生い立ちと劇団旗揚げ
昭和36〜
東京都世田谷区に生まれる
世田谷区立給田小学校、烏山中学校、世田谷学園高等学校を経て、日本大学藝術学部演劇学科へ進んだ。
— 劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ
日本大学藝術学部在学中に劇団を結成。当初は「一橋壮太朗」の芸名で自ら役者としても舞台に立ちながら、脚本・演出を学んでいった。
お笑いコンビ「コント山口君と竹田君」の座付き作家に
テレビ番組で知り合ったコンビのラジオ番組などで構成作家を務め、劇団活動と並行してテレビの仕事にも足がかりを得ていった。
『やっぱり猫が好き』の脚本で注目される
フジテレビの人気コメディドラマの脚本を多数手がけ、テレビ界にその名を広め始めた。
劇団書き下ろし『12人の優しい日本人』初演
映画『十二人の怒れる男』へのオマージュとして、もし日本に陪審制があったらという架空設定で描いた法廷劇。東京サンシャインボーイズの代表作となり、1991年・1992年にも再演された。三谷自身も陪審員役で出演した。
『古畑任三郎』と脚本家としての確立
平成5〜
連続ドラマ初脚本『振り返れば奴がいる』
フジテレビの連続ドラマで初めて単独脚本を担当。シリアスな人間ドラマに挑んだこの経験が、後年の作風の幅を広げる契機になったという。
— 『警部補 古畑任三郎』第1シーズン放送開始
田村正和演じる刑事が犯人と対峙する「倒叙もの」ミステリーとしてテレビドラマに新境地を開き、以後シリーズ化される代表作となった。この作品で脚本家・三谷幸喜の名は一躍全国区となった。
『王様のレストラン』放送、女優・小林聡美と結婚
松本幸四郎主演の群像コメディ『王様のレストラン』(フジテレビ水曜劇場)を4〜7月に放送。同年10月、自身が脚本を手がけた『やっぱり猫が好き』の主演女優・小林聡美と結婚した。
— 映画『ラヂオの時間』で監督デビュー
自ら主宰した劇団の舞台作品を原作に映画監督デビュー。生放送のラジオドラマが次第に脱線していくコメディで、翌1998年3月には第21回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した。
舞台『オケピ!』で岸田國士戯曲賞
オーケストラピットを舞台にしたミュージカル『オケピ!』で、演劇界の登竜門とされる岸田國士戯曲賞を受賞した。
映画監督としての飛躍
平成13〜
監督2作目『みんなのいえ』を公開
田中邦衛・唐沢寿明らが出演する、家づくりを巡る群像コメディ。
— 大河ドラマ『新選組!』の脚本を担当
香取慎吾主演のNHK大河ドラマで、原作・脚本を単独で担当した大河ドラマ初挑戦作。同年10月には自作の舞台『笑の大学』を原作とする映画版(監督は星護、役所広司・稲垣吾郎主演)も公開され、翌2005年2月には第28回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。
— 『THE有頂天ホテル』が大ヒット
大晦日のホテルを舞台にした群像コメディで、観客動員470万人・興行収入60.8億円を記録し、2006年邦画興行収入第3位の大ヒットとなった。
『ザ・マジックアワー』を公開
監督4作目。妻夫木聡・佐藤浩市らが出演したギャング映画のパロディコメディ。
東京サンシャインボーイズ、劇場閉館公演で期間限定復活
1994年の活動休止から約15年ぶりに、新宿シアタートップス閉館記念イベント「さよならシアタートップス 最後の文化祭」で『returns』を上演。3月18日〜29日の期間限定公演で、終演後は改めて長期休止に入った。
小林聡美と離婚を発表
16年間の結婚生活に終止符を打ったことを公表した。
『ステキな金縛り』公開、紀伊國屋演劇賞個人賞
監督5作目の法廷コメディを公開。同年12月には長年の演劇活動が評価され、第46回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した。
19歳年下のyumaと再婚
元女優のyumaと婚姻届を提出。翌2014年にはシス・カンパニーへの所属も発表し、私生活・活動の両面で新たな体制に入った。
『清須会議』公開
織田信長死後の後継者会議を題材にした監督6作目の映画を公開。
大河ドラマと家庭、円熟期
平成26〜
第一子(長男)誕生
再婚後、第一子となる長男が誕生した。
『ギャラクシー街道』公開
監督7作目のSFコメディを公開。
— 大河ドラマ『真田丸』の脚本を担当
堺雅人主演のNHK大河ドラマの脚本を全話手がけた。同時期、前立腺がんの手術を受けていたことを後年公表している。
紫綬褒章を受章
脚本家・演出家としての長年の功績が認められ、紫綬褒章を受章した。
『記憶にございません!』公開
記憶喪失になった総理大臣を主人公にした監督8作目のコメディを公開。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本担当が発表
2022年放送予定の次期大河ドラマの脚本を担当することが発表された。
— 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』放送開始
小栗旬が北条義時を演じたNHK大河ドラマの脚本を全話担当。コミカルな会話劇とシリアスな権力闘争を絶妙に往還する作風が話題を呼んだ。同年、菊池寛賞を受賞。
劇団再結成、そして現在
令和5〜
『鎌倉殿の13人』で向田邦子賞
第41回向田邦子賞を受賞。大河ドラマの脚本での同賞受賞は史上初めてだった。
「東京サンシャインボーイズ」約30年ぶりの再結集を発表
1994年の活動休止から約30年を経て、劇団の再結集を発表した。
東京サンシャインボーイズ復活公演『蒙古が襲来』
パルコ・プロデュースで、約30年ぶりとなる劇団の復活公演を上演した。
フジテレビ系ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』脚本
菅田将暉主演のゴールデンプライム帯連続ドラマの脚本を担当。自身の大学時代の劇場アルバイト経験が題材の一つとなった、民放ゴールデン連続ドラマの脚本としては25年ぶりの作品。
新作ミュージカル『新宿発8時15分』を上演(2026年4月9日〜5月30日)
作・作詞を手がけたシス・カンパニー公演。天海祐希・香取慎吾らが出演し、新宿駅で起きた人身事故を発端に約100人の登場人物を15人の俳優が演じ分ける群像劇。東京公演の後、大阪・福岡へ巡演した。
現在 ―― 脚本家・演出家として活動を続ける
『新宿発8時15分』を上演した後もパルコ劇場・京都劇場での公演枠が予告されるなど、劇作と演出の第一線であり続けている。劇団東京サンシャインボーイズの活動も継続中。