岩手での原点と花巻東高校
平成6〜
岩手県水沢市(現・奥州市)に生まれる
元社会人野球選手の父・大谷徹と、バドミントン選手の母・大谷加代子の次男。地元にゆかりある源義経の「八艘飛び」と「平泉」にちなみ「翔平」と名付けられた。
花巻東高校に進学
エースの菊池雄星に憧れて同校へ。「日本一になる」「日本人最速となる球速163 km/hを記録する」「ドラフトで菊池雄星を越える8球団から1位指名を受ける選手になる」という目標をマンダラチャートに書き出し、練習に打ち込んだ。
選抜高校野球で大阪桐蔭の藤浪晋太郎から本塁打
好投も見せたが終盤に崩れ敗退。それでも投打両面での才能の片鱗を見せた。
岩手大会でアマチュア野球史上初の160km/hを記録
全国高等学校野球選手権岩手大会の準決勝で、アマチュア野球史上初となる160km/hを計測。高校生離れした速球で全国的な注目を集めた。
— 日本ハムが1位指名、「二刀流」提案書で口説いて入団
プロ志望届を出した当初はメジャー挑戦の意志を示していたが、北海道日本ハムファイターズがドラフト1位で指名。投手と野手を両立させる「二刀流」育成プランを提案書として示し、入団を決断させた。この決断が、前例のない二刀流キャリアの出発点となった。
日本ハム時代、二刀流の確立
平成25〜
プロ入り、二刀流での挑戦をスタート
投手・野手の両方で一軍デビュー。前例のない挑戦に懐疑的な声もある中、地道に経験を積んでいく。
規定投球回に到達しつつ二桁勝利・二桁本塁打を記録
投手として規定投球回に達し防御率2.61を記録する一方、打者としては出場機会が限られる中で、史上稀な「投手で二桁勝利、打者で二桁本塁打」を達成し、二刀流の可能性を示した。
— 自己最速165km/hを記録、日本ハムの10年ぶり日本一に貢献
完封・15奪三振などの活躍で投打のダブルベストナイン(史上初)、パ・リーグMVPを受賞。日本シリーズでも優勝に貢献し、二刀流の正しさを証明した。
ポスティングシステムでエンゼルスへの移籍を発表
右足首の負傷もあったNPB最後のシーズンを終え、かねての目標だったメジャーリーグへ単身挑戦することになった。
エンゼルス時代、二刀流でMLBの頂点へ
平成30〜
— MLB史上初「10登板・20本塁打・10盗塁」を記録、新人王に
投打両方でいきなり結果を出し、二刀流への懐疑論を覆す。日本人4人目のア・リーグ新人王を受賞したが、9月に右肘の新たな損傷が判明し、10月にトミー・ジョン手術を受けた。
怪我と闘いながら日本人選手初のサイクル安打
手術後のリハビリと並行しながら出場を続け、日本人選手では初のサイクル安打を達成した。
新型コロナで短縮された2020年シーズン、故障で二刀流とも苦戦
60試合の短縮シーズンで投手復帰を目指すも、8月2日の登板後に右腕屈曲回内筋群の損傷が判明し登板はわずか2試合に終わった。打者としても自己最低の打率.190に苦しみ、キャリアで最も低迷した1年となった。
— 本格的な二刀流が開花、満票でア・リーグMVPに
オールスターに史上初の二刀流選手として出場するなど投打フル回転の1年を送り、日本人・アジア人史上初の満票でのシーズンMVPを受賞した。二刀流への懐疑論を覆し、大谷をメジャーリーグ最高峰の選手として位置づける転機となった。
WBC日本代表として世界一に貢献、大会MVP
決勝前のロッカールームでは「憧れるのをやめましょう」と仲間に呼びかけたと伝えられている。決勝はマウンドに上がり、最後はマイク・トラウトを三振に取って侍ジャパンの優勝を締めくくった。この優勝と大会MVP受賞により、大谷の知名度は世界的に一段と高まり、国民的ヒーローとしての評価を確立する契機となった。
右肘の靱帯損傷が判明、2度目の満票MVPを受賞
投手としての復帰時期は不透明になったが、打者としての活躍は止まらず、MLB史上初となる2度目の満票でのシーズンMVPと、日本人・アジア人初のハンク・アーロン賞を受賞した。
