生い立ちと声優を志すまで
昭和55〜
香川県木田郡庵治町(現・高松市)に生まれる
幼少期は「達観した感じの子供だ」と評される落ち着いた性格だった。極真空手や柔道、骨法といった格闘技を習い、高校2年生の頃からバイクに乗っていたという。
高校卒業、上京して声優養成校へ
映画『リーサル・ウェポン2/炎の約束』で磯部勉が担当した日本語吹替の演技に感動し、声優を志す。大卒の学歴が必須ではなかったことから声優の道を選んだとされ、高校卒業後に上京して代々木アニメーション学院に入学、寮生活を送りながら養成期間を過ごした。
本人「英語などの外国語の勉強ですね。少し身を入れて多言語を学んでおけば良かったです」「当時の自分が声優の職業をイメージしたときに、学校での勉強がそんなに大事になるとは思ってもいなかったんです」と、高校時代の学びについて後年振り返っている。 出典
養成校卒業、東京ドラマハウスに所属
代々木アニメーション学院を卒業し、東京ドラマハウスに所属してプロの声優としての一歩を踏み出す。
デビューと下積み
平成13〜
テレビアニメ初レギュラー『電脳冒険記ウェブダイバー』
4月6日放送開始のテレビ東京系アニメで複数の“ウェブナイト”役を担当し、テレビアニメで初めてレギュラーの座を得た。同い年の杉田智和とはこの作品で初共演し、後年「磁石コンビ」と呼ばれるようになる。翌5月からはOVA『D+VINE[LUV]』全4巻でギュラン役を演じており、本人・所属先はこちらを声優デビュー作としている(収録・発表の時系列が放送開始と前後している)。
トリトリオフィスに移籍
所属事務所を移り、引き続き脇役を中心に経験を積んでいく。
シグマ・セブンに移籍
以後15年にわたって同事務所に所属し、代表作の多くをこの時期に生み出していくことになる。
相次ぐ人気作でブレイク
平成19〜
『おおきく振りかぶって』阿部隆也役で主要作に進出
野球アニメの主要キャラクターを任され、以後代表作の一つとなる。
『CLANNAD』岡崎朋也役、『機動戦士ガンダム00』グラハム役に同時期出演
同じ10月クールで『CLANNAD』の主人公・岡崎朋也と『機動戦士ガンダム00』のグラハム・エーカー(ミスター・ブシドー)という毛色の異なる二役を任され、主演級の起用が続くようになる。
— 『マクロスF』早乙女アルト役で注目を集める
主人公・早乙女アルト役で主演を務め、シリーズ屈指の人気作となったことで声優としての知名度が大きく上がった。同年、第18回『ノン子とのび太のアニメスクランブル』最優秀男性声優賞を受賞した。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』高坂京介役
ライトノベル原作の人気シリーズで主人公を務めた。この出演後、妹がいる兄役のオファーが増えたという。
『魔法科高校の劣等生』司波達也役
ライトノベル原作の人気シリーズで主人公を演じ、以後複数期にわたり続投する。
実力派としての地位確立
平成27〜
『おそ松さん』松野カラ松役
6つ子の一人・カラ松役で出演し、社会的なヒットとなった同作を通じてさらに幅広い層に知られるようになる。
第3回Yahoo!検索大賞 声優部門賞を受賞
ネット検索データをもとに選ばれる賞で、声優部門を受賞した。
クランチロール・アニメアワード2020で最優秀声優賞
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ブローノ・ブチャラティ役で、海外ファンの投票も反映される同アワードの最優秀声優賞(日本語部門)を受賞した。
五条悟、そして新たな挑戦へ
令和2〜
— 『呪術廻戦』五条悟役に抜擢
10月3日放送開始のテレビアニメで、シリーズを象徴するキャラクター・五条悟を演じる。原作人気投票でも常に上位に入る人気キャラクターとなり、以後シリーズの顔として中村自身の代表作となった。同じ月、所属を長年のシグマ・セブンから、鈴村健一が代表を務めるインテンションへ移した。
劇場版『呪術廻戦0』公開
12月24日に公開され、大ヒットを記録した劇場版でも引き続き五条悟を演じた。
本人五条悟というキャラクターについて「すべてが本当の彼の一面だと思うんです。全部が全部、本気で正直な表現なんじゃないかなと思っています」と語り、共演の山寺宏一を「最強の声優」と評し、緒方恵美・山寺宏一について「共演させていただいて光栄であると同時に、最強ぶりを感じますね」と語っている。 出典
第16回声優アワード助演男優賞を受賞
3月5日開催の同アワードで助演男優賞を受賞した。
『TIGER & BUNNY 2』ライアン・ゴールドスミス役
4月8日にNetflixで配信開始された続編で、劇場版から続投となるヒーロー、ライアン・ゴールドスミス(ゴールデンライアン)を演じた。呪術廻戦以外でも人気シリーズへの出演が続いている。
『呪術廻戦』懐玉・玉折/渋谷事変編に出演
高専時代の五条悟を描く「懐玉・玉折」から現代編「渋谷事変」へと物語が移る中、約10年の時間経過をどう演じるか悩んだといい、声を大きく変えるのではなくシーンによって声色を落ち着かせる方法をとったと明かしている。
本人10年後の同一キャラクターについて「シーンによっては『懐玉・玉折』の頃よりも声色を落ち着かせて」演じたと語っている。 出典
劇場版『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』黒尾鉄朗役
2月16日公開の劇場版で、音駒高校の元キャプテン・黒尾鉄朗を演じた。原作屈指の人気エピソードを描いた本作は興行収入115億円を超える大ヒットとなった。
世間2月25日の舞台挨拶では、共演の内山昂輝が中村の演技を「声が強いから説得力がある」と評した。
クランチロール・アニメアワード2024、声優アワードMVSを連続受賞
3月2日、『呪術廻戦 懐玉・玉折』の五条悟役でクランチロール・アニメアワード2024の最優秀声優賞(日本語部門)を受賞。同月9日には第18回声優アワードで、ファン投票による「MVS(Most Valuable Seiyu)」にも選出された。
第19回声優アワードで2年連続MVS選出
3月15日発表の同アワードで前年に続きMVSに選出され、2年連続でファンから最も活躍した声優と評価された。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』慶蔵役
7月18日公開の劇場版で、素流道場の道場主・慶蔵を演じた。猗窩座の人間だった頃を救った師匠的存在として描かれ、大ヒットシリーズへの新規参加でさらに幅広い層に知られるようになった。
『攻殻機動隊』トグサ役、『とんがり帽子のアトリエ』出演中
2026年春アニメ『とんがり帽子のアトリエ』でオルーギオ役、7月7日放送開始の新作『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』でトグサ役を務めるなど、活動を継続中。マフィア梶田との共同運営YouTubeチャンネル「わしゃがなTV」も長年続けており、登録者90万人超のファンコミュニティを築いている。