。ボカロ楽曲の代表作のひとつとなる。
「マトリョシカ」が大ヒット、ボカロシーンの顔に
中毒性のあるサウンドと独特の世界観で爆発的に再生され、「パンダヒーロー」などとともにボカロP・ハチの名を広く知らしめた。
世間ニコニコ動画の世代を象徴する作り手として支持された。
本人名義の1stアルバム『diorama』でソロデビュー
「ハチ」ではなく自らの声で歌う「米津玄師」として、全曲を自身で制作したアルバムを発表。表現者としての新たな一歩を踏み出す。ただしVOCALOIDを使わない表現には挫折感を覚え、以降約1年間は自宅に籠って創作意欲を失った時期を過ごした。
米津玄師として ―― メジャーへ
平成25〜
— 「サンタマリア」でメジャーデビュー
ユニバーサルシグマよりシングルを発表し、メジャーシーンへ。自らの声で歌う活動を本格化させていく。メジャーレーベルからの発表により全国的な流通・プロモーションの後ろ盾を得て、以降の「アイネクライネ」「Lemon」へと続くヒットの足がかりとなった。
「アイネクライネ」、アルバム『YANKEE』
ストレートに胸を打つメロディが広く知られ、シンガーソングライターとしての評価を確かなものにする。
アルバム『Bremen』を発表
オリコン週間1位を獲得し、ヒットメーカーとしての地歩を固める。
「LOSER/ナンバーナイン」を発表、ソニー・ミュージックレコーズへ移籍
前作までのユニバーサルシグマから移籍しての第一弾シングル。以降のリリースはソニー・ミュージックレコーズが手がける(2019年以降はソニー・ミュージックレーベルズに移行)。
「打上花火」「ピースサイン」、アルバム『BOOTLEG』
DAOKOとの「打上花火」やアニメ『僕のヒーローアカデミア』の「ピースサイン」がヒット。タイアップを通じて世代を超えたリスナーへ届くようになる。
「Lemon」と、国民的ブレイク
平成30〜
— 「Lemon」が社会現象的な大ヒット
ドラマ『アンナチュラル』主題歌として発表。亡き祖父への想いを重ねた楽曲は世代を超えて愛され、ダウンロード・再生記録を次々と塗り替えた。MVは2019年2月9日、国内のミュージックビデオとして初めて3億回再生を突破した。
世間「Lemon」は世代を問わず口ずさまれる一曲になった。
「パプリカ」を子どもユニットFoorinに提供
NHKの応援ソングプロジェクトのために書き下ろし、子どもから大人まで親しまれる国民的な楽曲となった。
紅白歌合戦に初出場、徳島から中継で「Lemon」
テレビ初歌唱を、故郷・徳島の大塚国際美術館からの生中継で果たす。
「馬と鹿」がヒット
ドラマ『ノーサイド・ゲーム』主題歌として書き下ろされ、力強い一曲として広く支持を集める。
— アルバム『STRAY SHEEP』を発売、翌年ダブルミリオン達成
「Lemon」「馬と鹿」「感電」「パプリカ」などを収めて8月5日に発売。年間チャートを席巻し、2021年1月にはソロ史上初のダブルミリオン達成が発表された。
芸術選奨新人賞を受賞
「Pale Blue」などを発表する一方、第71回芸術選奨新人賞(大衆芸能部門)を受け、その表現が公的にも高く評価された。
世界へ
令和4〜
「KICK BACK」「M八七」――アニメ・映画へ
アニメ『チェンソーマン』OPの「KICK BACK」、映画『シン・ウルトラマン』の「M八七」を発表。「KICK BACK」は翌2023年、日本語曲として初めて米レコード協会(RIAA)のゴールド認定を受けた。
「地球儀」を宮﨑駿監督作品の主題歌に
スタジオジブリ『君たちはどう生きるか』の主題歌を書き下ろし、巨匠の作品に寄り添う一曲を届けた。
6thアルバム『LOST CORNER』を発売
朝ドラ『虎に翼』主題歌「さよーならまたいつか!」などを収録した全20曲。『STRAY SHEEP』に続く大ヒットとなり、Billboard USチャートでもWorld Albumsチャート14位など3部門でTOP50入りした。
「Plazma」「BOW AND ARROW」を配信リリース、6月に両A面シングルとしてCD化
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』主題歌「Plazma」を1月20日、『メダリスト』オープニング主題歌「BOW AND ARROW」を1月27日にそれぞれ配信リリース。両曲は6月11日、15thシングル『Plazma / BOW AND ARROW』として両A面CD化された。
— 自身最大規模のワールドツアーで欧米でも公演
国内ツアー『2025 TOUR / JUNK』に続き、上海・台北・ソウル・ロンドン・パリ・ニューヨーク・ロサンゼルスを巡るワールドツアーを完走。全公演ソールドアウトで、国内外あわせて約44万人を動員した。
本人これだけの人が集まってくれて、本当に嬉しいです。日本語の歌で、言葉も何を言っているかわからないかもしれないけれど、それでも熱烈に迎え入れてくれるということに、本当に感激しました。 出典
16thシングル『IRIS OUT / JANE DOE』を発売、「KICK BACK」が日本語詞史上初のRIAAプラチナ認定
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌「IRIS OUT」と、宇多田ヒカルとデュエットしたエンディングテーマ「JANE DOE」を収めた両A面シングル。同月、「KICK BACK」が全米レコード協会(RIAA)のプラチナ認定を受け、日本語詞の楽曲として史上初の快挙となった。
松村北斗主演映画『秒速5センチメートル』主題歌「1991」を配信リリース
1991年は自身の生まれた年であり、また原作で主人公たちが出会った年でもある。奥山由之監督とタッグを組み、10代の頃に感銘を受けた新海誠作品に自らの半生を重ねた一曲を書き下ろした。
第76回紅白歌合戦に3度目の出場、「IRIS OUT」を初披露
2018年「Lemon」、2024年「さよーならまたいつか!」に続く出場。白組で「IRIS OUT」を初めてテレビパフォーマンスした。
「2026 NHKサッカーテーマ」に新曲「烏」を書き下ろし
長年愛してきたサッカーをテーマにした新曲を発表。5月10日にNHK総合『サンデースポーツ』内で初公開・同日よりNHKの各サッカー番組でオンエア開始し、6月15日に配信開始された。FIFAワールドカップ2026(6月12日開幕)の放送でも使用される。
映画『キングダム 魂の決戦』主題歌「夜鷹」を配信リリース
作詞・作曲に加え、ジャケットのアートワークも自ら手がけた一曲。映画は7月17日に公開された。
表現の場を広げながら、活動を続ける
新曲「夜鷹」を世に送り出し、2026年11月6日(長野)開幕の全国ツアー『2026 TOUR / GHOST』を控える。絵やMVも自ら手がける表現者として、国内外で歩みを進めている。