— ロサンゼルス・ドジャースへの移籍が発表
総額7億ドル、年俸の大部分を後払いする異例の契約内容が話題となった。この移籍が、翌年の悲願のワールドシリーズ制覇につながった。
ドジャースでの世界一、そして今
令和6〜
元バスケットボール選手の田中真美子さんと結婚を発表
自身のInstagramで結婚を報告。当初は相手を明かしていなかったが、翌月の投稿から田中真美子さんであることが明らかになった。
専属通訳だった水原一平氏による不正な金銭流出が発覚
渡米直後から公私を支えてきた専属通訳が、大谷の口座から無断で資金を動かしていたことが判明し契約を解除。大谷自身は被害者であることが説明された。
— MLB史上初の「50本塁打・50盗塁」を達成、世界一にも貢献
右肘手術からの復帰戦は指名打者に専念。本塁打王とアジア人初の打点王を獲得し、MLB史上初めて指名打者のみでのシーズンMVPを受賞した。レギュラーシーズン、ポストシーズンを通じて自身初のワールドシリーズ制覇にも大きく貢献した(チームとしては球団史上8度目の優勝)。
妻の第一子妊娠を公表
自身のInstagramで報告した。
第一子の長女が誕生
Instagramで誕生を報告し、多くの祝福が寄せられた。
投手として実戦復帰
2023年の手術以来、約2年ぶりに投手としてマウンドに復帰。二刀流が本格的に再始動した。
ナ・リーグ優勝決定シリーズMVPに初選出、ワールドシリーズ連覇に貢献
二刀流が完全復活した中でのポストシーズンで投打に活躍。チームのワールドシリーズ連覇(球団史上初)に貢献し、シーズンMVP・ハンク・アーロン賞・シルバースラッガー賞も受賞した。
第6回WBCで打者に専念、日本は準々決勝で敗退
二刀流を封印し打者専念で出場。1次ラウンド初戦チャイニーズ・タイペイ戦で満塁本塁打を含む3安打5打点、日本は1次ラウンドを4戦全勝で首位突破した。準々決勝ではベネズエラに敗れ、日本は今大会で初めて準々決勝で敗退(大谷が最後の打者)。大会通算13打数6安打・打率.462・3本塁打7打点の成績を残し、3月18日発表のオールWBCチームに指名打者部門で2大会連続選出された(日本から唯一の選出)。
2026年シーズンも二刀流で躍動を続ける
3・4月のナ・リーグ投手月間MVPに選出(防御率0.60、34奪三振)。5月27日には投打同時出場で、初回先頭打者本塁打と6回無安打投球を同一試合で記録する快挙を達成するなど、最前線での活躍を続けている。
第二子が誕生
本拠地でのオリオールズ戦を父親産休で欠場し、Instagramで第二子誕生を報告。「家族みんなで迎えられたことに大きな喜びを感じています」とコメントした。2025年4月には第一子の長女が誕生している。
日本人選手史上初のメジャー通算300号本塁打を達成
7月7日(現地時間)のロッキーズ戦、初回先頭打者本塁打で通算300号に到達。2試合連続本塁打・シーズン20号でもあった。1102試合目での到達は歴代5番目の速さ(1位アーロン・ジャッジ955試合)。日本人選手として前人未到の到達点であり、大谷のメジャーでのキャリアの歴史的な位置づけを改めて示す記録となった。
日米通算350号本塁打を達成
前半戦最終戦、ダイヤモンドバックス戦の初回先頭打者本塁打でメジャー通算302号に到達し、NPB時代の48本塁打と合わせて日米通算350号に到達。日米通算でこの数字に達したのは松井秀喜に次いで2人目となった。
左膝の張りで投手復帰を一時中断も、打者としては本塁打を積み重ねる
7月3日のパドレス戦を最後に左膝の張りにより投手としての実戦復帰を一時中断し治療に専念。焦らず段階を踏んで再開を目指す意向を示す一方、打者としては8月5日(現地時間)のカブス戦で自身シーズン25号・26号本塁打を放つなど、二刀流のうち打撃面での活躍を継続している。