枚方の少年、洛南で頂点へ
平成12〜
大阪府枚方市に生まれる
小学3年生のときにバレーボールを始め、パナソニックパンサーズの下部組織「パンサーズジュニア」に入団。地元・枚方市立中宮中学校卒業までパンサーズジュニアで基礎を磨いた。
強豪・洛南高校に進学
全国有数のバレー強豪校である洛南高校に進学した。
春高バレーで2年時に準優勝
第70回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)で洛南高校の準優勝に貢献。前年の2017年にはU-19アジアユース選手権・世界ユース選手権にも出場し、年代別代表として経験を積んでいた。
春高バレーで洛南が全国優勝、大塚はMVPに
第71回春高バレー決勝で洛南高校が全5戦セットを落とさず完全優勝。エースとして決勝で両軍最多の25得点を挙げる活躍で自身は大会MVPに輝いた。
早稲田、そして日本代表へ
令和1〜
早稲田大学スポーツ科学部に進学
早稲田大学に進み、教員免許取得を目指しながら競技を続けた。同年、全日本インカレの優勝にも貢献した。
— 大学2年で日本代表に初選出
大学在学中の19歳で日本代表に初めて選ばれ、以後A代表としての活動が本格的に始まった。
東京オリンピック最終メンバーに選出、控えの悔しさを経験
6月21日に東京オリンピック日本代表の最終メンバーに選出されたが、大会本番(7月23日~8月8日)では出場機会は限られ、イタリア戦の途中出場にとどまった。同年はネーションズリーグやアジア選手権(銀メダル)にも出場したが、五輪では「控えメンバー」として大会を見つめる立場を経験した。
本人控えメンバーとして東京五輪に参加した悔しさについて「大会を通して出場機会が少なかった悔しさもありますが、だからこそ、『ここで終わりじゃない。パリ五輪に向けてもう一度頑張ろう』と思うことができました」と振り返った。 出典
パナソニックパンサーズへ、そして飛躍
令和4〜
— 現役大学生のままパナソニックパンサーズに特別加入、V1デビュー
1月6日、早稲田大学在学中のまま、そのシーズン限りの特別加入という形でパナソニックパンサーズへの加入が発表された。大学4年生の内定選手を除く現役大学生の加入はチームとして初の試みだった。1月8日の試合からV1デビューを果たし、6度もVOM(試合MVP)を受賞するなど即戦力ぶりを示してチームのファイナルステージ進出に貢献。準決勝格の「ファイナル3」でサントリーにゴールデンセットの末に敗れ、優勝を懸けた決定戦「ファイナル」への進出はならなかった。取り決め通り、シーズン終了後の4月には大学に戻った。
V1最優秀新人賞を受賞、世界選手権にも出場
2021-22シーズンの活躍でV.LEAGUE DIVISION1 MENの最優秀新人賞を受賞。この年はネーションズリーグ・世界選手権にも日本代表として出場し、国際経験を積んだ。
1年間の特別加入を経て、パナソニックパンサーズに正式加入
前年の1年限定の特別加入を経て、2023年1月から改めてパナソニックパンサーズに正式加入(大学卒業は同年3月で、この時点ではまだ在学中だった)。同シーズンはV.LEAGUE DIVISION1 MENベスト6に選出され、レギュラーラウンドは3位。ネーションズリーグでは銅メダルも獲得した。
天皇杯でパナソニックパンサーズが5大会ぶり優勝
翌シーズンの2023年12月17日、令和5年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会でパナソニックパンサーズが5大会ぶりの優勝を果たした。
パリ五輪から世界の舞台へ
令和6〜
イタリア・セリエAのパワーバレー・ミラノへ移籍発表
東京五輪後から海外挑戦を意識していたが、教員免許取得のため在学中は踏み出せず、パンサーズの監督からは「日本で頑張って、パリオリンピックでしっかりとアピールしてから海外挑戦しても遅くないんじゃないか?」と助言を受けていた。パリ五輪を控えたこの時点で複数のオファーの中からミラノへの移籍を発表。8月末にパナソニックパンサーズを退団し、イタリアへ渡った。
本人移籍後のミラノでの日々について「毎日が本当に濃くて、楽しくて」と充実ぶりを語り、「練習に行くのが、人と会うのが待ちきれない」と前向きな姿勢を示した。 出典
— パリオリンピックで「ゲームチェンジャー」に
予選ラウンド最終戦のアメリカ戦、決勝トーナメント進出を懸けた終盤でエース石川祐希に代わり第3セットから出場。積極的な攻撃と守備で自ら6得点を挙げ、日本の準々決勝進出に貢献。海外メディアからは「ゲームチェンジャー」と称賛された。控えとして経験した東京五輪から3年、大舞台での存在感を示した瞬間となった。
世間土壇場での投入から6得点をあげる活躍を見せ、海外メディアから「ゲームチェンジャー」と称賛された。
吉本興業とマネジメント契約を締結
オフシーズンのメディア出演やSNS発信面のサポート、海外でプレーに集中できる環境づくりを目的に吉本興業とマネジメント契約を結んだ。
本人「今後はより一層、競技に集中できる環境を作ってくださったので競技力の向上、そして、たくさんの方々に応援していただけるよう努力していきたいと思います」とコメントした。 出典
ミラノの5位決定プレーオフ直後、古巣・大阪ブルテオンでACL出場
5月11日のセリエA男子プレーオフ5~10位決定戦の決勝に先発出場し、モデナを破ってミラノの5位フィニッシュ(来季CEVチャレンジカップ出場権獲得)に貢献した直後、ミラノと大阪ブルテオン(旧パナソニックパンサーズ)間の契約成立を受けてその足で帰国。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝から古巣に合流して出場した。
右肘の手術で日本代表を離脱
右肘関節の手術を受け、ネーションズリーグ途中で日本代表から離脱を余儀なくされた。
手術から復帰し世界選手権に出場
9月2~3日の壮行試合(ブルガリア戦)で日本代表に復帰。手術から短期間での実戦復帰を果たし、フィリピンで開催された世界選手権(日本は23位)のメンバー14名に選出された。
地元・枚方でファン感謝イベントを開催
総合文化芸術センターで「大塚達宣 SUPPORTERS MEETING 2026」を開催し、イタリアでの活動報告やお笑い芸人COWCOWとのコラボ企画でファンと交流した。
本人「僕は生まれ育った街『枚方』が大好きですし、枚方にここまで育ててもらったと思っています」と地元への思いを語った。 出典
ミラノと2026-27シーズンの契約を更新
イタリア2シーズン目は腹筋の負傷で約2ヵ月離脱しながらも、リーグ戦93セットに出場し251得点を記録。この活躍が評価され、ミラノとの契約が更新された。
ネーションズリーグ2026でファイナルラウンド進出、4位
大阪で行われた予選ラウンドで日本の連勝に貢献し、7月29日からの中国・寧波でのファイナルラウンドに出場。準々決勝で中国に逆転勝ちしベスト4進出も、準決勝でアメリカにフルセットの末敗れ、3位決定戦でもスロベニアに惜敗し4位で大会を終えた。
本人予選ラウンドの試合後、「みんながディグなどで地道につないで、僕のところまで託してくれたボールに対して、やはり責任を持って決めきりたいと思っています」とチームメートへの思いを語った。 出典
セリエAと日本代表を軸に、世界の舞台で挑戦を続ける
ミラノでのセリエA挑戦3シーズン目を迎えながら、日本代表のアウトサイドヒッターとして中心選手の一人であり続けている。控えとして味わった悔しさを糧に、次なる国際大会へ向けて歩みを重ねている。